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全館輻射熱冷暖房住宅システムの開発者・福地建装・代表取締役会長
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家づくり「お客様は神様」でありません…松山~宇和島~松山

2006年10月24日 21時36分15秒 | Weblog
本物の家をつくるとなれば数千万円もしますが、一生に何棟も建てるわけに行きません。
まさに建主さんにとっては一生一代の大事業となります。ところが我々建築業者は、平素が家づくりの繰り返しですから、一生一代の大事業に加わったと中々、意識しきれないでいるのではないでしょうか。多くの建築業者がひしめいており、多数の工法が存在します。その中から我々を選んで戴いた事に対して先ずは感謝の念を持つ事からが始まりです。
感謝の念が、家づくりに参加する方々に浸透していれば、関わる人の全てが利益を公平に行き渡るでしょう。

我々の家づくりは、工務店だけで家を造るのでありません。
9月29日のブログ協力業者さんとの連携で書いたように、実に多くの方々の協力で一戸の住宅が出来上がります。
この家づくりと言う事業に携わる方々の全てに、同じ意識が必要なのでしょう。

家づくりは、竣工して、建主さんが住んだ時点からが本当の家づくりです。
歌手の三波春夫さんは「お客様は神様です」と言って心からお客様を大事にいたしました。コンサートなら、それが最もお客様を感動、感銘させる事になるからでしょう。しかし、家づくりにおいて「お客様は神様」ではありません。
竣工後、一緒に家づくりに携わる生涯のパートナーなのです。
私達は家づくりを生業にするプロですがお客様は素人なのです。プロとして、後々、悔いを残す要因を取り除くために、お客様と闘う事も有り得ます。

よくよく流されがちな外観重視、内装重視、備品重視などで、目に見えない温熱環境が伴わない家を造る場合があります。温熱環境の劣る家は、省エネ、寒い、暑いだけでなく、温度差によるハウスダストの増殖、腐食菌の発生など住んでからストレスを増大させる家にります。建主さんと確立した性能を理解し合ってこそ、竣工後において、本当の家づくりのパートナーと成り得るのでしょう。また、造った家は自分達の子供のようなものです。

子供は誕生してからが大変な子育てが待っています。家も竣工してから育てあげて行くのです。
今日は愛媛県松山市の森定建設㈱と、うずくぼ工房さん、そして、宇和島市のファース工務店、㈲浜口工務店さんを訪問いたした。三社ともに小規模ですが堅実で育てる家づくりに徹しておられました。

写真は宇和島市、浜口工務店社長の浜口宏さんと奥様の光恵さんで、とても仲の良いご夫婦経営者です。
夫婦の仲が良ければ、出来た子供も立派に育ちます。
浜口さんの息子さんも立派に育ちました。また浜口さん夫婦が誕生させたファースの家も建主さんと一緒に、すくすくと育っております。

松山から宇和島への日帰り強行軍でしたが、穏やかな天気に恵まれ気分最高…明日は高知に移動です。
ファースの家
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