クローバー 匍匐(ほふく) 福福

末梢神経鞘腫瘍で右前足と肩甲骨を切断したココのことや身の回りの出来事など日々感じたことを発信します。

赤ちゃん細胞の悪性腫瘍

2022-10-21 20:22:25 | 

これは10月8日、術後12日目のココです。
長い階段ですが、ココはどれくらい上ることが
出来るのか試してみました。



驚きました。
まさか、全部上り切るとは・・・
途中で止まると思っていました。

ココの私への配慮、分かっていただけましたか?
踊り場に来ると必ず、私がちゃんと上って来ているかを
振り返って待ってくれているのです。
嬉しくなりました。
そして、愛おしく思いました。

後日、階段を降りることは出来るのか試してみましたが、
一段も降りようとはしませんでした。
5,6段の階段なら降りれるのですが、
やはり、長い階段は無理だと判断したのでしょう。

◆     ◆     ◆

ココは10月13日に抜糸をしました。
抜糸といっても、ホチキスの針のようなものを取ったという感じです。
傷口はきれいで特に問題はありませんでした。

でも、家に帰ってからは「キャン」と泣くことが多くなりました。
ホチキスのようなものを抜いたところを触られると痛いのか、
もう傷口が止められていないので、抱いた時によじれて痛いのか・・・
「あまり、痛がるようでしたら痛み止めを出します。」
と言われ、様子を見ています。


抜糸をしている間に医師から
先日の手術後の細胞診の説明を受けました。
 


「ココの腫瘍は悪性末梢神経鞘腫瘍ではありませんでした。」
「腫瘍は神経に出来ていたのではなく、未分化の細胞の肉腫です。」

「未分化とはまだ神経にも筋肉にも骨にもなっていない
赤ちゃんのような状態の細胞でips細胞のようなもの。」
と説明を受けました。

『ということはどこに腫瘍が出来るか分からない
ということですか?』
『たくさん腫瘍が出来て、痛がるようになれば、
安楽死も考えないといけないということですか?」と聞くと
「そうです。でも、悪いところは全て取り切れています。」




『悪性末梢神経鞘腫瘍でないとすれば、
病名はなんですか?』
「悪性腫瘍です。未分化の細胞なので病名はつけられないのです。」
「基本的に経過観察、とくに治療をすることはないので、
何か気になることがあったら来てください。」とのことでした。

以前から、抗がん剤も放射線も効かないと聞いていました。
なぜかと聞くと
「肉腫の種類が分からないと抗がん剤や放射線は出来ない。」
とのことでした。
本当に何もする手立てはないのでしょうか?

断脚をすれば、安楽死のことを考えなくていいと思っていました。

ココを見ていると体の中を小さな悪い赤ちゃん細胞が
どんどん増殖してうごめいているように見えてきます。



医師から『飼い主があまり心配するとココちゃんはそれを察するので、
美味しいものを食べさせてあげたり、
スキンシップをしっかりしてあげたり、
ココちゃんの喜ぶことをしてあげてください。』と言われました。

ココの生命力を信じていますが、
今、私に出来ることは何でしょう?

医師が言っていたようにココがストレスに感じることを避け、
楽しく気持ちの良い楽しい時間を増やしてあげること。
とにかく、ココが幸せに感じるように・・・



免疫力を上げるために
ココといっぱい触れ合って
幸せホルモンのオキシトシンをいっぱい出せるようにしよう。


いろいろ自分でも調べて、効果のあるものはないか探してみよう。

少しでも分からないことや気になることがあったら、
すぐ、獣医師に聞くようにしよう。

ただ、見守っているだけでは気持ちが落ち着きません。

◆     ◆     ◆

毎日、Sさんのお宅に行かせてもらっています。
ココはSさんの家を目指して、ぐいぐい行きます。
ココはSさんご夫婦が大好きで、お会いするととても幸せそうです。

ドッグフードもSさんがあげると、それはそれは美味しそうに食べます。



抱っこしてもらうと体を預けてしなだれてくるので
「ココはおとなしくて賢いね。」
「本当にいい子やね。」
「なんでこんなに可愛いの!」
といつも言っていただいています。



ココにとっては家が2つあるようで幸せも
2倍ではないかと思います。
ありがたいことです。

Sさんは今年の4月にゆめちゃんという
ビーグル犬を亡くしました。





ゆめちゃんが亡くなってぽっかり空いた
心の中にココがストンと入ったようです。

ゆめちゃんは2歳半で白内障と緑内障になり全盲になりました。
15歳の時に上顎に悪性腫瘍が出来たそうです。
手術をして、18歳まで生きたということです。
手術したのは同じ病院です。
そんなご縁もあるので、ぜひ長寿のゆめちゃんにあやかりたいです。



ココと私が帰ろうとすると必ず
「ココちゃん、おねんねやね。」
「ココちゃん、お泊まりする?」
と言ってなかなか帰してくれません。

そして、帰るときには必ず
「また、明日!」
「明日は○時から家にいるから、いつでも来てね。」
と言ってくださいます。

ココが帰った後はゆめちゃんに
必ず謝るのだそうです。

「ゆめちゃんのことは忘れてないけど、
ココちゃんのことを可愛がってばかりでごめんね。」と。






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2 コメント

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Unknown (fourleavedclover)
2022-10-22 14:38:52
@minami-hime ありがとうございます。

私の周りにはココちゃんファンがいっぱいです。それはココが幸せをふりまく子だからです。

これからもココは癒し犬として頑張ってもらいたいです。
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Unknown (minami-hime)
2022-10-22 14:13:01
ココちゃん、ツラい病気にはなりましたが、かわいがってくれる人達が
周りでがっちりと見守ってくれて、幸せだと思います。
ココちゃんと皆さまの幸せな日々が末永く続きますように…
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