78回転のレコード盤◎ ~社会人13年目のラストチャンス~

昨日の私よりも今日の私がちょっとだけ優しい人間であればいいな

◎作成中の記事が消えた……オワタ……

2009-04-17 01:24:34 | もはやチラシの裏レベル
「当方128自らを語る」の記事が作成途中で消えてしまいました・・・
目覚ましソフトのアラームが発動したのでEscを押して音を消したら、同時に文章も消えてしまったという・・・


Escで文字消えるのかよ・・・知らんかった・・・


まあこれも経験だな。これからは面倒がらずメモ帳に書こう。


というわけで今日はもう書く気が起きないので明日書きます(本当か?

◎リストラへのカウントダウン 4月16日

2009-04-17 01:09:57 | 本当の日記はこちら
日付飛んでるし・・・やる気ねえな俺(汗



あれからいろいろあったが、1つのヒントを得られた。



「報告・連絡・相談をちゃんとしろ」



社長からの忠告。



そして今日、介錯ロープが切れてしまった(何したんだよw

普通切れないんだが・・・



明日の朝、社長に報告します。

なんか運悪い・・・イヤ運じゃないか・・・


今は漫喫でニコニコ生放送聴いております(何故!?




とりあえず「日記」はこのへんにして、何ヶ月ぶりか知らんが「当方128自らを語る」の続きを今から書きます。
ちょっと真剣に考える必要がありそうなので・・・



クビか存続か。
運命の日まであと14日。

◎リストラへのカウントダウン 4月11日

2009-04-14 00:40:41 | 本当の日記はこちら
この日、さすがに当方は参った。



相変わらず夜勤は毎日続いていた。

この日、夜勤が終わり会社に戻ったころにはもう朝の5時。

それなのに、昼からではなく朝から仕事をしろという指示が出たのだ。



夜勤の百貨店以外にも現場が複数重なり、鉄骨の製作準備が追いついていないのだという。
要するにスケジュールに無理があったのだ。
だから朝から手伝えと。
なぜ夜勤上がりの当方に頼らざるを得ないほど人員を確保できなかったのか。


さすがにシャワーは浴びさせて欲しいので、一旦会社を出て漫画喫茶へ向かう。不運にも自転車は盗まれてしまったのでバスで移動。
シャワーを浴びてすぐにバスでトンボ帰り。だがバス移動の効率の悪さで時すでに6時45分を回っていた。

で、全く寝ていないので会社で仮眠。実はこの直後、7時頃から工場長と外注社員3人で作業が始まっていたのだ。

そんなことも知らずに当方は熟睡。定時の8時半に起こされ、当方も作業に加わる。
外注社員3人の中に兵がいた。当方と同じ夜勤上がりの外注社員Aである。
外注社員Aは会社で1時間ほどの仮眠を取っただけで、夜勤の無かった他の2人+工場長と同様に、7時に作業を開始したのだ。
おい、体大丈夫か?



この日は第2土曜で本来なら会社の取り決めで休みとなっている日。だが前述のとおり切羽詰まっているため工事部と工場の製作部は休むわけにはいかない。
夜勤上がりの上司Aも午後には会社にやってくる。

だが、3人いるはずの製作部が2人足らない。
1人は不慮の事故により手を怪我しており来ないのは仕方ないが、もう1人のO氏は第2土曜だからというだけの理由で来ていないのだ。
これはひどい。O氏が来ていれば外注社員Aに酷使させずに済んだではないか。



12時から1時間の昼休み。なんと縫製部のおばさんが海苔巻きを作って持ってきてくれた。
休みなのにわざわざ来ていただいて、しかも昼食まで持ってきてくれるなんて……
海苔巻きがとても美味しくて感動した。それに比べてO氏は(ry

外注社員Aが「昼食べたら寝ていいよ」と気遣ってくれた。
当方はお言葉に甘えて仮眠を取るが、1時を過ぎても寝続けてしまう。
他の人が起こしたがあまりの爆睡で起きなかったという。


