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8月22日(火)やっと母に会えました。
まず、目に飛び込んできたのは、太いチューブを鼻から入れられ、それを取ろうとするのを防ぐための大きなミトンでした。
ミトンと言っても、上の方は開いていて、指は見えていました。
前の病院でも術後すぐははめていました。
こちらの病院はチューブが太く、しかも酸素の管も入っているので気持ちが悪いのでしょう。でも、穏やかな顔をしていたのでホッとしました。
前にテレビの好きなことを伝えていましたが、母がテレビと反対を向いていたので
『テレビが見れるようにはできないのですか?』と聞くと
「床ずれが起きないように定期的に体の向きを変えているのです。」とのことでした。
その時にタイマーを持ってこられ、10分経ったら、看護師詰め所持って来てください。」と言われました。
自分でタイマーを確認しながら、母との時間を有効に使えるので有り難いと思いました。
とにかく10分しかないので、母に具合の悪いところを聞きました。
とくに悪いところはないと、ミトンの中でOKサインをしていたので安心しました。
あとはスマホでココの写真や動画を見せてあげました。
ニコニコしながら食い入るように見ていました。
10分はあっという間でした。
看護師詰め所に行くと「何かご希望はないですか?」と聞かれました。
『とにかく食べられるようにしてほしい。』とお願いしました。
『母はほとんど耳が聞こえないので、コミュニケーションが取れているのか心配しています。』というと「ほぼ、コミュニケーションは取れていますよ。」と言っていただきました。
「主治医の先生がお話があるとのことですが、いつがいいですか?」と聞かれ、次の日の3時に行くことになりました。
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8月23日(水)病院に行きました。先生が来るまで病室で待つように言われました。
すぐにスマホでココの写真や動画を見せてあげました。
見せるととても嬉しそうに笑みを浮かべながら見ていました。
その時、看護師さんが来られましたが、「いい笑顔をしていますね。こんな笑顔は見たことないです。」と言っておられました。
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そのあと、主治医から話を聞きました。
「排液の量が下がったので、今日からチューブで胃に白湯を流し始めた。白湯が腸に流れないとしたら、栄養を入れるのは難しいかもしれない。
唾や排液、栄養分が気管に入って誤嚥性肺炎になるととても苦しい。」
「しんどい思いをさせないようにしようと思えば、今回の処置をやめといたらいい。
あきらめましょうと宣告しているようで言いづらいところはある。」
「水分が腸に入ったら、流動食を入れることになるけど、カロリーのあるものを入れるのは心配。栄養のあるものを入れると、消化液が出て、唾液も出てくる。唾液が肺に入ると誤嚥性肺炎を起こす。」
「水分は胃で吸収されるが流動食はタンパク質とかいろいろあるから、腸に流れていかないといけないのに流れていかない。量が増えると全部吸収しきれないので前みたいに戻すことになる。」
「何もしなくても戻す可能性は常にある。胃液が気管に流れたり、唾液による誤嚥性肺炎が起きたりする。そうなると、とても苦しい。それが一番問題。」
「楽にしてあげたらどうですか?負担になる、苦痛になることをあえてしますか?」
「今回だめだったとしたら、もう一回試しますか?それがだめだったらもう一回試しますか?どこまで試しますか?」
どうして、ここまで性急に終止符を打とうとするのでしょう?
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今から考えると先生は最初から一度も母が食べられるようにしてあげようとは言っていないことに気が付きました。
誤嚥性肺炎や逆流性食道炎になるといかに苦しいかばかりを言ってこられました。
『先生はたくさんの方々を見られているからどういうふうになるかよくご存知なのですね。』と言うと、
「こういうことをすればこういうことが起きると大体分かる。」と言われました。
きっと苦しむ患者さんをたくさん見てこられたのでしょう。
もちろん、私は母を苦しめるような延命処置はしてほしくはありません。
でも、もう少し配慮のある言い方はできないのでしょうか?
