80年代再生工場 工場録

80年代をこよなく愛し、仕事終わりの工場で夜な夜な遊んでる日々の記録

修理

2018-05-07 20:24:00 | SDR
箱根からの帰り道

エンジンの調子が悪くなり、やっとの思いで帰宅したSDR

具体的には、箱根を出発した後で、徐々にアイドリングの回転数が上がり

静岡あたりで、アイドリングしなくなった。

その後、低速トルクも無くなって来て、60KM/Hくらいなら走るけど、発進が困難に、

下が全く無くなり、交差点で停車するたびにエンスト、キックを繰り返した。

あ~疲れた。思い出すだけで右足が筋肉痛になる。

連休中の天気の悪い日に修理してみることにした。

症状からすれば、燃料系、スロージェットの詰まりか、2次エアーの吸い込みで

混合気が薄くなっているっぽい。

先ずは、キャブレターのフロートチャンバーを開けて見る。

スロージェットの詰まりは無かったけど、錆の粉の堆積があった。

前回開けた時も気になったんだよなぁ、だから詰まりを疑ったんだ。

タンク、錆び始めている・・・(涙)

一通り清掃して組み立て、異常なし、次。

エアクリーナーの破れを診たけど異常なし、次。

インシュレーターの亀裂なし、負圧コックのホース、YEISのホースも異常なし。

とすると・・2次エアーを吸う場所は・・・ここか?

クランクシールの左。

数週間前に確認したばっかりだけど・・



電装を外して見る。目視では、異常なし、でももうここがかなり怪しい。

このままキックしてみると、空気吸ってる音がした。

シュコシュコ、ゴボゴボ、音は小さいが、直キャブの様な・・

ストックしてあった、新品シールに交換した。



このやり方は、お勧めしません。シールの裏側には、クランクベアリングが有るからね。

工夫してやらないと、修理しているつもりが、エンジンぶっ壊す事になる。

新品に交換完了。



2個上の画像となんら変わりは無いなれど、その通り、見た目は何の問題も無かった。

オイルなども垂れていない。目視では点検できないっていう事か。

キックすると、音はしなくなった。

電装を取り付けて、エンジン掛けると、普通にアイドリングしている。治った。



結局、「ピストンリングを交換して、圧縮が戻ると、クランクシールが抜ける」っていう

ベタな「あるある」が起きたのだった。

しかし、よく帰って来られたなぁ。去年の行程なら、DNFだったかも。

左は、潤滑されないし、まぁ消耗品だから、仕方ない。

でも、右は、あまり悪くならないし、うちに来てからは今まで1度も替えたことが無い。

さすがに「恐らく30年物のクランクシール」はまずいだろうなぁ、交換しないと・・安心出来ん。