78回転のレコード盤◎ ~社会人13年目のラストチャンス~

昨日の私よりも今日の私がちょっとだけ優しい人間であればいいな

◎元けもフレ声優YouTuber・本宮佳奈を救いたい

2020-10-12 10:37:31 | 小野と芋子

 

芋子「とうとう禁断の話題に触れる時が来ましたか……」

小野「今回の記事は6月の時点で構想はあったんだけど、都知事選とかnote開設とか色々あって先延ばしにしていた。まあ『グノーシア』実況も完結したし、1回振り返るべきかなと」

芋子「正直、言いづらい部分もあったんですけど……声優業界の現実を皆さんに知ってもらう為にも、彼女のことは一度取り上げねばならないと思います」

小野「というわけで今回は、一時は『けものフレンズ』で人気を博していた声優・本宮佳奈さんが『YouTuber』として悪戦苦闘を続けた半年間を振り返る」

 

<第1章 YouTuber本宮、爆誕>

【『自己紹介と企画説明をする回【本宮佳奈】』2020/4/13 4,214再生】

 

芋子「2020年4月13日、全てはここから始まりました」

小野「多くのYouTuberは自己紹介動画から始まる。本宮さんもそれに倣ったわけだが、これが最初で最後の実写出演となった」

芋子「ゲーム実況がメインなので、顔出しはしない方向でいくみたいですね」

小野「で、気になるのはこの動画、テロップの出し方からスマホで編集していることは予想がつくけど、アスペクト比が4:3なのが気になる。20年前のカメラかよ

芋子「あ、それ多分、加工アプリで動画撮影しています。一部のアプリは4:3になってしまうみたいです」

小野「あーごめん。話が逸れるけどそのことだけ言わせてちょっと」

芋子「どうぞ」

小野「最近、ありのままで勝負できない女子が増えたよね。メイクしているのに更に加工するってどうよ。それはつまり偽物を映しているってことじゃん。加工アプリを使った自撮りだと決まって反転になるし、これもたぶん反転なんだろうな」

芋子「反転の何がいけないのですか?」

小野「現実じゃなくて鏡の世界に見えるんだよ。このご時世、生で声優に会えるイベントが激減しているんだから、せめて写真や動画はありのままの姿を見たいんだよ」

芋子「ちなみに、声優に限らず芸能人YouTuberは、なんだかんだ1本目の動画が一番多く再生される傾向にあるのですが、本宮さんの場合それがまだ4,214再生止まりとなっています」

小野「いや、それも多いほうなんだけど、他の人気声優の1本目の動画と比較するとどうしてもね……うん」

 

※参考:4月(本宮と同時期)に始めた声優YouTuber1本目の動画視聴回数

◎チームY(佐々木未来・伊藤彩沙・愛美)→324,630再生

◎本渡楓→194,758再生

◎洲崎綾→74,575再生

◎高橋未奈美→36,883再生

 

<第2章 鉄板の『あつ森』『リングフィット』で苦戦>

【『筋肉に自信のある声優がリングフィットアドベンチャーをする#1【本宮佳奈】』2020/4/16 2,370再生】

芋子「自己紹介動画から3日後、早くも2本目の動画をUPしました」

小野「『リングフィットアドベンチャー』だね。ちなみに続く3本目は『あつまれ! どうぶつの森』だったが、いずれも3,000再生にすら届いていない

芋子「いずれも当時大人気のゲームで、有名ゲーム実況者の動画は軒並み好調でしたから、もう少し視聴回数が欲しいところです」

小野「彼女の褒めるべき点はたくさんあるんだよ。『リングフィット』はほぼノーカットにすることで視聴者も動画を観ながら運動出来るようになっているし、『あつ森』は同録で極道キャラを即興で演じている。声優という職業をちゃんと動画に活かしているわけだ」

芋子「それともう一つ、動画の冒頭で必ず『おはようございます』と挨拶するのは育ちが良いんだなと思います」

小野「それホント大事。動画の冒頭は決め台詞を言うのがYouTuberのセオリーなんだけど(HIKAKINさんの『ブンブンハローYouTube』みたいなやつ)、本宮さんはそれをあえてシンプルに『おはようございます』にした。視聴者は昼や夜に観ているかもしれないけど、『おはよう』は朝に限らずその日初めて会う人に対して使う言葉でもあるし、『こんにちは』や『こんばんは』だと敬語に出来ない。唯一相手を敬える挨拶が『おはようございます』なんだよ。これを毎回言えるのは人として素直に尊敬するよ」

 

<第3章 長期シリーズ『グノーシア実況』スタート>

【『天才先生と呼ばれる私が人狼ゲーム「グノーシア」をプレイする #2【本宮佳奈】』2020/5/5 2,908再生】

芋子「そして5月。宇宙船を舞台に人狼ゲームのようなものを繰り広げる『グノーシア』の実況シリーズがスタートします」

小野「これが以後5ヶ月にわたり30回以上も続く長期シリーズになるわけだが、これも思うようには伸びない」

芋子「ただ、人気のゲームに媚びずにあくまで『やりたいゲーム』をやっていることには好感が持てます」

 

小野「本宮さんのそういうとこ、もっと評価されるべきなんだよね。過去の声優仕事も『好き』がそのまま仕事に結びつく傾向にあった。動物好きが講じて『けものフレンズ』のフェネックを演じることが出来たし、クトゥルフ神話がテーマの舞台『HOPELESS』でヒロイン役を勝ち取ったのも『クトゥルフ神話TRPG』が大好きだからだよね」

芋子「そういう意味では、好きなことをやり続けるYouTubeという戦場は、彼女にピッタリなのかもしれません。しかし、せっかく動画を上げたからには多くの人に観て欲しい。彼女は18時に動画をUPした直後にTwitterで宣伝ツイートをし、その夜23時前後にはそのツイートを自己リツイートして再度宣伝するようになりました」

小野「必死の宣伝ツイートも時折見受けられるようになったね。フォロワー数は現在3.4万人と多いほうなんだけど、その割には視聴回数が多いとは言えないから焦りたくなる気持ちも分かる」

 

芋子「宣伝のみならず、テコ入れも随時していきます。7回目から動画タイトルをシンプルに『声優がアフレコしながら「グノーシア」』という覚えやすい5・7・5調に変更。更に1回目の動画を、キャラの性格を理解した上でアフレコし直して再UPするという徹底ぶりも見せました」

【『声優がアフレコしながら「グノーシア」#1【REMAKE】【本宮佳奈】』2020/5/31 3,967再生】

小野「ただ、1回目リメイクUP後に、元々の1回目の動画を削除したのは勿体なかった。それを残していればもっと視聴回数を稼げていたかもしれない」

 

<第4章 色々試してみる>

芋子「声優YouTuberとしてはトップレベルで更新頻度の高い努力家の本宮さん。『グノーシア実況』を続けながらも、並行して色々な動画をUPするようになりました」

 

<4-1.デグーのきすけ>

【『きすけとの愛を証明する「デグーのきすけチャレンジ」【本宮佳奈】』2020/6/8 2,022再生】

小野「やはり本宮さんと言えばこの子だね。純粋に癒される動画だ。デグーを飼っている家庭はかなり限定されるから他のペット動画との差別化もバッチリ図られている」

 

<4-2.『わんニャンどうぶつ病院』実況>

【動画は現在非公開になっています】

芋子「動物好きな本宮さんの本領発揮回でした。わんニャンと略す表現に違和感を覚えたり、ゲーム内での動物の扱い方の雑さに冷静に突っ込んだり、イケメンの獣医にぞっこんになったり(笑)と、個人的には好きな動画でした。単発ではなくシリーズとして何度も観たかったです」

 

<4-3.朗読>

【『【声優:朗読】笑わない娘【本宮佳奈】』2020/8/17 804再生】 

小野「声優にとってマストジャンルの『朗読』にもチャレンジ。青空文庫の原文をそのまま読むのではなく、一部を分かりやすく修正(翻案)した上で読むという工夫は良かった。しかし視聴回数はまだ3桁……」

