国会中継・参議院の予算委員会で質問者として蓮舫議員の質問を久しぶりに聞きました。
・・・と言うか、聞く事が出来ました。
過去の蓮舫議員の質問は限られた時間の中で選ばれた内容は重要度で判断せずに、相手(政府自民党)が嫌がる事柄をことさら重要として選び、激しい言葉で追い詰める形を長年にわたり取っていました。
その結果、パフォーマンスとしては人の注目を浴びる事は出来たが、時間が過ぎて冷静になると、どうでもいいような内容で、結局は「悪口」にしかならなかった。
しかし今回の質問を聞いていると「鋭い」感じがよく出ていました。
質問の内容も、本人は理解している内容でも、国民が知りたい・国民が知るべきと思われる内容を含ませ、テレビ中継を利用して「知りたい・知るべき」内容を多くの国民に知らせている
政府の仕事として一番重要と思われる「予算編成」について、大枠の不備を示し細かい各部分を例としても挙げていた。
30兆円の予算を余らせて翌年に繰り越したにも関わらず、翌年に再び大きな特別な予算を組んだ。
それに対して「何故だ?」と質問し
「コロナ感染が予想できない事を引き起こすので、余裕を持った予算が有れば不測の事態に対処できる。」と政府に回答させたうえで。
GO TOトラベルの予算で1兆円以上余って繰り越しているのに、なぜ新しく数千億円の予算を付けたかと・・・
そこに政府の「企画」が有れば継続して予算を付けると言う慣習で予算編成が行われていると詰め寄った。
本来は必要だから予算を付けるのが本筋です。
さほど必要も無いのに「本年度の予算ゼロ」の形を作りたくないだけで、予算が余っているにも関わらず予算の上乗せをしてしまうあり方に疑問を表明する。
これはGO TOだけの話ではなく、他の事柄にも毎年みられる予算付けです。
ここに「無駄」とか「既得権益」が多く発生している原因ともいえます。
野党の政治家として、その部分に触れるのは使命でもあり本筋です
蓮舫議員もやっとその事の大事さに気が付いたのか・・・
先の選挙で野党が有利な国難の状態での選挙なのに負けてしまった事が、蓮舫議員や野党第一党の立憲の人達が政治家として本来の姿を大事にする事に気が付いたとしたら、時間はかかるが負けが次の成長に繋がるでしょうね。