昨日、テレビのニュース番組を見ていたら、コメンテータが三島由紀夫の言葉を引用していました。
「自分のためだけに生きて、
自分のためだけに死ねるというほど、
人間は強くはないんです」
三島由紀夫が割腹自殺をした時、私は中学校2年生でした。
衝撃的な事件でしたが、それまで三島由紀夫の名前を私は知りませんでした。
事件後も特別に三島に興味を持つこともなく、彼の小説を読んでみようと思ったこともありませんでした。
ですから、上に紹介した言葉は私が三島の思想に影響されて心に響いた訳ではありません。
私は58歳になりますが、いま人生を考えるに、この言葉がとても衝撃的に私の心に突き刺さりました。
4年前、自殺しようと失踪しましたが結局 死ねませんでした。
死ぬことも出来ない自分が情けなく、何て自分は弱い人間なんだろうと思いました。
現在、家族から離れて一人暮らしをしていますが、これから死ぬまでの間をどうやって生きて行ったらいいのか、分からないままに毎日を只々過ごしています。
仏教の本を何冊か読んでみて、ニワカ知識で「生きるからには何かの為に生きなければならない」と頭では理解できたものの、それでも「このまま、こんな生き方でいいのか?」と自問する毎日です。
ですから、生きることにも、死ぬことにも自信を無くしている私にはこの言葉は深く心の中に入ってきました。
「人間は所詮、自分勝手には生きていけないし、自分勝手に死ぬことも出来ない」
そう思ったら心の迷いが少し晴れたような気がしました。
「死ねなかったのは人間として当たり前なんだ。
家を出て、こうして一人暮らしをしていても、だからと言って勝手気ままに生きていけるはずでもないんだ。
何故なら、人間はそれほどに強くはないのだから。
愛する人、愛するものの為に生き、
そして愛する人、愛するものの為に死んでいこう」
いま私はそう思っています。
「自分のためだけに生きて、
自分のためだけに死ねるというほど、
人間は強くはないんです」
三島由紀夫が割腹自殺をした時、私は中学校2年生でした。
衝撃的な事件でしたが、それまで三島由紀夫の名前を私は知りませんでした。
事件後も特別に三島に興味を持つこともなく、彼の小説を読んでみようと思ったこともありませんでした。
ですから、上に紹介した言葉は私が三島の思想に影響されて心に響いた訳ではありません。
私は58歳になりますが、いま人生を考えるに、この言葉がとても衝撃的に私の心に突き刺さりました。
4年前、自殺しようと失踪しましたが結局 死ねませんでした。
死ぬことも出来ない自分が情けなく、何て自分は弱い人間なんだろうと思いました。
現在、家族から離れて一人暮らしをしていますが、これから死ぬまでの間をどうやって生きて行ったらいいのか、分からないままに毎日を只々過ごしています。
仏教の本を何冊か読んでみて、ニワカ知識で「生きるからには何かの為に生きなければならない」と頭では理解できたものの、それでも「このまま、こんな生き方でいいのか?」と自問する毎日です。
ですから、生きることにも、死ぬことにも自信を無くしている私にはこの言葉は深く心の中に入ってきました。
「人間は所詮、自分勝手には生きていけないし、自分勝手に死ぬことも出来ない」
そう思ったら心の迷いが少し晴れたような気がしました。
「死ねなかったのは人間として当たり前なんだ。
家を出て、こうして一人暮らしをしていても、だからと言って勝手気ままに生きていけるはずでもないんだ。
何故なら、人間はそれほどに強くはないのだから。
愛する人、愛するものの為に生き、
そして愛する人、愛するものの為に死んでいこう」
いま私はそう思っています。