ココは2022年9月27日に未分化細胞の悪性腫瘍で右前足と肩甲骨を切断しました。
未分化細胞とはまだ骨になるか筋肉になるか神経になるか決まっていないIPS細胞のようなものだそうです。
切断する前、3人の獣医師から「4本足の動物は1本無くなっても日常生活にはほとんど困らない。」と聞いていました。
ほぼその通りでした。
自分の右足がないことにパニックになったことがありましたが1回だけでした。すぐに受け入れられたようです。
飼い犬などは比較的守られていると思いますが、動物は怪我をして動けないと外敵に襲われてしまうので、すぐに元の生活に戻れるように体が順応するのかなと思います。
私から見て、ココがどんな時に困っているかというと・・・
右耳のすぐ下に結構大きなイボがあり、よく痒いのか床に顔を擦り付けようとします。でも、思うように出来ません。気付いた時は私が手で顔中を掻いています。もちろん、優しく、優しく…とても気持ちよさそうにします。
おしっこをする時、ほとんどはお尻を下げてします。たまに今まで10年以上してきた片足あげでしようとすることがあります。でも、すぐにバランスを崩してしまい、結局お尻を下げての体勢になります。
ベットやソファーに乗る時は後ろ足の脚力が強いので割合簡単に乗ります。でも、薄暗い時は乗るのを躊躇していることがあります。もしかしたら白内障の影響で見えにくいのかも知れません。
降りる時はそばに誰もいないと自分で降りますが私が近くにいると降ろして欲しそうにします。高いところから降りる時は右前足に負担がかかるのかもしれません。それとも、白内障のせいでしょうか?
私が困っていることがあります。
おしっこをする時、お尻を下げるので服のお腹側の下が濡れるようになったのです。全ての服が濡れるのではなく、腹部にピッタリとフイットしているものは大丈夫です。
それで胴回りの大きめの服は縮めました。私は縫い物が得意でないのと面倒くさがりなのでズボンの裾上げテープで布を縮めたり、アイロン粘着シートで服の腹部の下を折り曲げたりしました。帽子のゴムで縮めたものもあります。
裾上げテープで
↑これは長すぎたので縮めました。
アイロン粘着シートで
帽子用ゴムで
おしっこの話ばかりで恐縮ですがもう一つ。
3本足になったので体がよじれるのか、おしっこが右前足にかかってしまうようになりました。足を拭く時念入りに拭くようにしています。
人に出会った時、「足におしっこがついているかも知れません。」と言うようにしていますが「かめへん、大丈夫!」とみなさん言ってくださいます。
出会ったらすぐに拭くようにしようと思っているのについ忘れてしまいます。
いつも可愛がってくださるSさん宅へぐいぐい入っていくココ。ココは可愛がってくださった方の家はしっかり覚えていて中に入ろうとします。
フレンドリーなココは見知らぬ初めての人にでも近づいて行き、その方の膝の上の方を右前足でゴショゴショとするのですが、前足が一本だとやりにくそうで落ちてしまうことがあります。それでもココはめげずに好き好きアピールをしています。
散歩の時、驚くほど長く歩く時もありますが少し歩いただけで抱っこアピールをすることもあります。
足が疲れるのかもしくは足が冷たいのかなと思っています。でも、体調は大丈夫かと気になる時はあります。
ココの左足がないことに気付いた人の反応はいろいろです。
気付かない人もいると思いますが気付いてもそっとしておいてくださる方が大半です。
時々、気付いて「どうされたのですか?」と聞いてくださる方もいます。私は聞かれて嫌な思いをしたことは一度もありません。ココの病気のことを知ってもらいたいという気持ちが強いからだと思います。
でも、もし、自分の不注意で事故などで切断した場合は聞かれるのは辛いだろうなと思います。
ココは歩く時、前足が一本だけなのでピョンピョン跳ねるように歩きます。それを見て、「楽しそうに見える。足がなくても一生懸命に歩いている。元気をもらった。」と何度も言われた若い女性が印象に残っています。何が辛いことがあったのでしょうか?
手先の不器用な私ですが、寒がりのココにマフラーを編んであげました。