2時頃に上司Aが到着し、寝ている当方を起こし、「他の人が作業してるのによく寝れるな」と怒る。
夜勤の無かった人たちと一緒にしないで欲しいと思ったが、外注社員Aも普通に1時から作業をしていたので文句は言えない。
また失敗をしてしまう。



製作準備は6時まで目一杯行われ、コンビニで夕食を買い、食べ終わるともう仮眠を取る時間は無かった。

今回は本当にほとんど寝ていない。それが夜勤で災いした。


何度も眠くなり、何度も目をつぶってしまう。その度に怒られる。


こんな日に限って夜勤はなんと朝の6時まで行われた。

会社に戻る頃にはもう7時。

これをもって夜勤(百貨店)の第1期は終了。とりあえず1週間ぐらいは夜勤の呪縛から解放される。

そしてこの日、日曜はもちろん仕事無し。ようやく至福のときが訪れた。



だが……
さすがに限界が来た。


クビになりたくはないけど、辞めたくもなってきた。
ここまで社員に過酷な労働させたら辞められても文句言えないだろ。



早くもやる気が無くなって来た。やばい。本当にクビになるかもしれないのに……


クビが存続か。
運命の日まであと19日。

◎リストラへのカウントダウン 4月8日

2009-04-09 09:42:23 | 本当の日記はこちら
――仕事が出来なきゃやる気を見せろ――



朝4時45分、会社を出てそのまま漫画喫茶へ直行。
4時間ほどの仮眠の後、ブログを更新し、ネットで「CLANNAD」1期の6~7話を視聴。
このアニメを観ている1時間がこの日唯一の娯楽である。
シャワーも浴びる予定だったが時間がなくなり断念。12時15分に漫喫を出てそのまま会社へ向かう。

12時40分ころ会社に到着。途中で買ったパンを食べる。これが昼食。
すると社長が当方のところに来て話しかける。

「飯は食べ終わったか?」

どう見ても今食べてる最中なんですけど。

「昨日は無事に終わったか?」
「ハイ」

夜勤明けの昼間に普通に当方がいることに関してはスルー。まるでそれが当たり前かのように。

1時。とりあえず今夜の準備をしようとしていたら、運送屋のトラックが来て、そこに乗せられる。
埼玉県某所のT製作所へ行き、鉄骨の積み込みを手伝い、それを同県のT工場で下ろす。
再びT製作所へ戻り、時すでに4時半。ここで残りの鉄骨を積み込む……はずが、まだ完成していない。
1時間ほど待機するも結局終わらず、会社から迎えの車が来て、それに乗って帰社。



会社に着く頃には6時を過ぎていた。
今日は仮眠を取る時間はない。幸いにも運送屋のトラックの車内で仮眠を取ることが出来たが、なんというハードスケジュール。
買い溜めしていたパンを食べ、休む間もなく夜勤の準備。
この日も7時に会社を出る。



深夜2時半に夜勤は終了し、会社に戻ってこの日も軽い飲み会。
上司たちのグチが始まる。

「もうね、いろいろパニクってるね。スケジュール的に」

現場が複数重なり、必要な鉄骨が間に合っていないのだという。
鉄骨は焦って作らせていることもあり、加工のミスが相次ぎ、更に時間を食っている。

「急いで作るもんじゃないんだよね。焦ると必ず失敗するから」
「社長が何でもかんでもOKするからだろ」
「鉄骨間に合うか分からないのに、お客さんには『ああ大丈夫ですよ』しか言わない」
「で、そのいい加減さのしわ寄せが現場の人間に来て、予定工期をオーバーすれば社長は怒るっていう」
「要するに社長が馬鹿なんだよ」
「現場や工場の人のこと何も考えてないね」

なんという愚痴大会。

その後も当方のやる気を無くさせるような話ばかりが続いた。
この会社は本当に酷い――皆がそう言っている。
夜も昼も働いている今ですら、まだ楽なほうだという。
この会社には労働基準法というものが存在しないらしい。


