80年代再生工場 工場録

80年代をこよなく愛し、仕事終わりの工場で夜な夜な遊んでる日々の記録

リング交換だけのつもりだったが

2013-10-17 20:45:00 | ランツァ
走行距離が20000KMを超えているランツァ。

以前よりパワーダウンしている。

チャンバー側からピストンを覗いて見るの図。



微妙!

2サイクルだし、ここでピストンリングを交換しておけば安心かな!と思い。

腰上をOHすることにしました。

ちょうど仕事も一段落して、5時に終われる、時間はある。

お金はないから、必要ない部品は買わない予定。


諸先輩方がブログなどで書いている通り、

車載での分解は、いろんな場所が干渉して大変でした。

ランツァのシリンダーはいわゆるメッキシリンダー。

鋳鉄のスリーブなどは無く、シリンダーの内壁に直接メッキしてある。

このメッキ、ミクロン単位での膜圧管理が難しいらしく

仕上がったシリンダーの内径を測定してA~Dの四つに区分、スタンプしてある。



うちのはBでした。汚れていて判りにくいけど。

内壁の状態が良好だったのは良かった。シリンダーは高額だからね。

リングだけ交換するつもりでしたが、ピストンがだめでした。



軽い抱きつきを起こしていて、リング溝が変形し、

スキマ寸法は規定値を大幅に超えている。

ガタガタでキツキツ。

おまけにリングの回り止めのピンが奥に入り込み機能を果たしていない。

1型のピストンは鍛造だったが、純正部品は2型に統合されて、今買えるのは鋳造の物。



シリンダーはBなのに、Cのピストンを買ってしまう、おバカさん。

ベアリング、ガスケットなども購入して部品代16000円強、財布が・・・軽い!

さて、洗浄して組み立てよう。