お菓子や海苔などの梱包に入っている乾燥剤の多くがシリカゲルで作られております。
乾燥剤には、石灰石などを原料にしたものもありますが、シリカゲルは二酸化ケイ素が原料となっております。
二酸化ケイ素とは、地球の約半分が二酸化ケイ素だと言う事です。
土、石、砂などにも二酸化ケイ素が大量に含まれていると言う事です。
一般的なのは、ガラスがこの純度の高い二酸化ケイ素で作られております。
乾燥剤として使用されるシリカゲルは、空気中の湿気を「物理吸着」と言う、いわゆる毛細管現象と同じような作用で多孔質な表面に触れた空気から、吸湿孔に吸着します。そして吸い込んだ湿気をしっかりと抱え込んで仕舞い込んでしまいます。湿気を抱えると言う事は、シリカゲルに湿気がたっぷり含んでいる事になります。室内が乾燥した時に、その仕舞い込んだ湿気を放出する事で室内の乾き過ぎを解消できないかと思案を巡らしました。
そこで国内最大のシリカゲルメーカーである富士シリシア化学の技術陣に相談を持ちかけたところ、シリカゲルだけの特性で製造過程で処方を加える事で、多孔質の孔の大きさを、かなり細かく刻める事が出来るとの事でした。そこで、家全体の湿度を均一に保つ事の出来るようにシリカゲルの孔の大きさを若干大きくして、吸放出の出来るファースの家専用調湿剤「スカットール」を開発して戴き、製造供給をしております。当初はこのように、もっぱら調湿剤としての活用が目的でした。
ところがこのシリカゲルには、水酸基と言う1,000万分の1mmと言う単位の細かいトゲ状の突起が出ており、蟻などの害虫が触れますとこれが刺さり、虫がそのトゲを取り払うために自らが表皮を破壊させて死に至らしめます。またこのトゲ状の突起に空気汚染物質の有機ガスなどが引っ掛かり「化学吸着」と言われる作用で空気を浄化する作用があります。更に水蒸気のプラス核を吸着するため、周りを覆うマイナス核だけが残り、マイナスイオンがを放出する事が分かっています。シリカゲルで処方した「スカットール」を魔法の砂と呼ぶ所以です。
写真は今日27日に訪れた富士シリシア化学の東京事業所で、代表取締役副社長の柴田孝次さんと撮りました。
柴田副社長と話をしていますと、さすがに化学会社の経営者らしく、次々と化学記号が飛び出してきます。ともかく、このシリカゲルはビールの生成過程や歯磨き研磨剤、空調システムなど、私達の生活の様々な所に既に使用されています。
まさにシリカゲルは魔法の砂なのです。
今日は高知から東京に立ち寄って最終便で函館に戻る予定でしたが、週末で飛行機チケットが取れず、やむなく羽田空港内のエクセル東急ホテルに泊まり、明日の朝のフライトで帰社します。飛行場のホテルですが、飛行機などの音は一切聞こえない静寂なホテルで、今夜もこれから相談メールの返信作業を…
ファースの家
内容を更新しておりますのでご覧下さい。下のコメント欄にご意見、ご提言、ご感想を!!
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二酸化ケイ素とは、地球の約半分が二酸化ケイ素だと言う事です。
土、石、砂などにも二酸化ケイ素が大量に含まれていると言う事です。
一般的なのは、ガラスがこの純度の高い二酸化ケイ素で作られております。
乾燥剤として使用されるシリカゲルは、空気中の湿気を「物理吸着」と言う、いわゆる毛細管現象と同じような作用で多孔質な表面に触れた空気から、吸湿孔に吸着します。そして吸い込んだ湿気をしっかりと抱え込んで仕舞い込んでしまいます。湿気を抱えると言う事は、シリカゲルに湿気がたっぷり含んでいる事になります。室内が乾燥した時に、その仕舞い込んだ湿気を放出する事で室内の乾き過ぎを解消できないかと思案を巡らしました。
そこで国内最大のシリカゲルメーカーである富士シリシア化学の技術陣に相談を持ちかけたところ、シリカゲルだけの特性で製造過程で処方を加える事で、多孔質の孔の大きさを、かなり細かく刻める事が出来るとの事でした。そこで、家全体の湿度を均一に保つ事の出来るようにシリカゲルの孔の大きさを若干大きくして、吸放出の出来るファースの家専用調湿剤「スカットール」を開発して戴き、製造供給をしております。当初はこのように、もっぱら調湿剤としての活用が目的でした。
ところがこのシリカゲルには、水酸基と言う1,000万分の1mmと言う単位の細かいトゲ状の突起が出ており、蟻などの害虫が触れますとこれが刺さり、虫がそのトゲを取り払うために自らが表皮を破壊させて死に至らしめます。またこのトゲ状の突起に空気汚染物質の有機ガスなどが引っ掛かり「化学吸着」と言われる作用で空気を浄化する作用があります。更に水蒸気のプラス核を吸着するため、周りを覆うマイナス核だけが残り、マイナスイオンがを放出する事が分かっています。シリカゲルで処方した「スカットール」を魔法の砂と呼ぶ所以です。
写真は今日27日に訪れた富士シリシア化学の東京事業所で、代表取締役副社長の柴田孝次さんと撮りました。
柴田副社長と話をしていますと、さすがに化学会社の経営者らしく、次々と化学記号が飛び出してきます。ともかく、このシリカゲルはビールの生成過程や歯磨き研磨剤、空調システムなど、私達の生活の様々な所に既に使用されています。
まさにシリカゲルは魔法の砂なのです。
今日は高知から東京に立ち寄って最終便で函館に戻る予定でしたが、週末で飛行機チケットが取れず、やむなく羽田空港内のエクセル東急ホテルに泊まり、明日の朝のフライトで帰社します。飛行場のホテルですが、飛行機などの音は一切聞こえない静寂なホテルで、今夜もこれから相談メールの返信作業を…
ファースの家
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