クビになりたくは無いが、残れば残ったで幾多もの地獄が待ち受けている。
何だか微妙な気持ちになってきた。
まだクビか存続かの結論は出ていないのに、当方の緊張感が次第に薄れていく。

イヤ、今までどおりクビを覚悟で頑張らねば。



「仕事が出来なきゃやる気を見せろ」

とは、外注社員Aのお言葉。




というわけでスケジュール的にヤバく、やることがたくさんあるので、今日はこのあと11時に出社する。



クビか存続か。
運命の日まであと22日。

◎リストラへのカウントダウン 4月7日

2009-04-08 10:54:19 | 本当の日記はこちら
――当方は、人の心が解らない――

こんな大事なときに、上司Aを物凄く怒らせてしまった。

「お前もう信用できない。今までお前に同情してきたのが馬鹿みたいだ」



この日は昼1時に会社に来て、夜勤に必要な鉄骨にパネルを張る作業を手伝う。
あいにく社長は不在だったが、それでも他の社員は見ている。努力あるのみ。

しかし、4時半から定時の5時半まで、やることがなくなり、当方はなんと何もしないでいた。
こういう時に溶接の練習なりしてスキルを磨くべきだったのだ。さすがに反省せざるを得ない。
何故、この期に及んで当方はそういうことをやる気すら起こさないのか。



今の会社が好きといえば嘘になる。
待遇など様々な面で不満もある。
もはや“お金”のために今の会社を頑張っているのだ。
イヤ、辞めたくないのは、もう逃げてばかりの人生にサヨナラしたいという理由もある。
それでも当方の意思とは関係なくクビになってしまうかもしれない。
ニュースに出ている、派遣斬りなどで職を失い路頭に迷うあの人たちの仲間入りとなってしまうのかもしれないのだ。
4月1日に更に失業者は増え、ハローワークは毎日満員のところもあるという。
物凄く怖くなってきた。



5時半から1時間仮眠を取り、夜勤に必要な道具の最終確認をし、現場の大手百貨店に向かう。
夜8時に朝礼、ではなく夕礼。某ゼネコンの下、当方の会社を含む数社の人々が集まって行われる。

夜9時仕事開始。
今の当方に出来ることは上司のサポート。常に先を読んで必要なものを用意し上司に渡す。
もちろん言われたこともそのとおりにやる。
当方はそれなりに努力したつもりだった。
深夜3時に終了、会社に戻る。


その後、会社では上司Aと外注社員Aと当方で軽い飲み会が開かれた(こんな真夜中に!?)。

 そ こ で 事 件 は 起 き た 。

(上司A)「お前、中学のとき、いじめられてたんだっけ?」
(当方)「ハイ」
(上司A)「◎◎を◎◎しろって言われて、無理矢理やらされたんだろ?」
(当方)「あ……あの、それ嘘なんです」
(上司A)「……ハァ!?」

◎◎を◎◎するとは、ここではとても書けないくだらない行為。
それをしたかどうかなんてどうでもいいことだと思い、思わず嘘だとバラしてしまった。
すると上司Aは怒り出した。

(上司A)「オイ待てよ。俺はそのいじめ、いくら何でも酷すぎるだろって心配してたんだぞ? それで嘘って何だよ」

外注社員もいるので、まだ笑顔を見せてはいたが、どう見ても怒っていることに変わりは無かった。

(上司A)「お前もう信用できない。今までお前に同情してきたのが馬鹿みたいだ」

そこまで言われて当方はやっと気付いた。安易に嘘をついて、それを突き通したことで結果的に上司を騙したことになったのがいけなかったのだ。
それがどんなにくだらない嘘だとしても、これは裏切りに値するのだ。

何故そのくだらない嘘をついたのかというと、昨年秋に外注社員Bとの会話で、
「お前◎◎を◎◎したことがあるんだろ?」
「イヤ、さすがにそれは無いです」
「あるんだろ? 正直に言えよ」
「……あります」
と、場を盛り上げるためにノリで嘘をついてしまったことが原因である。



