昨夜我が家のネコが亡くなりました。
22年間家族と共に、否家族の一員として我が家の皆を和ませてくれました。
22年前、雨の日、当時中学生だった息子が悲痛な顔をして産まれたばかりの子猫を拾ってきました。
「ダンボール箱に入れられて道端に捨てられていた!」
コロン(娘がつけたネコの名前)はあっという間に我が家の人気者になりました。
時は流れ、息子は結婚し家を出、一番世話をしていた妻は2年半前に亡くなり、とても可愛がっていた娘も妻が亡くなって半年後に亡くなりました。
その後今日まで、これまで一番世話をしなかった私が彼コロンの世話をしてきました。
私とコロンの二人だけの生活です。
1年ほど前からコロンは体調が優れなくなり度々病院のお世話になるようになりました。
何と言っても人間の年齢でいったら有に100歳は超えているのですから身体に悪い所が出てきて当たり前です。
この1ヶ月は毎日病院へ通いました。
食事をしなくなり、立つことが出来なくなりました。
最期は寝床で眠るように静かに息を引き取りました。
コロンの最期を看取ることが出来て私は幸せだったと思います。
そして亡くなった娘の遺言を果たせたことに正直なところ安堵しています。
実は娘は自死したのです。
遺書があり、そこには「コロンをよろしくお願いします」と書いてありました。
娘に何もしてあげられなかった私はその言葉がずっと心に重くのしかかっていました。
娘の最期の願いだけでも責任を果たさなければ、と思いコロンと生活を共にしてきました。
最期は大往生してくれて、これで娘にも報告できます。
今、私の心の中にポッカリと穴が空いた感じです。
私にとっても次々と家族が亡くなっていくのは寂しいものです。
22年もの間、一つ屋根の下で暮らしたのです。
猫ちゃん最期まで愛情注がれて幸せでしたね。
娘さんもきっと天国で「ありがとう」と仰ってるはずです。
彼(ネコ)は頑張って最期までよく生きてくれました。
子供の頃から家に犬やネコがいるのが当たり前でした。でも死ぬところを見たことはありませんでした。
妻、娘、親兄弟は亡くなりましたが一人として臨終に立ち会えませんでした。
その私が人生で初めて臨終に立ち会いました。
臨終に立ち会えて良かったです。
妻と娘の代わりに彼を見送る事ができました。
私の責任を果たせたような気がします。
いなくなったら、やはり寂しいですね。