冬季オリンピックも今日を入れて残り2日。
色々な種目で多くの感動を貰ったのは言うまでもないが、競技そのもの以外の話題も多い大会です。
そんな中で、日本とは縁遠い国ですが、ウクライナにロシアが侵攻するのではと緊張感が高まっています。
ロシアのプーチンの主張はウクライナに欧米の戦力が配備されてはロシアの安全が保てないと。
ロシアとヨーロッパの間に「塀」が無くなる事を恐れています。
これは千島列島を日本から取り上げているのと、建て前としては同じ理由です。
日本に返せばアメリカのミサイル基地などが出来るのでロシアにとり安全を保てないと、、。
そのような理屈は身近な所で言えば中国が北朝鮮を「塀」にしているのと同じです。
確かに考え方の違う国との間には「塀」が有った方が安心なのは間違いない。
問題はその「塀」となる国の意思。
・それを力で従わせる。
・思想や宗教で取り込む。
・経済や文化で仲間にする。
大国は色々な方法で自分たちの国にとり都合の良い仲間の国を作っていきます。
私たちの日本もアメリカに、力・経済・文化で従わされ、それが定着しています。
その手段の是非は結果的に問題ではなく、結果として国民が「それで良い」となれば許されるのが現実です。
それが戦争を知らない私たちの感覚かも知れません。
大国の「塀」にされる国民を力で従わせる方法は、大きな犠牲を今を生きている国民が払う事になり、やってはいけない手段だと考えるのが欧米や私たち日本の人達です。
それと同じようにロシアや中国の人達が感覚として持っているかと言うと・・・疑問が残ります。
ロシアが力で「塀」を確保しようとしてウクライナに侵攻する。
日本には直接関係が無いようにも思えますが、それは大きな間違いです。
日本の隣と言える中国は台湾を自国の領土だと、いつ侵攻してもおかしくない状態になっていて、ロシアの行動を見ています。ロシアが侵攻して、欧米諸国がどのような行動するかで、中国の台湾侵攻の手段に大きく影響します。
中国は政治的にはアメリカは敵なのですが、経済的にはアメリカと良好な関係でありたいので、正面切って戦う事はしません。 しかし、フィリピンの例を見ると解るように、米軍がフィリピンから引き揚げると、フィリピンの海や島を占拠してしまいました。
それを正当化する理由は「元々から中国のモノ」です。
これは何でも欲しいモノは「元々から中国のモノ」と言う中国スタイルです。強姦、そのものです
基本的にロシア・中国の首脳は、戦いに勝ちさえすれば軍人や国民の命が無くなっても問題としません。
それどころか自国の多くの人の為に、一部の犠牲は避けて通れない事だと常識になっている。
日本に住む私たちが得るウクライナの情報はアメリカ発が殆どで、本当の状況を把握するのは難しい。
情報戦は得意なアメリカですが、一つ読み違えると一気に逆転します。
米大統領の言う経済制裁は一時的で、長期的には欧州の国々が困る事になり、その効果は怪しい。
ロシアにとりどの程度困る事なのかはプーチンの判断次第となっていると思われます。
ウクライナの一部には「親ロシア」の人達が存在して、ある一定の地域も占領している状態で、その人達をウクライナの政府軍から守ると言う大義もプーチンは握っている。
1つの国の中で思想が分かれている場合の統一は無茶苦茶難しく長期化します。
中国は遠くの方から見ていて口を出しません。口を出さない事でロシアの行動を認めている。
それは、、、中国が同じような事をしてもロシアに口を出さないで欲しいと意思表示しているのです。
さて、日本はどうするのだろう・・・
理由は違っても、、
中国と同じように遠くから見ているだけか。
欧州の様に少なくとも口では強い批判をするのか。
それとも何処までもアメリカの後ろに付いて行くのか・・・。