ブログは大体、土日祝日に更新しようと決めているのですが、昨日(土曜)は忙しく、すっかりブログのことを忘れていました。一応、ネタは用意していて先日入手したPT25H(VT-46)の3極管接続特性を測定したので、記載したいと思います。
まず、PT25Hという球ですが、PX25と同じバルブサイズで、プレートロス25Wの直熱5極管です。スクリーングリッドは、プレートと同じ400Vまで印加でき、A級シングルで10Wの出力が可能。また、PX25よりも低いドライブ電圧で使用できます。
このことから、3結にした場合でもμはPX25よりも高くなりそうだと予想されます。
早速、計測しました。測定時、ピンアサインの確認で少し時間を要しましたので、ピンアサインも載せておきます。
計測結果は下記です。測定して思ったことは、送信管っぽく内部抵抗は少し高そうな印象でした。例によって、計測結果をエクセルの描画で成形しています。
これだけ見ると、確かにPX25よりはμが高そうです。そのあたりはどうなのかもう少し確認してみました。
250V近傍で確認しましたが、μは約13、rpは約1430Ω、gmは約9.1mSとなりました。
PX25はμは9.5、rpは1265Ωなので、gm=7.5mSとなります。よって、PT25Hは、PX25と似ているかもわかりませんが、全く同じとはいいがたく、rpもμもPX25よりは少し高めのようです。そのため、バイアスが異なると思いますので、差し替え後は調整が少し必要になりそうです。
その前にPT25Hは5極管なので、ピンアサインがB5になりますが、B5のソケットにB4のPX25も刺さりますので、物理的には、差し替えは可能なのです。
という結果ですが、以前のHY-69の計測で内部抵抗高めの球でしたが、音は案外よかったので、このPT25Hも音は期待できそうです。また機会があれば実際の音を試してみたいと思います。
私も運良くVT-46(PT25H)を安価に入手しました。
直線性PX25を持っていないので何とも言えませんが、三結の特性は良いほうかと思います。
https://plaza.rakuten.co.jp/iiwisblog/diary/202305240000/
rpが若干高いですが、プアマンズPX25と言えそうです。