南野島男のGood Times

日常感じたことを面白おかしくエッセイ風に書きつづります。
これぞ笑いと勇気の玉手箱!

シネマIN長崎

2006-11-08 10:15:01 | Weblog
長崎を舞台にした映画はよくあるが現在公開中の『7月24日通りのクリスマス』もそのひとつだ。 
この映画、時期的にはクリスマスシーズンにぴったりの映画ではあるが、ロケしていたのは真夏の7月だった。 
車で走っていたら中谷美紀や大沢たかおが暑い中長崎の街中でロケしていたのをたまたま見かけた。 
その時は何の映画のロケやってるのかよくわからなかったが、まさかクリスマスの映画だなんて思いもしなかった。 
この映画の原作は吉田修一(長崎出身)であるが、この人は同じ高校の同窓生として誇りに思っている。 

少し前にはなるが『いつか読書する日』というこれまた全編長崎をロケ地にした映画があったが、この映画はいかにも長崎という有名な観光地は全く出てこない。 
知らない人が観ても場所が長崎だとは分からない映像になっている。 
なんでこんな場所を選んだのかというくらいマニアックな長崎の映像が楽しめる。楽しめるといってもそれは僕自身がということである。 
いつも散歩に出かける近所の川沿いの道があるが、そんななんでもない場所で撮影が行われ、実際に役者の岸辺一徳がその川に子供を助けるために飛び込むシーンがあるが、長崎に住んでいる人間でもその場所を特定出来る人はほとんどいないはずである。 
また岸部一徳と田中裕子がデートするダム下の公園があるが、ここにしたって昼間誰ひとりとして歩いていないほど地味な場所なのである。 
僕も家からは近くだからたまに散歩に出かけたりするが、まさかここを撮影場所に使うとは思わなかった。 
この映画、長崎ロケの必要性がはっきりいってわからない映画ではあるが、映画としての評価は高くモントリオール映画祭で審査員特別賞を受賞したり田中裕子も日本で最優秀主演女優賞を獲得している。 
何の変哲もない街としても絵になる長崎もある意味いいかもしれない。
グラバー邸やオランダ坂だけが長崎の風景じゃないしね。