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7月29日に主治医から説明を受けた時には「大量に吐いたり、頻回に戻すようだったら点滴に切り替える。その時はなるべく、しんどい思いをしないような形で対応していく。」と聞いていました。
この間、大量に吐いたり、頻回に戻したりしたとは聞いていません。
最悪の事態を想定してのことだと思っていました。
母は元気そうで穏やかな顔をして、ココの写真や動画を見せるととても嬉しそうな顔をしています。切迫感は全く感じられません。
これで、何もしないで点滴だけで過ごさせることができるでしょうか?
『点滴だけだったら、どのくらい持ちますか?』と聞くと
「何もしないで点滴だけだったら、1、2ヶ月だろう・・・」
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お寿司を食べることを目標に大手術に臨んだ母が何も食べられないままこの世を去ることになるなんてあまりにも可哀想すぎます。
写真や動画だけでなく、もう一度家に帰らせてあげて、ココを抱っこさせてあげたいです。
人の生きる価値は長さだけではないと思いますが、母はどんな思いでいるのでしょう?
苦しそうにしている母を見れば決断もしやすいですが、ニコニコして、元気そうな母を見たら、とても点滴だけにしてくださいとは言えません。
そして、少しでも、食べられるようにしてほしいと思います。
母にどういう最期を迎えさせてあげたらよいのでしょう。
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<2016.9.01 布袋葵 藤原京>
初めて コメントさせていただきます。
今までの状況は分かりません けれども今の状況は最近までの母と よく似ていて同じような思いをしました。
ただ母の場合は 胃菅などの措置、またミトン、更に身体拘束がありましたので、
とても穏やかで ニコニコ とは言い難く、パニック起こして泣いたり 叫んだり 大変で私もそれを見て血圧が200にまで上がりました。
そんな母も転院し 昨日やっと我が家 帰ってきました。
今、🍑桃をブレンダーにかけて食べさせたところです。
何かと大変なこと、お察しします。
医者はやはり最悪の場合のことしか言わないような気がします。
我が家もいろいろ言われました💦
ご一緒に頑張って参りましょう。
何とか母をココに会わすことができないか、主治医に聞いてみたいと思います。
私もココをシーツで包んで連れていきたいです。
以前から、ココは施設などに連れて行ったら癒し犬になるねと知人と話していたことがあります。
ココは誰にでも❤️をふりまく子です。
お母様は身体拘束までされながら、家に戻ることができたのですね。
ホッとされていることでしょうね。
まだまだ、完治とまではいかないのかもしれませんが、長く穏やかに過ごされますように願っています。
病院でも施設でも在宅でも、医療者や介護者にとっては、
高齢者の看取りは、日常業務なんですよね…
そこが、家族とは決定的に違う…
仕事にしている人たちが、家族に近いように感情移入はできない
(仕事にもならないし)のはわかりますが、家族としては、
深い溝を感じてしまいます。
お母さまの事を思い続ける事、その時その時にいいと思うように動く、
それしかできないし、一番、大事な事だと思います。
同じことを言われても、その言い方によって、こちらの受け止め方は全然違うのですよね。
母の主治医は入院する前から「高齢な上に食べない。CPRなどの数値が悪いのですぐに亡くなってしまうかもしれない。」と言っていました。
こちらが母が食べられるようになること、元気になることを諦めるようにしているのかなと思いました。
確かに母を出来るだけ苦しめないように考えてくれているのは分かるのですがそれほど悪くなっているように見えないので決断できません。
もう少し主治医にこちらの思いや疑問点などをぶつけて行きたいと思います。
ココちゃんのこと、そして何よりお母様のご様子がブログにアップされると、クローバー様の葛藤を感じながら拝読しています。
クローバー様との面会やココちゃんの動画がお母様には喜びなのですね。そのご様子を見る娘としてクローバー様の眼差しと、医師との対話で生じる違和感。
言葉というのは本当に難しいものですね。
伝えようとする意図・内容を決定するのは、最終的には聞く側です。
聞く側の内的要因(心や体の状態、気分、情緒)や外的要因に影響を受けます。
医師にもお母様を想う気持ちはあるのだろうと想像しましたが、やり取りにもどかしさを感じます。
クローバー様ご自身にもお疲れが出ていないかな、と心配しております。
ご自分の体やお気持ちにも優しさを向けてあげてください。
マグノリア
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