南野島男のGood Times

日常感じたことを面白おかしくエッセイ風に書きつづります。
これぞ笑いと勇気の玉手箱!

夢はメジャーリーグ

2006-11-11 11:11:50 | Weblog
「大きくなったら野球選手になるのが夢です」 
野球の大好きなチビッコはこう応えていた。
ところが本当の野球選手の夢はメジャーリーガーになることらしい。 
ということはこれからの野球少年は
「大きくなったらメジャーリーガーになることです。そのためにはその準備段階としてプロ野球選手を経験したいと思います」と夢を語るようになる。 
子供の頃、漫画『巨人の星』は全ての子供たちが夢中になって見ていたが、あの中では「飛雄馬、おまえはあの星を目指すんだ!」と一徹は読売巨人軍に入団することこそが野球少年の夢であると僕らに教えてくれた。
現にその頃の巨人はダントツに強い存在で漫画の内容を疑わせる余地もなかった 
ストーリー中で星飛雄馬が子供時代に全身にバネの装置を付けて体を鍛えさせられていたが、あれは父一徹が考案した秘密兵器という設定になっていた。
しかしあの装置の名前は「大リーグボール養成ギブス」大リーグ!?・・・
ということは一徹も口では巨人に行けとうまいこと言いながら、腹の中では息子をメジャーリーガーにさせたかったんだ。

野茂、イチロー、松井と多くの日本人選手がアメリカへ渡りメジャーリーガーになってしまい日本のプロ野球が寂しくなってきているところに、今度は松坂、井川、岩村までも行ってしまう。 
来年以降はもっともっと増えてきて日本に有名な選手はいなくなり無名な選手ばかりになってしまうかもしれない。 
異常なスピードで卒業しまくってメンバーの名前がほとんど分からなくなってしまった今の「モーニング娘」状態になりかねない。
この一連のメジャー流出の根源にはやはり星一徹が考案した「大リーグボール養成ギブス」の存在が深く関わっているのではと考えられる。 
原作の梶原一騎はあの当時から今日のメジャー流出現象を予測していたのかもしれない。
星飛雄馬の編み出した魔球は最初が「大リーグボール1号」これは野茂のことを指し、そして今回メジャーリーガー桑田真澄が誕生したら「大リーグボール18号」として話が完結する。 
正に予測の魔球大リーグボールであるが、もし桑田のメジャー入りが没になったらその時は「予想外」としてあきらめるしかない。