ビーンの不定期日記

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 「思いつき
   いかげん日記」

3つの願い

2018-10-08 19:47:02 | 日記
「捨てちゃえ、捨てちゃえ」
ひろさちや著 PHP研究所 より


『アラビアンナイト』に「3つの願い」の話があります。
アラーの神のおかげで、ある男が3つの願いを叶うことが許されます。
彼は妻と相談して、自分の性器を大きくしてもらうことにしました。
願いは叶いましたが、性器が大きすぎて妻が悲鳴を上げる始末に。
そこで男は今度は性器を小さくしてくれとお願いします。
すると今度は性器が小指くらいに小さくなってしまいました。
あわてて夫婦は3つ目の最後のお願いをしました。
「どうかもとの大きさに戻してください」と。


この話をもとに、イギリスの短編作家のW.W.ジェイコブスが「猿の手」という作品を発表しました。
ある夫婦が3つの願いを叶えてくれる魔法の猿の手を譲り受けます。
夫婦は早速大金を手に入れたいと願いごとをしました。すると夫婦に大金が届けられたのでした。
でもそのお金は息子の事故死の賠償金だったのです。
夫婦は直ぐに息子を生き返らせてほしいと2つ目のお願いをします。その願いが実現しそうになったとき、恐ろしくなった夫婦は3つ目の最後のお願いとして、大金はいらないので最初の願いを取り消してほしいとお願いしました。
(大金を手にしたままだと、また息子が死ぬかもしれないし、そうでなくても予期せぬ不幸に遭ってしまうと思ったのです)

これらの話は、奇跡には犠牲がともなうものだと教えてくれています。

濡れ手に泡のような旨い話はありません。
もし、濡れ手で泡を掴んだとしたら、それは同時に大切な何かを失うことです。遅かれ早かれ大きな犠牲を払うことになります。

むやみに奇跡を願わないほうがいいのです。

よく「困ったときの神頼み」と言いますが、本来は神仏をお参りするときは願いごとはしないものだそうです。
ではなんと言ってお参りするのか?
「今日も一日を授けていただき、ありがとうございます」と感謝の気持ちを伝えるのだそうです。

「日日是好日」 禅の言葉です。


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