 

<第5章 ついに『Dead by Daylight』実況スタート>

【『【Dead by Daylight】絶対負けると思ったらまさかの救世主登場に感動した【本宮佳奈】』2020/8/8 759再生】 

芋子「8月8日、満を持してこちらのゲーム実況がスタートします」

小野「ゲーム実況界で知らない人は居ないというレベルの大人気ゲーム『Dead by Daylight』だ」

芋子「ラジオDJ?の友人・misoraさんの勧めで始めたばかりだという本宮さん。ゲームは初心者ですが、編集技術はかなり向上しています」

 

小野「でも、DbDにしては視聴回数3桁という厳しい状況だね」

 

<第6章 『グノーシア』完結、今後どうすべきか>

芋子「色々試してみたものの、結局『グノーシア』実況が一番数字がとれるという結論になってしまった本宮さんですが、その『グノーシア』も先日最終回を迎えてしまいました」

【『【終】声優がアフレコしながら「グノーシア」#34【本宮佳奈】』2020/10/3 665再生】

小野「一番とれると言っても、大体1本あたり1,000~2,000再生が限界のようだね。正直、そんなに多くない」

芋子「ここからが本題です。私たちは本宮佳奈さんを救いたいのです。彼女がYouTuberとして再ブレイクするにはどうすれば良いでしょうか」

小野「ゲーム実況で視聴回数を稼ぐコツ『人気のゲーム』『発売直後にプレイ』して『簡単にでも良いから編集して即UP』することなんだよね。ゲームのプレイを見せることが目的だから、顔出しの有無や編集技術は正直あまり関係しない。テロップが一切なくても、あるいは最悪ノーカットでも成立する」

芋子「最近なら『Fall guys』とか『マリオ35』を発売直後にやればワンチャン1万再生くらいはあり得たんですよね。そのへんの期を逃したのは勿体ない」

 

小野「未だに大人気でシーズン2も始まったばかりの『Fall guys』だけど、PC版かPS4版しか無いんだよね。Switchしか持っていない(と思われる)本宮さんには難しいことだ」

芋子「『DbD』もSwitch版でやっていますからね。Switch版は先月のアップデートで不具合が起きて超絶やりづらくなってしまったりと、運にも恵まれていません」

小野「あとはコラボ動画も出してほしいね。同じ事務所の日岡なつみさんあたりなら呼べるんじゃないかな。一緒にゲーム実況してくれないかな」

 

<第7章 久々の舞台仕事が決まる>

芋子「一方で本宮さんは、緊急事態宣言中にこんなことを漏らしてもいました」

 

小野「生涯ずっとエンターテイナー。夢が純粋かつ切実すぎて応援したくなるね」

芋子「そして念願の舞台が久々に決まりました。本宮さんも出演するLeidenschaftプロデュースの朗読劇『あなたを忘れない』が10月23日から配信されます。チケット好評発売中。詳しくは公式Twitterをご覧下さい」

 

 

小野「本宮さんは宮崎彩役でC・Dの2公演に出演する。彼女のような努力家はこれを機に報われて欲しい。皆さんも興味があれば是非ご覧下さい」

 

<関連動画>

◎元けもフレ声優・本宮佳奈が貫く「DDのススメ」

◎「声優YouTuber」が実人気の新たな指標になりつつある現実


◎【都知事選特集#5】宇都宮健児の公約「都立病院独立行政法人化の中止」とは何ぞや?

2020-06-28 00:51:21 | 小野と芋子

 

芋子「都知事選候補者を紹介するシリーズも今回で6人目です」

小野「これ、あと一週間で全員は無理だろ。まだ16人も居るんだぞ」

芋子「急がなければならないので巻きで行きます。前置きなしで、何の脈略もなく、今回はいきなり宇都宮健児氏の選挙公報からどうぞ」

 

 

小野「この人は2012年、2014年と続けて出馬し、かなり良い線行っていたからね。今回もどこまで票を伸ばすか期待が持てる」

芋子「注目すべきは『3つの緊急課題』です」

 

1.医療体制を充実し、補償の徹底でコロナ対策を根本的に強化

2.都立・公社病院の質の低下につながる「独立行政法人化」を中止

3.カジノ誘致計画を中止

 

<「都立病院独立行政法人化」とは?>

小野「2番が良く分からないんだけど」

芋子「宇都宮氏の言葉を借りれば、以下の動画の通りです」

 

『簡単に言えば都立病院の民営化とも言えるんじゃないかなと思っております。

 東京都以外にも県立病院や府立病院を独立行政法人化した、そういうケースがあります。

 このケースについて色々調べましたが、その結果として、

 病院で働く労働者の労働条件、特に賃金なんかが引き下げられる、非正規労働者が増える、

 こういう労働条件が改悪されています。

 また一方では、患者の負担が増えております。

 だから独立行政法人化すれば、私は患者にとっても大変使いにくい病院になってしまうのではないかと思っております』

 

小野「なるほど。だから民営化せず都立のままで維持すべきだと言いたいわけか」

 

<どちらの意見が正しいのか>

芋子「では都立病院の独立行政法人化、略して独法化する理由とは何か。現場からの反対の声も含め、ニュース記事からの引用をご覧下さい」

 

>東京都は何のために病院を独法化するのか。

>都は「今後、超高齢化社会になるなかで深刻化する医療課題に応え、(採算が取りにくい)行政的医療を安定的、継続的に提供するという役割を将来にわたって果たし続けるのが独法化の目的です」(東京都病院経営本部)ときれいに説明する。

>もっと明快な解説もある。「都立病院独法化 医療経営、自由度を向上」という見出しが躍った日本経済新聞(2018年1月18日付)記事だ。

>「東京都立病院の経営形態を議論する有識者委員会は……独立行政法人化を促す報告案をまとめた。都立病院は慢性的な赤字体質で、年間400億円程度を都が一般会計から繰り入れている。独法化で経営の自由度を高め、効率化することで赤字を圧縮し、必要な医療サービスを維持するのが狙いだ」

>しかし、都立病院の現場からは、小池都政幹部の意向を反映したこの記事に「フェイクに近い」と反発する声が上がる。

>都立病院の経常収支は黒字基調で、年間400億円ほどの都一般会計からの繰り入れは、島しょ、周産期、感染症、精神科など採算が取りにくいが公共性の高い医療(行政的医療)に取り組むため法律にもとづいて都が負担しているもので、赤字補てんとは違うからだ。

(参考記事:コロナ下で医療崩壊危機を高める「都立病院の独法化」は必要なのか

 

小野「でも、この度の新型コロナ感染拡大で流れが変わったんじゃないの?」

芋子「そうなんです」

 

>その存在意義が誰の目にもはっきりしたのが、新型コロナ感染症対応だった。

>都立・公社病院はもともと備えていた感染症病棟をフル稼働させて感染患者を受け入れたばかりではなく、小池知事の要請に応じて次々と感染者を受け入れるためのベッドを増やしたからだ。

>明治期にはコレラやチフスの、戦後は結核などの感染症治療に貢献してきた都立病院は、今また、感染爆発を食い止める最前線に立っている。それでも小池知事は、都立病院独法化の旗を降ろそうとはしていない。

 

小野「小池都知事は頑固っすね(小並感)」

 

<「カジノ誘致計画」とは?>

芋子「カジノについてもさらっと解説しましょうか」

小野「正確にはカジノを核とした『統合型リゾート(IR)』構想のことだね。」

<統合型リゾートのイメージ図(中国・マカオ)>

 

芋子「IR自体はとても夢のある計画だと思います。完成したら是非行ってみたいですし」

小野「日本では違法とされているカジノを、法改正してまでカジノ税収入によって財政を健全化する目論見がある」

芋子「これに対する宇都宮氏の意見はこちら」

 

 