(上司A)「もうお前絶対許さない」



やってしまった。当方の「それ嘘なんです」の一言で、相手はここまで豹変する。
やはり言葉は刃物である。



もう誰も助けてくれない。
もう完全に終わった。
当方は改めてクビを覚悟した。

当方は何故いつもこうなってしまうのか。ちょっと言い間違えたり余計な一言を言うだけでいつも人間関係に失敗する。

何を言ったら相手は怒るのか、それを理解していないのだ。

人に言われたことしか解らないのだ。それが一番の問題である。



――当方は、人の心が解らない――



クビか存続か。
運命の日まであと23日。

◎リストラへのカウントダウン 4月6日

2009-04-08 10:53:38 | 本当の日記はこちら
「仕事のできない人間は要らない。当方がこの会社に本当に必要かどうか、工事部の人間で話し合ってほしい」

この日社長は、当方のいないところでそんな爆弾発言をしていた。
この件の結論は、4月8日現在でまだ出ていない。だが状況はかなり深刻になっていた。

当方が今の会社に入社して、来月15日で早1年となる。
4月の末日が「入社約1年」という区切りになり、その日を無事に乗り越えられるかどうかという問題になっていた。
もう1ヶ月も無い。



確かに当方は仕事の多くを未だに覚えていない。
それでも現場の職長を任されたり、それなりに努力してきたつもりではあった。
その努力でさえも認められなかったというのか。



社長を怒らせた理由は他にあった。それは何かと言うと……

   ここのところ毎日夜勤が続いているが、4月2日の夜もあった。
   夜9時から翌2時まで働き、会社に戻る。
   その後当方はマックで仮眠し、漫画喫茶での時間潰しを経て、昼1時に再び会社に来ていた。
   この日、4月3日は昼の仕事もあったのだ。なんという過密スケジュール……
   と思ったら、何かの手違いで実際は仕事は無かった。
   すると、同様に呼ばれて来ていた外注社員Aがこう言った。
   「仕事無いなら◎◎◎◎行かない?」
   当方は断ったが、外注社員に半強制的に◎◎◎◎に連れて行かれた。
   それが部長と社長にバレてしまったのだ。
  「俺たちが一生懸命働いているときに何故あいつは遊びに行ってるんだ」となってしまったのだ。
   いくら毎日夜に働いているとはいえ、昼に会社に来て手伝いもせず遊びに行ったのなら誰でもそう思うだろう。
   この件が社長を怒らせ、冒頭の発言に繋がったのだという。




冒頭の台詞は、社長が上司Aに対して発言したもの。
上司Aは上司Bとの話し合いで当方の処分を決め、それをもとに社長が最終決断を下す。
上司Aは「いくら仕事を覚えていないとはいえ、当方がいないと現場が困る」と言ってくれている。
これには本当に感謝している。上司Aのおかげでクビは免れるかもしれない。



だが油断はできない。翌日から毎日、当方は昼1時に会社に来て、工場の手伝いをすることにした。
毎日夜に働いているだけでは社長に努力を見てもらえない。ならば自由時間を削ってでも昼に工場の手伝いをして
社長に見てもらうしかない。まずはそこからだと思った。



朝は寝て、昼は働き、夜も働く。
昼はそれほどハードでも無いとはいえ、拘束時間も含めれば1日に12~13時間の労働となる。
休日以外は家に帰る暇も無くなる。
背水の陣に立たされた今、未だかつて無いハードスケジュールで最後の努力をする。



クビなら4月末までの運命。
果たしてどうなるのか。


運命の日まであと24日。

◎人工問題と闘う“形だけ職長”の記録

2009-04-02 15:13:28 | 本当の日記はこちら
「人工」と書いて「にんく」と読むのが我々の業界。
「人工費」という言葉は営業職や接客業の方には馴染みが薄いと思うので、「人件費」と同義語だと思って差し支えない。



