それは冬の日でした。
私が歩道で歩行者の安全確認をする仕事をしている時でした。
突然、私のすぐ目の前に雀が落ちてきました。
その雀はもはや力なく、殆ど動きませんでした。
偶然にも雀の自然な死に出くわしたのでした。
力なく歩道に落ちた雀を脇に寄せようかどうしようか私は迷っていました。
すると向こうから杖をついた足の悪いお婆さんがよたよたとこちらに歩いてきました。
お婆さんは前を見て歩くので精一杯。自分の足元など注意する余裕などありませんでした。
お婆さんは一瞬、何かを踏んだような違和感を感じたような素振りをしましたが、自分が踏んだ雀に気づくことはなく、そのまま私の前を通り過ぎていきました。
そして、
私は潰れた雀を歩道脇の草むらに片付けたのでした。
私が歩道で歩行者の安全確認をする仕事をしている時でした。
突然、私のすぐ目の前に雀が落ちてきました。
その雀はもはや力なく、殆ど動きませんでした。
偶然にも雀の自然な死に出くわしたのでした。
力なく歩道に落ちた雀を脇に寄せようかどうしようか私は迷っていました。
すると向こうから杖をついた足の悪いお婆さんがよたよたとこちらに歩いてきました。
お婆さんは前を見て歩くので精一杯。自分の足元など注意する余裕などありませんでした。
お婆さんは一瞬、何かを踏んだような違和感を感じたような素振りをしましたが、自分が踏んだ雀に気づくことはなく、そのまま私の前を通り過ぎていきました。
そして、
私は潰れた雀を歩道脇の草むらに片付けたのでした。
いつまでたっても惑って、迷ってばかりです。
死は、そこで終わりではなく、きっとその雀も生命を子孫?に残せたのだと思います。
死からは逃れられないにしても、
どんな死に方をするのか、
死に方も選べないのですね。