『カジノは安倍政権にとっても経済成長の目玉の一つと考えられております。

 ところが皆さんご承知の通り、最近安倍政権の中でカジノ誘致を熱心に取り組んできた秋元司議員が収賄罪で逮捕されております。

 まさにカジノの闇の一部が明らかになったと言えます。

 カジノは考えてみれば敗者の犠牲の上に成り立つ商売であると言えます。

 (中略)人の不幸の上に成り立つ商売を経済成長の戦略に組み入れる。

 これは政治家の政治の道徳的退廃、道徳的堕落以外の何物でもありません』

 

<SNSなど>

HP→http://utsunomiyakenji.com/

Twitter→https://twitter.com/utsunomiyakenji

YouTube→https://www.youtube.com/channel/UCEQoz8j6U-HhnaPu9d1Z1fQ/

 

<都知事選候補者紹介リンク(仮)>

#4:服部修・斎藤健一郎→#5:宇都宮健児(今ココ)→#6:


◎【都知事選特集#4】なぜホリエモンのポスター!? 服部修と斎藤健一郎

2020-06-24 10:30:21 | 小野と芋子

芋子「都内各地の公設掲示板に、都知事選候補者の選挙ポスターが次々と掲示されています」

 

小野「ん? あれ?」

芋子「どうかしましたか小野先輩?」

小野「ホリエモンって立候補していたっけ?」

 

 

芋子「ああ、気付いてしまいましたか」

小野「誰でも気付くわ」

芋子「12番と14番は『ホリエモン新党』公認の候補者です。ちなみに党の代表が13番の立花孝志氏となります」

小野「番号は届け出順だから、完全に3人がグルで意図的にやったポスター詐欺じゃないか」

芋子「確かに不適切な行為ではありますが、違法ではありません

小野「舛添の弁護士かお前は」

芋子「おそらく本命は立花氏ただ一人で、左右の候補者は掲示板を横並びに確保して目立たせる為の捨て石に過ぎないとする見方もあります」

 

<本当に捨て石? 2人の公約とは>

小野「でもその2人も選挙公報の原稿は提出しているんだろう? 未提出は牛尾和恵氏だけだから」

芋子「そうですね。立花氏は前々回に取り上げたので、今回は左右御二方の公約を見ていきましょう。まずは12番、ミュージシャンで音楽教室を経営する服部修氏の選挙公報からどうぞ」

 

 

小野「なるほど。案外、具体的に考えているのね」

芋子「続きまして14番、ホリエモンの秘書、斎藤健一郎氏の公約です」

 

 

小野「同じじゃねえか!」

芋子「ちなみに13番、立花氏はこちら」

 

 

小野「だから同じじゃねえか!」

 

<音楽文化を守りたい! 服部修氏の訴え>

芋子「コントはこれくらいにしておきましょう。服部氏の政見放送からは、コロナ自粛で大きな打撃を受けた音楽業界を守りたい切実な想いが伝わってきます」

 

 

※服部修Twitter→https://twitter.com/Nijiiro_Ongaku

 服部修YouTube→https://www.youtube.com/channel/UCoHxTfLFvhqZWAoIrOU2WMg

 

小野「うーん……同情はするけど、自粛そのものを破るよりは、自粛という制限された環境の中で音楽業界が出来ることを模索して欲しいと、個人的には思う」

 

<ホリエモンの意思を受け継いだ斎藤健一郎氏>

芋子「ニコ生演説会ではありますが、斎藤氏の叫びも聞いておきましょう」

 

 

小野「なるほどね。まあ……投票する皆さんは、くれぐれも堀江貴文と書かぬようご注意下さい」

 

<都知事選候補者紹介リンク(仮)>

#3:平塚正幸→#4:服部修・斎藤健一郎(今ココ)→#5:宇都宮健児


◎【都知事選特集#3】平塚正幸「コロナは風邪」発言の真意とは

2020-06-23 00:40:24 | 小野と芋子

<平塚正幸氏の選挙ポスター>

 

芋子「都内の各家庭に『選挙公報』が配布されました」

小野「これね、実に面白い。無料で貰っちゃって良いの? と思うくらいだ」

芋子「牛尾和恵氏を除く21人の都知事選候補者の公約などが掲載されています。誰に投票するかを決める上で必ず読んでおくべきツールです」

小野「ざっと読んでみたけど、この中で早急に言及せねばならない人がいる。国民主権党代表・平塚正幸氏だ」

<選挙公報より平塚氏の部分を抜粋>

 

<絶対に言うべきではない「コロナは風邪」>

芋子「ああ、やってしまいましたね、この人」

小野「おそらく“ただの風邪”の為に経済を止めすぎた日本を問題視し、今後も新生活様式などで経済を縮小する必要もないと言いたいのだろうけど」

芋子「早い話がブラジですね。もしこの人が当選したら東京どころか日本が終わりを迎えてしまうでしょう」

小野「そもそも“ただの風邪”なんて、仮に事実だとしても言うべきではないよ。実際に感染して重症化した方や、亡くなられた方の親族が聞いたらどう思うよ」

 

<平塚氏の主張「コロナは危険なウイルスではない」を読んでみよう>

ウイルス性の風邪としてみじかインフルエンザは、日本において毎年1000万人の方が感染し、毎年1万人近くの方がインフルエンザを起因として亡くなっていると厚生労働省は発表してます。それに比べ、新型コロナウイルスは日本において現在まで約5カ月間で感染者数1万5747人、死亡者数613人と厚生労働省が発表しています(2020年5月10日時点)これらの数字を見れば、新型コロナウイルスは、我々が毎年許容している新型インフルエンザよりもはるかに弱毒、安全なウィルスであると言えます。(2019年度死亡した日本人は、137万6000人。1日平均3769人が亡くなっている計算になります。)

(選挙公報より、原文ママ)

 

芋子「うわあ……内容以前に、もう少し推敲しましょうよ。『みじか』ではなく『みぢか(身近)』だし、『してます』ではなく『しています』、あと『ウイルス』表記と『ウィルス』表記が混在しています」

小野「内容についても、確かにこれは散々言われてきたことだよ。ホリエモンも同じようなことを常々言っているし。ただこの人の場合、コロナについての持論を説明する動画を観た限りだと、論理的・統計的な説明に寄り過ぎて感情が全く無いのが引っ掛かるんだよ」

(↑参考動画『新型コロナウィルスとは何なのか?』平塚正幸公式YouTubeチャンネルより)

 

芋子「証拠が不十分とか言っているあたり、まさに論理的ですね。哲学的とも言うべきでしょうか」

小野「前述の文章も、ただ統計的に説明しているだけで、感情が見えないんだよね」

芋子「コロナはインフル以下の弱毒? 仮にそうだとしても、日夜苦労している多くの医療従事者の姿や、無慈悲な院内感染クラスターの多発、そして志村けんさんや岡江久美子さんが亡くなられたニュースを見て何の感情も抱かないのでしょうか?

小野「百歩譲って感情論を抜きにしても、コロナで高齢者が死亡する現象が極めて良くないのは論理的にも説明できる

 

>老人は誰かのおじいちゃんやおばあちゃん、おとうさんやおかあさんなわけです。

>家族が亡くなったのを経済的には若返り効果が得られるととらえられるでしょうか?

