東京の西部郊外、吉祥寺駅から歩いて10分。小さな動物園があります。
「井の頭自然文化園」と言います。
ここに老齢のゾウがいます。
昭和24年、2歳でタイからやってきた、「はな子」です。
戦争中に動物園の猛獣は処分されたため、ゾウのいない日本の動物園に戦後、はな子はやって来たのでした。
はな子は、国内で飼育期間が一番長く、そして最高齢のゾウです。
歯も無くなり、はな子用に特別な餌を作っているそうです。
私が見てもすぐにわかるほど、その巨体は色あせ、痩せていました。
でも、飼育員さんが手厚く世話をしており、今日も足の爪の手入れをしてもらっていて、静かに気持ちよさそうな表情をしていました。
日本人と一緒に戦後を見つめ、生きてきた動物がここにいます。
長生きしてほしいと、皆から慕われ愛されている動物がここにいまさす。
「戦後60数年にわたり、子供たちを喜ばせてくれてありがとう」
はな子を見ていて、自然にそんな労いの言葉を口にしていました。
「井の頭自然文化園」と言います。
ここに老齢のゾウがいます。
昭和24年、2歳でタイからやってきた、「はな子」です。
戦争中に動物園の猛獣は処分されたため、ゾウのいない日本の動物園に戦後、はな子はやって来たのでした。
はな子は、国内で飼育期間が一番長く、そして最高齢のゾウです。
歯も無くなり、はな子用に特別な餌を作っているそうです。
私が見てもすぐにわかるほど、その巨体は色あせ、痩せていました。
でも、飼育員さんが手厚く世話をしており、今日も足の爪の手入れをしてもらっていて、静かに気持ちよさそうな表情をしていました。
日本人と一緒に戦後を見つめ、生きてきた動物がここにいます。
長生きしてほしいと、皆から慕われ愛されている動物がここにいまさす。
「戦後60数年にわたり、子供たちを喜ばせてくれてありがとう」
はな子を見ていて、自然にそんな労いの言葉を口にしていました。