2009年3月中旬。
当方が初めて会社の代表、すなわち「職長」として一現場を任されることとなった。
といっても仕事のことはまだ半分どころか5分の1も解っていない。
会社の人間が当方だけで、残りは全て下請け(=外注社員)というメンバーのため、やむを得ずこうなってしまったのだ。
ちなみに他の会社の工事部の人たちは全員、重なった2箇所の出張に割り振られた。
一人残された当方は東京郊外の某清掃工場の現場を担当することとなった。



そして、初日から「人工」の問題に悩まされることとなる。
現場に集まった下請け社員の人数を数えると、1人多いのだ。
初日は予定では当方を含め7人。しかし何回数えても8人いる。


「経費削減のためなるべく少人数で、基本は5人体制で現場を収めろ」という社長の通達により、今年から少人数体制を取ることになっていた。
ただ今回は作業が色々とハードなため、2日目までは1日7人工、3日目は6人工に増やすことを許されていた。
しかし8人工で作業する許可は得ていない。リアルな話、1人違えば1日2万円も違うくなる。
下っ端社員の当方がお金のことを考えていると何だか偉そうだが、経費削減は社長命令なので仕方がない。


とにかく原因を追究せねば。
まず予定ではM社から1人、A社から5人、そして当方の計7人工。月給制の当方を除く6人に2万円ずつ、計12万円が支払われる。
確認したところA社が1人多く6人いた。これにより初日の人工費は14万円となってしまった。
A社に依頼した工事部の上司Bに電話をかけたが、そのBも「俺はA社に5人でお願いしてある」と言っていた。
どうやらA社側が勝手に1人増やしたようだ。


どうにかしてA社が勝手に増やした理由を探らねば。と言ってもA社の現場主任T氏(メンバーに入っています)はとても怖い。
前にも書いたが昨年の石川出張で怒鳴られまくり、軽いトラウマになっているあの人なのだ。
T氏に直接聞くことなんてとてもできない。
そこで、朝のKY(危険予知)ミーティングでさりげなくこう言った。
「エー、今日は7人だと思っていたら8人いますので、4人ずつに分かれて……」
それを聞いたT氏は堂々と自白してくれた。
「いいだろ。多いほうが早く終わるんだから。7人じゃ予定の日数で終わらないって」
それが理由ですか。だからといって勝手に増やさないで欲しかったのだが。


初日の作業は清掃工場屋根部に付いている3棟の養生テントのうち1棟をレッカーで吊り降ろすというもので、
それに必要な「吊り天秤」の地組、さらにはトラックで運ばれた資材や工具の荷降ろしまで含めるとかなりのハードとなる。
だが、8人もいたということもあり、予定通り終わることができた。

初日の作業が終わった頃に上司Aから電話がかかってきた。
「ところでお前、今日そっち何人いるの?」
「エーット、僕を入れまして8人です」
「8人!? それいくらなんでも多すぎだろ」
まあ、そういう反応になりますよね……。
「これ絶対社長怒るよ? 基本5人体制って言ってるんだから」
確かに問題は社長である。
「せめて1人減らせよ。1人少ない分、他の人が動けばどうにかなるだろ」
当方もそう思う。


しかし、初日の終わりにT氏は「明後日も増やして8人にしましょう」と言い出し、下請けは全員賛成してしまった。
3日目は予定では6人工なので、2人分、4万円も増えてしまう。
当方は「イヤ、人を増やすのは会社の許可が無いと無理ですね」と言ったが、
「必要な人数は現場の人間にしか解らないんだから、お前が会社に説得しとけ」
と言い返された。無茶言うな。



というわけで翌日、事務に電話して説得を試みた。
「まず昨日が手違いで8人になってしまったんですよ。Bさんは間違いなくA社に5人で依頼したと言ってますので、Tさんが間違えたのか勝手に増やしたのかどちらかだと思います」
「それはね、A社側が間違えたのであれば本来なら『うちからは6人工分しか払えません』ってA社に言わなきゃいけないのよ」
やはり勝手に1人増やす行為は許されることではなかった。
「それでですね、明日も2人増やしたいって言ってるんですよ。というかTさんはもう増やす気満々でいます」
「それは困るね。たぶん社長怒るよ」
やはり問題は社長である。そこで事務からこんな提案が。
「社長を説得できるのは工事部でも上のほうのBしかいないから、まずはBと相談して決めてみて」