>なかなかそうはいきません。

>大抵の社会で家族が亡くなると不安が募り、貯蓄性向が強まります。

>採取型、狩猟型、農業型の社会では貯蓄性向の強まりは繁栄を意味しますが、商業型の社会では貯蓄性向の強まりは不景気を意味します。

>大抵の国が属する資本経済主義社会では貯蓄性向による不景気の影響が波及効果として数倍になって跳ね返ってきます

>なので死亡者は可能な限り減らさなければなりません

(教えて!gooより)

 

芋子「いや、わざわざこんな説明をしてしまうこと自体が末期ですよ。高齢者はもちろん、そもそも人が死ぬわけにはいかないのは当然の話です」

小野「『あの志村さんがまさかこんな終わり方をするなんて……』と思った人は多い。コロナで死ぬほど無慈悲なことは無いと思うよ」

芋子「とにかく『コロナは風邪』なんて、絶対に言ってはならない言葉です! あらゆる人に失礼かつ不謹慎です!!」

 

<『コロナは風邪』にこだわり過ぎて具体的な政策が見えない>

小野「で、平塚氏のもう一つの問題は、公約が公約になっていないことだ」

芋子「確かに、選挙公報にはコロナの話しか無いので、具体的な政策が全く書いていないですね」

小野「厳しい言い方をすると、『何の為に都知事選に立候補したの?』としか」

芋子「『コロナは風邪』であることを布教したいなら、都知事にならなくても他にいくらでも方法はあります」

小野「売名目的なのかね。実際、インパクトは強いから知名度はかなり上がったよね」

芋子「300万円くらいあれば誰でも立候補できるのでしたっけ? 今回は過去最多の22人も居ますからね。立候補の真の目的も探っていったほうが良いのかもしれません」

 

<SNS>

平塚正幸公式HP→http://sayuflatmound.com/

平塚正幸YouTubeチャンネル→https://www.youtube.com/channel/UCbLAlPK5nmnAq8fwnHhMSIg/

Twitterは凍結中

 

<都知事選候補者紹介リンク(仮)>

#2:立花孝志→#3:平塚正幸(今ココ)→#4:服部修・斎藤健一郎


◎【都知事選特集#2】NHKをぶっ壊す立花孝志、「東京都債発行」しちゃって良いの?

2020-06-21 02:14:53 | 小野と芋子

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芋子「無謀にも東京都知事選候補者22人を余す事なく紹介していくシリーズ、第2回はNHKから国民を守る党代表・立花孝志氏です」

小野「ごめん、まだ2人目なんだけど、今回はあまり乗り気になれない

芋子「NHKスクランブル化に賛成できないのですか?」

小野「いや、それについては反対というよりは、そこまで熱くならなくてもというのが正直な感想である。違うんだよ、乗り気でない理由は違うところにある」

芋子「とりあえず立花氏の経歴を簡単に振り返ってみましょう」

 

<立花孝志氏の経歴を3行で>

高卒でNHKに入局するも不正発覚で退職

NHKから国民を守る党(通称:N国)を設立し、スクランブル化を訴え続ける

YouTuberとして一時期月収1247万円だったことを激白

 

小野「……うんまあ、色々あったけど、まとめればこんなもんだよね、人生って

芋子「もう都知事にならなくてもYouTuberで生きていけるレベルじゃんと思いましたが、現在は『広告掲載に適さない』と判断され、収益化にならなくなったそうです」

 

<立花孝志氏の公約>

小野「で、いよいよ公約なんだけど、こちらの動画をもとに書き起こしてみよう(要点は冒頭約13分のみ)」

 

(1)NHK視聴スクランブル化

(2)NHKの戸別訪問を規制

(3)省略

(4)東京都債を発行

(5)省略

(6)省略

(7)省略

(8)東京オリンピック中止

(9)省略

 

芋子「省略が多いですねえ」

小野「省略の部分はコロナ対策に関係している。この動画の時はまだ緊急事態宣言発令の真っただ中で、都内の感染者数もようやく100人を切り始めた頃で出口が見えなかったからね」

芋子「なるほど。コロナ禍の状況に応じて対策は変えてくると思われるので、省略にしたわけですか」

小野「ただねえ、この動画を見る限り、この人コロナを甘く見ているというか、感染被害者やその親族に寄り添った発言が出来ていない。詳しくは書かないけど、そこは本当に残念」

芋子「乗り気でない理由はそこでしたか」

 

<都債を発行しても良いのか?>

小野「今回は(4)東京都債の発行について考えてみよう」

芋子「都債は国債の東京都版、すなわち地方債と呼ばれるものですが、国債ですらインフレを恐れて発行を渋っているくらいなのに、そんな簡単に都債を発行して良いのかという疑問が残ります」

小野「これはねえ……かなり難しい問題だから、各自で考えて下さい。発行しても大丈夫だと思うなら投票すれば良いんじゃないかな」

芋子「あ、逃げた」(※調べまくりましたが答えは出ませんでした)

小野「ちなみに現在の小池百合子都知事は、コロナ対策に1兆円以上ものお金を注ぎ込んだけど、これは『財政調整基金』を活用して賄っている。つまり都債は発行していない」

芋子「ただこの財政調整基金も、一気に95%近く取り崩してしまい、残り500億円くらいしか無いそうで、小池氏のやり方も一部で問題視されています」

小野「国民を味方につけるという意味では間違っていないと思うけどね」

 

<公式SNS>

芋子「では最後に立花氏のTwitterやYouTubeチャンネルをご紹介します」

Twitter→@tachibanat

YouTube→https://www.youtube.com/channel/UC80FWuvIAtY-TRtYuDocfUw

https://www.youtube.com/channel/UCHt5tSg_dBcBdZHGsUOI0SQ

 

<都知事選候補者紹介リンク(仮)>

#1:山本太郎→#2:立花孝志(今ココ)→#3:平塚正幸

 

<関連記事>

◎もはや失敗……東京はコロナ対策の何を間違えたのか


◎【都知事選特集#1】山本太郎の公約「五輪中止」は現実的に可能なのか

2020-06-19 09:29:55 | 小野と芋子

ele-king臨時増刊号 山本太郎から見える日本

 

芋子「東京都知事選の期日前投票が本日よりスタートです」

小野「この度の新型コロナウイルス感染拡大に伴う政府の対応を見ていて、選挙に行くことの重要性に気付いた人は多いと思うんだ」

芋子「現在の惨状は国民が政党を選んだ結果とも言えます。近いうちに衆議院解散・総選挙があるのか、それがいつになるかは不明ですが、都知事選はそれに向けての練習だと思って政治を詳しく勉強すべきという考え方もあると思います」

小野「というわけで、当初脳内で予定していた声優の本宮佳奈さんを特集する記事は延期とさせていただき、しばらくは都知事選候補者を紹介していきたいと思う」

芋子「ただ選挙に行くだけでは駄目ですからね。体よく投票所に行くだけ行って適当に選んでも意味がない。真剣に考えて選んでほしいという想いからこの記事を書きます」

小野「ただし、ブログの管理人が言うほど政治に詳しいとは言えないので、炎上防止対策としてあくまで僕ら架空の人物の雑談という設定にする」

芋子「ただのチキンじゃないですか」

小野「立候補者が22人も居るのか、多いな。とりあえず今回は『れいわ新選組』代表・山本太郎氏について掘り下げていこう」

 

<あの件で2019年に話題に>

芋子「山本氏といえば、原発の頃から色々ありましたけど、特筆すべきはやはり昨年のアレでしょうね」

 

>2019年夏の参院選では、その注目度の高さで支持者らから多額の寄付金を集め、2人の公認候補を当選させるなど躍進した。しかし、山本氏自身は当選できず、重度の身障者である2人がコロナ禍などで十分な活動ができなかったことから、注目度が低下し、寄付金集めも難航していたとも伝えられている。

(参考記事:山本太郎氏「キャッチーな公約」が物語る真意 出馬強行で彼は何を得るのか

 

小野「そうだね。この件でかなり叩かれたよね」

芋子「障がい者を国会に送り込むという暴挙に出ました。まあ実質それを許可したのも票を入れた国民なんですけどね」

小野「ちなみにこのブログは(自分も含めた)政治初心者向けの内容にするつもりなので、改めてこの暴挙に出た理由も確認するよ↓」

 

>これまで、『国会議員は健常者である』という前提で作られてきた国会審議のリズムやペースを、これからは2人に合わせていくのが当然になると思うんですね。法案を急いで審議して無理やり通す、というようなことも、もうできなくなる。スローダウンするしかない

(参考記事:山本太郎語る「れいわ新選組が、重度障害者を国会に送り込んだ理由」

 

芋子「なるほど。つまり障がい者のお2人は“国会に居るだけでも意味がある”ということですか」

 

<東京都 8つの緊急政策>

小野「ではいよいよ都知事選としての公約を見ていこう」

 

