昨日は中断してしまい大変失礼しました。
では続きです↓
“27”っぽい女性が同じ電車の同じ車両に乗っている。
当方は動揺した。
だが冷静に考えて“27”なわけがないのだ。京浜東北線の大宮行きに乗って帰る“27”が横浜線に乗るわけかない
時間も遅い。
それでも、その女性を見れば見るほど“27”に見えてきた。
しかし、4~5m離れている事、マスクをしている事が判断を鈍らせ確証が持てない
女性は携帯電話で誰かと小声で軽く会話をしていた。
マナー違反なのか、まだ発車前だからセーフなのか、そんな事を考えている余裕はその時の当方には無かった。
その時だった。
女性がこっちを見た。
ずっと見ていたのを気付かれたか?
笑顔だった。
マスク越しとはいえ、笑顔なのは誰が見ても明らかだった。
もしも赤の他人なら不審そうな顔を見せていたはず。
目が合った瞬間、当方は脊髄反射で視線を下に背けてしまった。
冷静に考えた。もう8割方は“27”の確証がある。なら思い切って話しかけるべきなのではないか。
女性が“27”なら三度目の奇跡である。当方が電車を乗り間違えなければ巡り合う事はなかった。
しかも、昨日(1月3日ヘルプ最終日)伝えられなかった2つの言葉を、今度こそ伝えられる。
行け。
勇気を出せ。
失敗を恐れるな。
人違いならそれまでの事。もうその女性と会う事もないのだから。
やらずに後悔するぐらいなら、やってから後悔しろ。
決心が9割方固まっていたその時。
「どうぞ」
女性は目の前の立っている親子に席を譲り、自分は電車を降りてしまった。
一体どういう事なのか。
当方も降りて女性を探すべきだったのだろうが、
羞恥心が芽生え、結局座ったまま何も出来なかった。
1分後には電車も発車してしまった。
結局、女性が“27”である100%の確証は得られなかった。
横浜線に乗っていた謎、電話で誰かと会話した後に降りてしまった謎が未だに解明されない。
この日、当方に見せた笑顔は“27”の笑顔なのだろうか。
だとすれば、完全オフモードのだらしない姿、目が合った瞬間視線を下に背ける気持ち悪い姿を晒したことになってしまう。
次の日職場で「電車に当方さんいましたよ」とか笑いながら誰かに話すのだろうか。
1月4日、後悔と妄想が尽きない夜だった。