知事「背水の陣で臨んで」
もんじゅ運転再開
1995年12月のナトリウム漏れ事故後、運転が止まったままの日本原子力研究開発機構の高速増殖炉「もんじゅ」(敦賀市白木)。国と機構は12日、来年3月までに運転を再開する意向を明らかにしたが、もんじゅではこれまでに4度、運転開始時期が延期されている。県庁で記者会見した機構の岡崎俊雄理事長は「総力を挙げて取り組む」と、改めて強い決意を示した。
県庁には同日午前、岡崎理事長と山内俊夫・文部科学副大臣が訪れ、西川知事と面談。岡崎理事長の説明を聞き終えた西川知事は、国が積極的にかかわることや、運転再開に向けて設備の安全性を慎重に確認することなどの要望事項を挙げながら、「再び延期することのないよう、背水の陣で臨んでいただきたい」とした。
西川知事との面談後に県庁で記者会見した岡崎理事長は、来年1月中に国による設備などの検査を終え、経済産業省や県、敦賀市の了承が得られれば2月から3月にかけて運転を再開する考えを説明。さらにもんじゅを研究開発の拠点として活用するため、機構敦賀本部の人員を、現在の約580人から段階的に100人増やすことも明らかにした。
岡崎理事長と山内副大臣はこの後、敦賀市役所も訪問。応対した河瀬一治市長は「時間はかかったと思うが、目標を明確にするのは内外にいい影響を与えると思う」としたうえで、「必要があれば勇気を持って立ち止まる姿勢を忘れないでほしい」と、工程にとらわれず安全を最優先することを求めた。
原子力発電に反対する県民会議の吉村清・代表委員は「まだ耐震安全性についての国の審議会の結論も出ていないのに、運転再開の工程を示すのは性急ではないか。機構がもんじゅを早く動かしたいがために、慌てて報告したようにしか思えない」と批判した。
(2009年8月13日 読売新聞)
「再び延期することのないように、背水の陣で臨んで頂きたい」とは、周辺住民に対して何と無責任な言い草であろう!
絶対に周辺に被害が及ばないように、背水の陣で臨めとの指令を出すような首長あったら、いくらかは信頼する事もできるかもしれないけれど・・・・・、
背水の陣と言う語は、逃げ道を断つと言う意味である事を考えると、
もんじゅ運転再開のためには、総ての逃げ道を断てと言う事が、何を意味しているのかを考えて言われたとしたら、この県知事は何という恐ろしい精神構造をした人であることか!
福井県知事は、運転再開に向けて設備の安全性を慎重に確認することなどの要望事項を挙げながら、その結果も確認しないうちに、
運転再開に向け「背水の陣をしけ」といわれたのである!!
此れは即ち「安全性が確認出来ようが出来まいがそんな事は気にするな、今回は何が何でも もんじゅの運転を再開せよ」という意味の指令以外の何物でもないではないか!
こんな無責任な人間が福井県知事だから、
山一つ超えたら、近畿の水瓶「琵琶湖」を控えているこの地域に、
原発を造らせるような無謀な事をしたのだろう。
背水の陣をしいても、運転再開せよと言うような者に、もんじゅの運転再開など、絶対にさせないで欲しい。
福井県民の反対運動に、大いに期待するものである。