(1)東京オリンピック・パラリンピック中止

(2)総額15兆円で、あなたのコロナ損失を徹底的に底上げ

(3)都の職員3000人増員 ロスジェネ・コロナ失業者に職を

(4)低廉な家賃で利用できる住宅を確保 「住まいは権利!」を東京から

(5)PCR検査・隔離・入院体制を拡充 都立病院の独立行政法人化は中止

(6)首都圏直下地震・大水害から都民を守る

(7)障がい者のことは障がい者で決める東京

(8)保育所・特養の増設 介護・保育職の処遇大幅改善

(参考:山本太郎 東京都知事候補特設サイト

 

芋子「実現可能かはさておき、随分とインパクトのある公約が並びますね」

小野「やはりコロナ対策をどう提言するかが今回の選挙戦のポイントとなりそうだね」

芋子「では(2)の具体例も見ていきましょう」

 

■まずは全都民に10万円を給付。
■授業料1年間免除。(高校・大学・大学院・専門学校等)
■中小企業・個人事業主の前年度事業収入と今年度事業収入のマイナス分を補償。
■病院を潰さないため、減収に対し、災害時と同様に前年度診療報酬支払額を補償。
■第2波、3波を考えれば再び「補償なき自粛」が行われる恐れがある。その際には、全都民に10万円給付。全事業者へ簡単なWEB申請で受け取れる「まずはサッサと100万円」を支給。中小企業・個人事業主に対し無利子・無担保・繰延可能の融資。全世帯の水光熱費を1年間免除。医療従事者やエッセンシャルワーカーへ日額2万4千円の危険手当を支給。「スピード感」ではなく、「スピード」を重視

 

<五輪中止は可能? 決定権は?>

小野「で、個人的に気になるのは、五輪中止が本当に可能かということだ」

芋子「形の上での決定権はIOC(国際オリンピック委員会)にあります。しかしそのバッハ会長が、3月に延期を決定するギリギリまで開催強行の意思を示していました」

小野「結果的には各方面から批判の声が上がり、3月24日にようやく、安倍首相とバッハ会長との電話会談によって1年程度延期に落ち着いたわけだが、これを都知事の力だけで中止の方向に持っていくのはかなり厳しいのでは」

芋子「首相も『完全な形での開催を目指す』との考えを示し、大会組織委員会の森喜朗会長も6月10日に『中止の議論は全く無い』と断言しています。今現在で山本氏の考えに同調する人は見当たりません

小野「あとは参加選手の気持ちに寄り添えるかどうかも争点になると思う。山本氏はこうも語っている」

 

>一方で「スポーツ選手に対するフォローは必要」と山本氏。「日本独自の、次なる自分たちの成果を見せられる場所、そういうものも皆さんの中から提案をいただきながら、やっていければいいと思っている」と“代替大会”を検討することも示唆した。

(参考記事:山本太郎氏、東京五輪中止訴える「特効薬ない。東京が勝手にわがままでやめるという話ではない」

 

<SNS、YouTubeも確認しよう>

芋子「最後に、公式SNSも判断材料にしたほうが良いかと思いますので、いくつか貼っておきます」

 

山本太郎Twitter→@yamamototaro0

山本太郎広報Twitter→@taro_koho

れいわ新選組YouTubeチャンネル→https://www.youtube.com/channel/UCgIIlSmbGB5Tn9_zzYMCuNQ

 

 

<都知事選候補者紹介リンク(仮)>

#1:山本太郎(今ココ)→#2:立花孝志

 

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◎もはや失敗……東京はコロナ対策の何を間違えたのか


◎【夏川椎菜特集#2】TrySailの人気声優に学ぶYouTube編集の極意

2020-06-08 07:36:00 | 小野と芋子

夏川椎菜 1st Live Tour 2019 プロットポイント(Blu-ray)(通常盤)

 

芋子「本題に入る前に……当ブログで否定的な意見を出していた川口春奈さんYouTubeチャンネル、もうチャンネル登録者数100万人達成したじゃないですか」

 

【川口春奈(はーちゃんねる) 初投稿:2020/1/31 動画数:20本 登録者数:101万人】

 

小野「あのね、今言うのもカッコ悪いけど、ぶっちゃけこの4ヶ月、否定的な意見を出しながらも動画はほぼ全て観続けていたよ。で、最近はかなり良くなっている。英会話やヨガなど、素人YouTuberにも出来ることでありながら実際にはあまり見かけないネタを大女優がしているのはかなりポイントが高いし、編集のクオリティーもすぐに上がったし、愛犬もカワイイ

芋子「『100日後に死ぬワニ』の予想も外しましたし、当ブログの批評は当てにならないという前提の下、今回のテーマに入ります」

小野「いや今回は自信あるからマジで。前回に引き続きTrySailの声優・夏川椎菜さんの話だ。ちょっと長いけどこちらの動画をせめて前半くらいは観て欲しい」

 

<声優YouTuber界に新風を巻き起こした“417P”>

【夏川椎菜(417Pちゃんねる) 初投稿:2020/4/17 動画数:8本 登録者数:2.52万人】

 

 今年で4回目を迎えるはずだった、自分の名前になぞらえた『417(しいな)の日』というイベントが、新型コロナの影響で中止を余儀なくされた。その悲しみを乗り越え、開催予定だった4月17日にYouTubeチャンネルを開設。イベントで執り行う予定だった企画をYouTube内で随時消化していくと宣言した。

 

芋子「始めた経緯が切ないですが……これは本当にスゴい。かなり斬新な編集の仕方ですね」

小野「夏川さんと417P(しいなP)の写真をコマ撮りの要領で動かし、アフレコで声を吹き込む。まずこの時点で声優はおろか数多の芸能人YouTuberとも一線を画した

芋子「何がスゴいって、声はもちろん、アフレコ台本も編集も全て夏川さんのセルフです。センス良すぎでしょう」

小野「テロップを出す際や画面の切り替わりなど、細かい部分にもちゃんとアニメーションや効果音などのエフェクトを入れている。特にテロップなんてカットインやフェードインするだけのYouTuberが多い中、フォントにさえもこだわる徹底ぶりである」

芋子「フリーフォントも今や何百種類というレベルでありますし、フォント選びのセンスも問われる時代に突入しましたからね。MSゴシックやメイリオは論外ですが、無難なヒラギノ角ゴやM+FONTS、けいフォントあたりに逃げるのもどうかと

小野「これ、テロップの話だけで記事が書けそうな勢いだな(笑)。それに対し夏川さんの使用フォントは『殴り書きクレヨン』や映画字幕風の『しねきゃぷしょん』、あとデジタルっぽいのがあるけどフォント名は特定できず。このあたりのセンスも冴え渡っているね」

 

<編集で大事なのは技術よりもセンス>

芋子「何度も言っていますけど、自分で編集するYouTuberはその人の個性が出て面白いですね」

小野「プロの編集に比べれば素人編集はクオリティーに限界があるとずっと思っていたけど、そのジンクスも夏川さんが見事に崩してくれたよ。もはや革命が起きたと言っても過言ではないかもしれない」

芋子「技術さえあれば誰でも上手な編集は出来るということですね」

小野「うーん、僕が言いたいのは少し違う。今の時代、編集なんてちょっと高いソフトを買って、ネットで調べて使いこなせるようになれば技術は誰にでも身につくよ。それより大事なのは発想やセンスじゃないかな」

芋子「そうですかね?」

小野「例えば夏川さんの場合、『コマ撮り風にしたい』『テロップの出し方をこうしたい』『映像の切り替えをこうしたい』などの発想が先に来て、それを実現するにはどうすれば良いかと調べて、編集技術が後から付いてくるパターンだと思うんだ。あくまでも予想だけど、編集に苦戦しているという本人の証言からしても、あながち間違っていないんじゃないかな」

芋子「なるほど……逆に編集技術を最初から持ち合わせている人が居たとしても、それを適材適所にアウトプットできるかどうかは結局発想やセンスの問題になってくるのかもしれません」

小野「まだ動画は8本しか無いけど、今後も更なるクオリティー向上に向けて精進していただきたい」

 

