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しげる牧師のブログ

聖書のことばから、エッセイを書いています。
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朝の露 <逃れの町>

2024-10-14 | ヨシュア記
「イスラエルの子らに告げよ。『わたしがモーセを通してあなたがたに告げておいた、逃れの町を定めよ。』」(ヨシュア記20:2新改訳)

この章は「逃れの町」についての規定である。いつの時代でも、悪意がないのにあやまって人を殺してしまう事件は存在する。律法では「目には目を、歯には歯を」とあるように、個人的な復讐は許容されていた。しかし原因が正しく究明されずに、どんな殺人でも復讐してよいということになると、場合によっては殺し合いが限りなく続く結果となる。したがって私的、感情的な復讐を防ぐため、殺人者は逃れの町に避難することにより、正しい判決を受けることができたのであった。▼もちろん真の「逃れの町」はイエス・キリストご自身である。人間の心に憎しみや復讐(ふくしゅう)の心理が存在しているかぎり、逃れの町をいくら設けても、ほんとうの解決にはならない。それを放棄(ほうき)し、すべてを天の父にゆだねるときに平和な社会が実現するのであり、そのことはキリストの再臨によって世界を正義がおおうとき、はじめて成就することになる。