というわけで今度はBに電話。するとこう言われた。
「予定より1日早く終わるなら増やしてもいいだろ。そうすりゃトータルの人工は安く上がるだろ? 人工費は1日1日で考えてちゃ駄目なんだよ」

予定工期は6日。人工は初日から順に【7人、7人、6人、5人、5人、5人】の予定だった。つまり計35人工。
初日は8人、2日目は予定通り7人なので現在15人工。
もし1日早く終わるのなら、明日2人増やしたとしても【8人、7人、8人、5人、5人】で計33人工。つまり2人工分安くなるのだ。


だがそれは1日早く終わるという仮定での話。それが実現出来るかどうかは翌日の3日目にかかっている。
何故なら3日目は、屋根部の養生テントを2棟も吊り降ろさなければならないのだ。
それはどんなにベテランな下請けの皆さんが結集しようが、強風などの悪天候にやられれば不可能なことなのである。
そして、天気予報は大雨警報に強風注意報。
もし3日目の予定を完遂できなければ、予定工期までに終わらせるのは絶望的となる。



3日目は6人のままにすべきか、それとも8人に増やすべきか。



当方はこう考えた。翌日が強風で予定通り進めなかった時のことを考えると、保険として3日目は6人にしておいたほうがいい。
それでいいと思うのだが……
そこで、今日だけ不在のT氏に電話で伝える。

「あの、明日2人増やすことに会社は否定的で、唯一Bさん(上司B)が『1日早く終わらせるなら』という条件付きでOKを出しています。
そうなると明日予定通り2棟降ろせるかどうかが最大の問題になります。
しかし予報では明日は大雨で強風だそうです。そうなると予定通り終わるかは微妙だと思いますので、結論を言いますと……」

するとT氏は間髪を入れずにこう言った。

「終わるか微妙じゃなくて、 終 わ ら せ る んだよ。残業してでも終わらせるの!」
「わ、分かりました。では明日は2人増やすことを会社に伝えておきます」

当方は負けてしまった。結論を言う前に言いくるめられてしまった。



そして問題の3日目の朝。予報どおり大雨・強風だった。
(こうなると思ったから今日は6人にすべきだったんだよ)
当方は中央高速を運転しながらずっとそんなことを考えていた。

しかし午前9時、奇跡的に晴れた。
結果的には8人がかりで屋根部の養生テントを2棟降ろすことに成功し、予定は完遂された。
その後も順調に進み、予定工期より1日短い5日間で清掃工場の現場をコンプリート出来た。
人工も結果的には2人工分安く上がった。



だが当方は、今でもこれは賭けだったと思っている。
もし強風が止まないままだったら予定は確実に狂い、人工も予定より多くかかってしまっただろう。





後日、社長にどうだったかと聞かれた。
「初めての職長で不安でしたが、Tさんたちがちゃんと段取りしてくれたおかげで予定より早く終わることが出来ました」
「早く終わったって言っても、途中8人に増やしたりしたんだろ?」
「イヤ、それは……トータルの人工は安く上がったんですけど……」
「この日は少なくてもいいんじゃないかとか、必要な人数をその場その場で考えて、下請けには厳しくすることも大事だからね」


どうやら社長には上手く伝わらなかったようだ。
本当は「予定より1日早く終わることを見越して、その分だけ人工を増やしましたが結果的にはトータルの人工は安く上がりました」と言いたかったのだが……。



それだけは悔しい。せめて社長には解ってもらいたかった。




というわけで人工問題に絞った報告になってしまったが、
全部書いていたら物凄く長くなって書く気が起きないのでこうしました。

最近は毎日夜勤でブログを書いてる余力が無い・・・orz