<おまけ:まだまだ居るよ……自分で編集する声優YouTuber>

芋子「最後に、夏川さん以外のセルフ編集する声優YouTuberからおすすめを紹介します」

小野「Twitterのほうで何度も呟いているけど、本宮佳奈さんはマジで皆観て欲しい。ゲーム実況中に声を使い分けて全キャラにアフレコしていくスタイルはもっと評価されても良いと思うんだ」

 

【本宮佳奈(ぷろだくしょんバオバブ公式チャンネル) 初投稿:2020/4/13 動画数:17本(本宮さんの動画のみカウント) 登録者数:2150人】

 

芋子「あとは本渡楓さんもおすすめです。企画として面白いものが多いですし、この人も編集のセンスがありますね」

【本渡楓(ぶかちゅ~部TV) 初投稿:2020/4/30 動画数:7本(本渡さんの動画のみカウント) 登録者数:2.33万人】

 

小野「企画や編集のセンスで言えばLynnさんにも注目したい」

【Lynn(Artsvision Channel) 初投稿:2020/5/9 動画数:3本(Lynnさんの動画のみカウント) 登録者数:1.1万人】

 

芋子「ゲーム実況中心の高橋未奈美さんのハイテンションっぷりも必見です。ただしオーバークック2の動画は編集を委託しています」

【高橋未奈美(高橋とあそぼ) 初投稿:2020/4/17 動画数:6本 登録者数:1.68万人】

 

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◎【夏川椎菜特集#1】確率論の“当たり前”を疑ったTrySailの人気声優

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◎【夏川椎菜特集#1】確率論の“当たり前”を疑ったTrySailの人気声優

2020-06-07 10:59:30 | 小野と芋子

夏川椎菜1st写真集『ぬけがら』

 

芋子「これまでの“当たり前”が当たり前でなくなりつつある。最近はそう感じざるを得ません」

小野「新しい生活様式のことね。今、世の中のあらゆる当たり前を疑い、そして見直す段階に来ているのかもしれない」

芋子「で、それが何で女性声優の夏川椎菜さんの話になるのですか?」

小野「少し前になるけど、彼女のブログにこのような文面があった」

(参考:夏川椎菜オフィシャルブログ『ナンス・アポン・ア・タイム!』

 

===

2020年4月10日更新の記事より(単独ライブBDの宣伝)

>夏川も、わりと健全に人間やってるんで

>CD出しゃ初動が気になりますし

>アルバムだしゃ評価が気になりますし

>BDだしゃウリアゲは気になるんすよね


>だから毎度新しいもん出したら
>口酸っぱく、いついつ発売だよーとかゲットしてねーとか言うわけなんですけど

>こゆこと多分ホントは夏川は言うべきじゃないのかもしれないけど

>今回は、ウリアゲも初動も気にしないから
>みんなが安心して、生活に余裕を持って買えるようになったらゲットしてくらさいね

(中略)

>BDは逃げないから、いつか手に入れてくれりゃいーよ

===

 

芋子「これはまた斬新な宣伝の仕方ですね」

小野「BD発売5日前のことだから、今すぐ予約して欲しいくらいだと思うし、当事者なら尚更そのように書くのが“当たり前”だよね。その”当たり前”を疑い、コロナの影響で貧困になってしまった多くのファンへの配慮をした結果、このような書き込みに繋がったわけだ」

芋子「逆にこの書き方のほうが本心に感じるし、人として信頼も出来ます」

 

<確率の“当たり前”を疑った快挙>

小野「ではここからが本題。ブログは更に遡り、3月にUPしたこちらの記事をお読み下さい」

 

===

2020年3月17日更新の記事より)

>【問題】

>C菜ちゃんの通う、ひよこ小学校では、本日、生徒が待ちに待った席替えが行われようとしています。

>席はくじ引きで決められましたが、(中略)Moもちゃんの隣の席だけ、
>再抽選することにしました。

>再抽選に参加したのは、
>Moもちゃん親衛隊の A子B太D実の3人。

>そこに(中略)C菜ちゃん

>と

>もともと、Moもちゃんの隣を引き当てていたSoらちゃん

>が参加し、

>全部で5人

>5人がひとつの〝アタリ〟を奪い合う、泥沼のくじ引きが幕を開けました。


>さて、割り箸で作られたくじは全部で5本あります。
>アタリの割り箸だけ先端が赤くなっています。
>くじは先生が右手で握っており、
>「順番にくじを選んでください」と指示しました。

>(中略)Soらちゃんが一番最初にくじを選びました。

>そのあとを、A子、B太、D実が続いて
>それぞれくじを選びます。

>謙虚なC菜ちゃんは
>「残り物には福があるよね!」
>と言いながら、最後に残ったくじをつまみました。


>さて、アタリ(Moもちゃんの隣の席)を引き当てる可能性が〝一番高い〟のは誰でしょうか?

===

 

芋子「ええ!? ただの数学の問題じゃないですか」

小野「この話はつまり、

【問題】5人が5本のくじを一人ずつ順番に引く時、1本しか無いアタリを引く確率が最も高いのは何番目に引く人か?

 という感じで一行にまとめられる」

芋子「(中略)までしたのに20行overしているのですが」

小野「ちなみに芋子、答えは何だと思う?」

芋子「いや、アタリを引く確率は何番目でも1/5で一定でしょう。”当たり前”すぎて話になりません」

小野「では、理由を説明できるかい?」

芋子「えっ、それは……そういえば何故なんでしょうか」

小野「そうなんだよ。人間は算数や数学の”当たり前”の法則を暗記してしまいがちで、理由までは覚えていない。この確率の話も中学で一度は習ったはずなのにね。例えば『8+5=13』になるのが当たり前すぎて、その理由を子どもに分かるよう説明できる大人はそんなに多くないんじゃないかな」

芋子「要は『さくらんぼ計算』を大人になった今でも覚えているかどうかですよね」

小野「そんなわけで夏川さんは、ここで確率の”当たり前”を疑い始める。続きを読んでみよう」

 

===

>5本のうち1本がアタリなのだから、
>アタリを引く確率は全員が1/5だよ…ね?

>(中略)でもさ、普段確率のことなんてほとんど考えない夏川が、この席替えに関しては、なんかすごく真面目に考えなきゃいけないような気がして

>すごーくすごーく考えた結果

>なんか、違う気がしたのよね。(中略)この場合さ

単純な1/5で勝負してるの、Soらちゃんだけよね?
>Soらちゃんは、強欲だから5本のうちから選んだわけだけど、最後の謙虚なC菜ちゃんなんか、残った1本を強制的に選んどるやん

>あれよね、
>Soらちゃんがアタリを引く確率は1/5だけど

>次に引いたA子は、Soらちゃんがハズレを引いた上で、1/4に成功しなきゃいけないのよね?
>だから、Soらちゃんがハズレを引く4/5の確率に成功した上で、更に1/4に成功しなきゃいけないのだよ!

>そう考えたら、最後のC菜ちゃんはさ

Soらちゃんがハズレを引く 4/5
A子がハズレを引く 3/4
B太がハズレを引く 2/3
D実がハズレを引く 1/2
これに全部成功しなきゃいけないって事なのかしら!
>そうなのよねきっと!
>そんな気がしたの!!

===

 

芋子「あれ? そう言われると、そんな気がしてしまいます」

小野「あなたはこの夏川トンデモ理論を論破できるだろうか?

