JR西社長「歴代経営者に責任」福知山線脱線事故 検証委、設置に前向き 2009.8.22 21:49
JR西日本は22日、JR福知山線脱線事故の被害者を対象にした事故説明会を大阪市内のホテルで開いた。7月に業務上過失致死傷罪で在宅起訴された山崎正夫社長(66)が起訴後、公の場で被害者に直接話すのは初めて。「責任はこれまでの経営者にあり、その任を引き継いだ現在の経営者も重く受け止めなければならない」などと、企業体質をつくった歴代経営者の責任を明言し、終了後の会見では被害者と共同で真相を究明する「事故検証委員会」の設立に前向きな姿勢を示した。
説明会は非公開で、午前が負傷者、午後は遺族が対象。JR西側は山崎社長と次期社長の佐々木隆之副会長(62)らのほか、事故当時会長だった南谷昌二郎氏(68)、社長だった垣内剛氏(65)も出席し、改めて陳謝した。
JR西によると、山崎社長は冒頭「なぜ事故を起こしたのか。率直に申し上げたい」と述べ、JR西自らが検証したという事故の要因や背景を説明。日勤教育や余裕のないダイヤ編成に加え、風通しが悪くミスを報告しにくい雰囲気など企業体質にあったとした。
その上で、事故当時相談役だった井手正敬氏(74)と南谷氏、垣内氏ら歴代経営者の責任を明言した。3氏については遺族35人が不起訴を不服として、神戸第一検察審査会に審査を申し立てている。
脱線事故の後で就任された、山崎社長に責任を押し付けて、本当の責任者達は無罪放免ではちょっと酷いのではないかと思っていたので、
山崎社長が確りと踏み込んだ発言をされて、JR西の問題点や経営責任が、明らかになって良かったと思った。
運転手には、運転が何分か余分に掛ったと言うだけで、日勤教育と言う名の極めて厳しい懲戒処分をさせておきながら、此れだけの重大な事故を起したにもかかわらず、当時の責任者達は事故の後就任した社長を身代わりにして、無罪放免を狙っていたのだから、無責任のきわみである。
それに
日勤教育や余裕のないダイヤ編成に加え、
風通しが悪くミスを報告しにくい雰囲気などの企業体質 と言うJR西の問題点をうやむやにしたままでは、
又似たような心理に追い込まれた運転手に、無理な運転をさせることになり、
あのような悲惨な事故を繰り返す事になるかも知れない、
問題のある企業体質を放置する事になってしまう。
山崎正夫社長が、元経営者達から逆恨みされる事をも恐れず、
本当のことを明らかにされた勇気に、心からの賛辞を送りたい。