「悩みってさ、生きてる人間の特権だよね」
(1話 矢野元晴)
「他人のせいより自分のせいにするほうがラクだからね。
『他人のせい』だと理不尽すぎて許せねーと思うけど
『自分のせい』だと仕方ないって思う。腹も立たなくなる。ラクなんだよ。
つまり、ズルいんだ、オレ」
(4話 矢野元晴)
「矢野のすごくすごく好きな人はもういないのかもしれないけど、
それはさみしいことなのかもしれないけど、
でも矢野のことをすっごくすっごく好きな人間がいるってことは、
それってプラマイゼロじゃないかなあ?
だから、ひとりだと思わないでね。
あたしが見てるから、矢野のことずっと見てるから。
見守ってるから」
(5話 高橋七美)
「『幸せ』って、寒い日のココアみたいだね」
(6話 山本奈々)
「高橋、一度しか言わないからよく聞いて。
好きだよ」 (7話 矢野元晴)
「キスをしました。
奇跡のように、世界の色が一変していくのが見えた。
矢野は魔法を使ったの」
(8話 高橋七美)
「両想いって、いいなあって思った」
(8話 高橋七美)
「決めた。クリスマスプレゼント。『約束』ちょうだい。
『絶対オレから離れない』って約束。
絶対、絶対、絶対、オレのこと、『裏切らない』って」
(8話 矢野元晴)
「いとしい 初めてその言葉の意味を知った15歳の冬」
(8話 高橋七美)
「流すなら、悲し涙よりうれし涙のほうがずっといいよ」
(10話 矢野元晴)
「バカップルじゃないカップルなんて、本物じゃないと思うよ」
(11話 竹内匡史)
「どうしてカップルって、次から次へと悩みがつきないんだろう」
(12話 高橋七美)
「オレだって過去書き換えたいよ。できるならね。
でもそんなことは不可能だ。過去は変わんない。
だったら、『過去』に負けない『今』作ろーぜ」
(12話 矢野元晴)
「人間の記憶なんていー加減なんだ。
色のついてないものにも色を見たり、勝手に脚色したり、美化したり・・・
実際にあったこと以上の意味を与えたりする。
・・・だからオレは、『美しい思い出』なんて信じねー・・・」
(13話 矢野元晴)
「・・・じゃあ何なら信じるの?」
「ナナちゃん。ナナちゃん。絶対ナナちゃん。
今目の前にいるもの」
(13話 高橋七美、矢野元晴)
「ずるいなあ。笑顔ひとつでなんでも許せちゃうよ」
(14話 高橋七美)
「どうしたら矢野の心に近づけるの。
好きなだけじゃ足りないの?
あたしの『好き』は矢野の力になれないの?
信頼してほしい。何があっても矢野を受けとめるから」
(15話 高橋七美)
「身を削るだけの恋愛ならやめたほうがいい」
(16話 竹内匡史)
「もし、やり直すことができたら、人は、違う人生を選ぶのだろうか。
出会う人を選び、幸せなものだけを選ぶ。幸せなものだけ。
もしそうなら、どんなにいいかと」
(16話 高橋七美)
「人はなぜ、守れない約束をするのだろう」
(16話 高橋七美)
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【1巻~4巻(1話~16話)のあらすじ】
高校1年生に上がったばかりの高橋七美は、中学の時クラスの3分の2の女子に好かれていたという
女子に人気の男子・矢野元晴と出会う。
最初は嫌な奴だと思ってはいたものの、七美は徐々に矢野に惹かれていくようになり、ついに恋人となる。
しかし、矢野は昔付き合っていた彼女・山本奈々と死別し、その悲しみが奈々の妹・有里との肉体関係を生んでしまうという
暗い過去を持っていた。
七美に奈々のことを問い詰められた矢野はとうとう「生きて帰ってほしい」と泣き出し、七美に距離を置かれてしまう。