芋子「やばいこれ……数学が苦手なのがバレますね」

小野「ちなみに夏川さんは、その後UPした記事で自己解決している」

 

===

2020年3月23日更新の記事より)

>Soらちゃんがハズレを引く 4/5
>A子がハズレを引く 3/4
>B太がハズレを引く 2/3
>D実がハズレを引く 1/2
>C菜がくじを引く 1/1
かけたら結局1/5になるって、
>ブログ読んだくろすけ(父)にマジレスされるまで気づかなかったお

===

 

芋子「あ……それだけのことだったんですね」

小野「同時確率の話だね。独立な事象A、事象Bを同時に満たす事象P(A∩B)の確率はP(A)×P(B)で求められるってやつ」

芋子「そうそうそれです。掛け合わせるのは何となく記憶の片隅にあったはずなのに、この話に応用させられなかったのが悔しいですね」

小野「ちなみに5番目に限らず、何番目の場合で計算してもアタリを引く確率は1/5になるよ」

 

Soらアタリの確率=1/5
Soらハズレ→A子アタリの確率=4/5×1/4=1/5
Soらハズレ→A子ハズレ→B太アタリの確率=4/5×3/4×1/3=1/5
Soらハズレ→A子ハズレ→B太ハズレ→D美アタリの確率=4/5×3/4×2/3×1/2=1/5

 

<普段から“当たり前”を疑おう>

芋子「夏川さんが確率の”当たり前”を疑ってくれたおかげで新たな発見もあったし、色々考えさせられました」

小野「些細なことかもしれないけど、そういう一つ一つの気付きや発想、考えを大事にしてほしい。”当たり前”を疑い、物事を多方面から考えることで結果的に心の広い人間になれるのかもしれない」

芋子「そして夏川椎菜さん、実はYouTuberの”当たり前”も疑っていました。詳しくは次回」

 

<関連記事>

◎【夏川椎菜特集#2】TrySailの人気声優に学ぶYouTube編集の極意


◎声優YouTuberを一人でも多く紹介! チャンネル登録して応援しよう

2020-04-27 23:13:13 | 小野と芋子

伊藤彩沙1st写真集 AYASA SHOCK!!

 

小野「芋子が2月に芸能人YouTuberを何人か紹介したけど、今回はその声優編だ」

芋子「ここ数ヶ月で声優YouTuberも急増しましたね。おそらく新型コロナウイルスの影響でライブやイベントなど本業の仕事が激減していることが関係しているのでしょうね」

小野「声優ファンの僕はとても心苦しい。でも今、ファンに出来ることは、声優YouTuberの動画を観たりチャンネル登録して少しでも貢献することだと思うんだ」

芋子「そこで今回は小野先輩が声優YouTuberを可能な限り紹介し続けます。声優ファンの方もそうでない方も、あの声優の新たな一面に気付くきっかけになることでしょう」

 

<ぼっち系>前島亜美(前島亜美チャンネル)
初投稿:2018/10/6  動画数:81本  登録者数:18.3万人

小野「元アイドルグループSUPER☆GiRLSのメンバーで、現在はバンドリのユニット『Pastel*Palettes』に所属する声優としても知られている前島亜美さん」

芋子「この人は声優の中でもかなり早い段階で始めていましたよね」

小野「特徴は何と言っても『ぼっち』。ボウリングや花見、焼き肉など、どこで何をするにも一人撮影さえもセルフで行う強メンタルの持ち主である」

芋子「こんなに可愛いのにぼっちって凄いですね。多くの非リア視聴者が共感し、チャンネル登録者数も声優の中ではトップクラスの18万超え」

小野「チャンネル登録者数でピンと来ない方に基準を説明すると、1000人獲得でようやく収益化の仲間入りを果たせるのだが、まず素人はそれすら難しい(男は特に)。そこそこ人気のある声優なら1万くらいは行けるが、銀の盾が貰える10万人達成はかなり至難の業。ちなみに100万人は声優界だと花江夏樹さんしか達成していない」

芋子「そう考えると前島さんの18万人がいかに偉大な数字かが分かりますね」

 

<はんなり系>西本りみ(RiMichan.)
初投稿:2017/8/12  動画数:42本  登録者数:5.37万人

小野「やはり自分で編集する人を一人は入れないとね。Macbookで編集するカッコつけYouTuberが圧倒的多数の中、西本りみさんは超貴重なWindowsユーザー。しかも編集ソフトはまさかのフリーソフト」

芋子「PCやソフトが高額であればあるほど編集環境が快適になります。結局YouTuberはアップロードやレンダリングの速度重視でハイスペのMacを選ぶ人が多いのですよね」

小野「Windowsのそれもノート、加えてフリーソフトという厳しい条件下で奮闘している彼女を心から応援したい」

芋子「もう8ヶ月も更新サボっていますが……」

 

<ちょっと芋系>飯田里穂(飯田里穂タイム)
初投稿:2020/1/11  動画数:31本  登録者数:3.13万人

小野「ご存じ『ラブライブ』μ's星空凛役、飯田里穂さん」

芋子「最近は極楽とんぼの山本さんとコラボしたことでも話題です」

小野「ちょっと芋っぽい素朴な雰囲気が好きなんだけど、なんか全体的に惜しいというか何かが足りないんだよな」

芋子「もっとラブライブの話をしていただきたいですね。ラブライブ声優は18人しか居ない貴重な存在なのですから」

小野「いや、とっくにもう27人居るしこれから更に増えるけどね」

 

<もはや漫画家>徳井青空(そらまるのチャンネル)

初投稿:2020/3/21  動画数:8本  登録者数:1.86万人

小野「同じくμ'sの矢澤にこ役、徳井青空さん。ミルキィホームズの黄色としても有名だね」

芋子「YouTuberとしてはありきたりなネタであるモーニングルーティンを自作の紙芝居で紹介するのはセンスを感じます。漫画連載もしている稀有な声優ならではのやり方に今後も期待です」

 

<期待外れ>佐々木未来・伊藤彩沙・愛美(声優三姉妹【チームY】)
初投稿:2020/4/10  動画数:5本  登録者数:3.51万人

小野「この3人は好きだし人気も実力もあるし期待していたんだけどね、UUUMが全面協力したことで既視感というか、一気にクオリティーが下がった

芋子「BGMにしてもテロップの入れ方にしても、全体的に編集がUUUMっぽいですね。あるいはHIKAKINっぽいと言うほうが分かりやすいでしょうか」

小野「それに関してはUUUMの社員が画一的な編集しか出来ないことも問題なんだけどね」

芋子「ただ、それでもスマブラの罰ゲームを恥ずかしいボイスサンプル公開にしたりと、声優にしか出来ないことを部分的には取り入れようとしています。もう少し見守りましょう」

 

<みんな登録して!>日岡なつみ・本宮佳奈・櫻井海亜(ぷろだくしょんバオバブ公式チャンネル)
初投稿:2020/4/13  動画数:7本  登録者数:1690人

小野「声優事務所『ぷろだくしょんバオバブ』に所属する声優がそれぞれ個人で撮影・編集・UPまでを行っている」

芋子「チャンネルこそ事務所名義ですが、3人とも個人YouTuber気分で行っていますし、編集も自分でやるとその人の個性が出て良きですね」

小野「今のところオススメは本宮佳奈さんのゲーム実況。ゲームしながら同録で極道の娘などのキャラを即興で演じられるのは声優ならではだよね」

芋子「しかし登録者数が悲惨なことに……皆さんどうか登録だけでもしていって下さい!」

 

<マリカー実況>高橋未奈美(高橋とあそぼ)

初投稿:2020/4/17  動画数:2本  登録者数:7870人

小野「ゲーム実況は意外と難しい。伝わりづらいかもしれないけど、この高橋未奈美さんはかなり頑張っている

芋子「ゲームの技術的にも実況の話術的にももう一歩感が否めませんが、そう遠くないうちに化けるような気がします。あと編集が個人的に好きです」

 

<おっぱい>三澤紗千香(三澤のさっちゃんねる)

初投稿:2020/3/5  動画数:16本  登録者数:4.22万人

小野「おっぱいは正義」

 

<微妙に体張る系>茜屋日海夏(ひみちゃんねる)

初投稿:2020/4/17  動画数:5本  登録者数:1.02万人

小野「おそらく声優YouTuberの枠内では一番身体を張っているi☆Risの茜屋日海夏さん。系統で言えばえりにゃんに近いでしょうか」

芋子「まだ企画内容に微妙な感じが否めないですが、これもまだ始まったばかりですので、化けることに期待しましょう」

 

<総評>

小野「そうなんだよね。この人もだけど、まだYouTubeを初めて日の浅い声優が多く、手探り状態で方向性すら定まっていない人も居る。国民の #おうち時間 が増えて、観てもらえるチャンスの多い今だからこそ、面白い企画に積極的にチャレンジしていただきたい。あと何度も言うけど、素人YouTuberの真似事はくれぐれも避けてほしい声優にしか出来ないことをどんどんやっていこう」

