マシュマロ’sエンディングノート

~At the end of a marshmallow-like life~

やっておいてよかった、たったひとつのこと

2022-02-09 | 介護
本日は、急に介護生活が始まった今、私が「やっておいてよかった」と思ったたったひとつのことを綴ります。

それは、

不要品を容赦なく処分したこと

私が不要品を徹底的に処分して(それでもまだ、生活する上では不要なモノは持っていますが)最終的には不要品を処分して空になった家具や収納まですべて処分し、家に備え付けの収納(クローゼット、押し入れ)でさえ余裕どころかモノが少ししか入っていない状況にまでしたのは、ただただ自分の人生の終わりに必要最小限のモノだけで過ごしたいという気持ちからでした。

最初のうちは、もっとスッキリとさせて、モノを探したり所持品のディスプレーを考えたりメンテナンスする手間を軽減して、ストレスフリーな生活をしていきたいという思いの方が強かったのですが、モノを処分していくうちに、将来もしも母を介護するときがきたら、介護しやすい環境を整えなければならないから、モノはなるべく少ない方がいいという別の思いも加わってきました。
そして、結果としてこれ(不要品の処分)だけは

やっておいて本当によかった!

と、しみじみ思っています。
中でも、使わない家具をすべて思い切って処分したのは、介護生活を始める段階で大きいポイントとなりました。

現在、トライアルで母は電動介護用ベッドとベッド用のテーブル、そして車椅子をレンタルしていますが、家具が少なくなっていたおかげで、電動ベッドの搬入、組み立て、設置にさほど頭を悩まさずに済みました(壁から離すか完全にくっつけるか、テレビを見るから向きはこっちしようか、くらいの悩み)
電動介護用ベッドは、金属でできており普通のベッドに比べて足まわりが頑丈にできていますから、総重量がかなり重たいです。
数人がかりで、組み立てや移動設置をする必要がありますから、作業がしやすい状況を作るという意味でも、家の中の家具と不要品を処分しておいたことは大きかったと感じています。
そして、何より設置後のベッド周りの整理整頓もほぼ不要だったので、次の動作や行動が、とても楽にスムーズに進みました。

もちろん、細かい修正は必要なのですが、その際も家具やモノを少なくしておいたことで、不要なわけではないけれど、介護生活をする上で移動させた方がいい家具やモノをどこに置こうか迷っているときに、一時的に置いておける何もない部屋があるというのは、私の行動と気持ちに余裕を与えてくれていると実感しています。
そして、意味のない想像かもしれませんが、もしも家具や不要品の処分をいまだにできていなかったら......と考えると、ゾッとするくらい悲惨な介護生活の始まりだったかもしれません。

同居家族や身内の介護は、ある日突然やってくるかもしれないし、徐々に迫ってきているのが判る場合もあります。
私の母の場合は、徐々に迫ってきているけれど加速度はそこまで速くないな、と感じていた矢先の急激な認知症状の悪化でしたから、ちょうど半々の気持ちや状況になりました。
徐々に迫ってきているのを感じ始めたときから、ざっくりとはしていましたが介護についての情報を以前より詳しく集めるようにはなっていたので、そういう点ではまだよかったのかもしれませんが、まさかの認知症状の急激な悪化については普通の病気とはアプローチする方向がだいぶ違いますので、結構戸惑っていますし手間取ってもいます。
認知症に関係なく、母の病気のことと年齢的なことを考えて、結構前から在宅診療の利用ができないかと考えていたので、その点については結構早く決断できて、今度一度外来で在宅診療・在宅医療をしてくれる病院を受診することが決まっていますが、認知症状の急激な悪化については、どこから手を付けるべきなのかが全くわからず、ケアマネージャーの方から入院治療をしてくれる精神科が中心の病院を探して、入院前提で受診したいと相談していきましょう、とアドバイスをいただき、現在病院を探している最中です。
そして、今週に入ってからの架電地獄(笑)
実は、家の掃除も洗濯も思い通りにはできないのですが、この辺だけ掃除機をかけよう、と思いついたときに家具や不要品がないって、本当に素晴らしいな、と実感しています(笑)

介護が始まると、家の中のこと、家事、その他雑多な作業に集中できなくなりますが(現になっていますが)思い付いたときにふと掃除機をかけることができる環境って、実はとても重要だったのですね。
だから、もしも将来自分や配偶者の親を介護するかもしれない可能性があったり、そもそも家族に万が一何かがあって、介護や介助を必要とする可能性が1ミリでもあれば、部屋や家の中に溢れかえっている不要品や家具を、思い切って処分することは検討してください。
実際できなくても、思い入れが強くて大きい家具やモノが多くても、何を優先するかをじっくり考えると、なんとなく似たような答えにたどり着くのではないでしょうか。

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