 

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◎もはや失敗……東京はコロナ対策の何を間違えたのか

2020-04-17 01:53:03 | 小野と芋子

 

芋子「新型コロナウイルスが日本でも報道されるようになってから早3ヶ月。未だ終息の気配は見えません

小野「今の日本、特に東京の惨状を見ていると、現時点で対策は失敗だったと考えるべきだと思うよ」

芋子「根拠は山のようにありますが、政府が『人との接触を最低7割減らせ』なんて無理難題を言っている時点で、それだけでも手遅れと言って良いでしょう。日本だけで見ても感染拡大は当分の間抑えられず長期戦が確定、閉鎖する店の増加で経済破綻も待ったなし、暗い未来しか見えません」

小野「まだ渦中だし、今後どうすべきかを先に考えるべきなのだろうけど、我々はあえて反省会を開きたい。日本は、東京は何を間違えたのか。時を戻そう

 

<春節の中国人受け入れと、それに怒らなかった都民>

芋子「何と言っても最初の失敗は、中国の武漢市でコロナの感染爆発が分かっていながら、春節(1月24日~)の際に中国人観光客を70万人以上(※)日本に受け入れてしまったことです」※この数字には諸説あります。

小野「中国のほうが27日から海外への団体旅行を禁止にしたとはいえ、3日間は海を渡り放題。まだ感染していないからと日本に逃げてきた中国人もたくさん居ただろうね、無症状感染者の可能性も考えずに

芋子「私は当時、この時期に日本に来た中国人に対し、本気で怒っていました。極端な話、この怒りの感情を国民全員、最低でも全ての都民が抱いていれば、早期に危機感を持った行動をしてくれていたはずなのです」

小野「そろそろ東京都に絞った話にするけど、現実は都民の中にも、わざわざ海外旅行をしてウイルスを貰って帰ってくる奴が居たんだよ。それはつまり、そいつは春節で訪日した中国人に怒りを覚えていなかったということだよね、自分も同じようなことをしているのだから。それが大問題だしショックなんだよ」

 

<自粛要請だけでは防げなかった感染拡大>

芋子「2つ目の失敗は、おそらく感染拡大のターニングポイントとなったであろう3月20日からの3連休に、政府の自粛要請に聞く耳を持たなかった都民が意外にも多かったということです。海外旅行は論外ですが、この3連休で花見に行ってしまった都民の何と多かったことか……」

小野「上野公園だけで見ても3月21日~22日の土日における来訪者数は前週比で+50.8%増。昨年の同時期より少なかったとはいえ、真っ当な脳みそを持っていれば、人が密集する花見スポットに行くべきではないと気付けたはずなんだよ」

芋子「ただ、当時の都内の日別感染者数が20人を超えることは無かったので、油断した都民は多かったと思います」

小野「いっそ不要不急の海外旅行や花見を禁止にすべきだったのかもね。自粛要請だけでは抑止力が足らんかった

 

<オリンピック開催にこだわり過ぎた>

芋子「3つ目の失敗は、東京五輪を延期する判断が遅すぎた結果、コロナの感染防止対策が後手後手に回ってしまった感が否めないことです」

小野「五輪はねえ、何とか今年開催したかった気持ちも分かるし、IOCとの兼ね合いもあって日本だけでは判断できなかった実情もあったとはいえ、2ヶ月も検討していたのは長すぎた

芋子「その間にも都内では感染が止まらず、やっとこさ開催延期を発表した3月24日の翌日には都内の日別感染者数が前日比の倍以上、41人に跳ね上がりました」

小野「東京五輪が4年前か4年後なら何の問題も無かったのに、よりによって今年開催の予定だったのは本当に運が悪い。この問題を早々に片付けていれば、3月25日の都知事緊急会見も4月7日の緊急事態宣言発令も1ヶ月は前倒しに出来たかもしれない」

芋子「特に後者なんて、早ければ早いほど良かったわけです。何故なら経済を止める期間を短期に抑えられる希望的観測があったから。今更発動しても手遅れに近いのですよ。一応5月6日までの1ヶ月としていますが、どう考えても延長待ったなしです。長引くほうが長期的な経済の停滞に繋がるのだから、本当に先手を打つべきでした」

小野「緊急事態宣言に伴い、1人あたり10万円の一律支給も前向きに検討されているけど、それはあくまで1~2ヶ月で終息する場合の必要金額だよ。対応が遅すぎたせいで、今更10万ぼっちで今後の長期戦を難なく乗り切れるかは疑問である」

 

<自粛要請は成功か失敗か>

芋子「この期に及んでも政府は禁止というワードを一切使わず“自粛要請”の一点張りですが、それ自体の強制力は高くなってきていると考えて良いでしょう。現に都内では多くの店が閉鎖または短縮営業を余儀なくされています。それでも都内の日別感染者数は月曜を除き3桁を割ることはありません。小野先輩、政府のやり方は果たして成功だったと思いますか?」

小野「成功か失敗かで言えば失敗だろう。ただ割合で言えば、おそらく99.9%以上の都民は高い危機意識を持ってコロナ対策をしてくれていると思うんだ」

芋子「え、それって成功なんじゃないですか?」

小野「いや、逆に危機意識を持っていない僅か0.1%の都民が感染を広げているとも言いたいんだよ」

芋子「確かに、仮に0.1%しか居ないとしても、東京都人口1300万人で計算すると1万3000人に相当します。その中に海外旅行へ行ったり、実家へ帰省、地方へ逃亡する奴が仮に数百人、いや数十人居るだけでも大問題です」

小野「ここで『都民の人間性』について考えてみよう。あえて何かに例えるとするなら飲酒運転だ」

 

<飲酒運転に例えると見えてくる恐ろしい話>

芋子「飲酒運転は歴とした法律違反罰則も昔より厳しくなっています。ましてや電車やバスなどの交通網が張り巡らされている都内で発生するわけがありません」

小野「と思うだろうけど、現実は年間で約780人もの都民が検挙されているんだ」

芋子「ええ?」

小野「これが都民であり人間なんだよ。何を言っても守らない奴は守らない。ということは、コロナに関しても自粛要請を守らない人が同様に700人くらいは居ると考えても強ち間違ってはいないはず」

芋子「まあ、コロナ問題はまだ3ヶ月ほどしか経過していないので、700を4で割ったとしても175人

小野「でも仮に政府の言いつけを守らない奴が都内に175人居たとしても問題だろ?」

芋子「そうですね……自粛要請だけで都民を縛り付ける計画は最初から無理があったのかもしれません」

小野「あくまで例えだし仮説も多いけど、人間性をあえて数値化すると恐ろしい話になるということだよ」

 

<一部の人間の嫌な部分が見えただけでも大きな収穫>

芋子「誰しも人の言いつけを守らない、あるいは守れない時はあると思います。それが今回のコロナ問題でも如実に表れてしまったのでしょう。本当にほんの一部なのですが、その一部の人間の嫌な部分、自己中な部分が見えてしまったのは悲しい現実ではありますが、今後に活かせる、いや絶対に活かさねばならない大きな収穫となりました」

小野「もし今後、新型コロナのような得体のしれないウイルスが出現したら、日本は、特に東京は早期に緊急事態宣言を発動、可能ならロックダウンに近いことをして国民、都民を縛り付け、早期に終息させる。もう二度と自粛に頼ってはいけない。悲しいけどそうするしか無いんだよ」

芋子「では今の話に戻しましょう。今は震災並みの非常事態です。一人一人が力を合わせて感染拡大を阻止しなければなりません」

小野「マジで政府の言うことは極力聞いて。接触7割減なんて不可能に近いけど、それに近づける努力は誰にでも出来ると思うんだ。#STAYHOME、あるいは#うちで過ごそう、これだけは何があっても忘れないで欲しい」

芋子「家にいることで救える命があります」

 

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