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Eminence N314X+Altec414Aの2Way化

2022-07-09 20:44:19 | スピーカシステム

先週から気になって仕方がなかった、スピーカシステムの2ウェイ化を行いました。当初は、現状の3ウェイ構成の下記図の回路から、赤枠のツイータを取り払い、スコーカのネットワークからローパスフィルタを外すだけでOKかなと思いましたが、それだけでは音質的には満足いかず、気に入ったものになるまでに結構時間がかかりました。

そこで、例のごとくいつもの計測方法で様子を見てみることにしました。

まずはAltec 414Aウーハーから。

そして、N314X

Altec 414A+N314X両方の場合

とこんな感じで、端から見ているとさっぱりわからないのですが、恐らくは、ウーハーとクロスする周波数がよくないと推測します。

そこで、N314Xのハイパスフィルタのカットオフをもう少し上げるのと、ウーハーももう少し下げてはどうかと思い、いろいろ試してみました。

まずは、N314Xのハイパスフィルタのコンデンサから確認。

その結果、あまり波形からではよくわからなかったのですが、C=3.5uFの時が、一番感じがよかったため、3.5uFとしました。9.6uFの場合は、N314Xの素のまま出力している感じでしたが、4.5uFのときよりも3.5uFの方がよく、2.5uFよりも3.5uFの方がよかった、という感じです。

ウーハーの方はというと、もう少しN314Xと交わる部分を下げたいと思い、小野市のS氏宅のネットワークを参考にすることとしました。

S氏宅は、スピーカの緻密な計測と計算によりネットワークの定数と回路を作成しておられます。その記事がMJ誌にも登場するぐらいですので、定数はともかく、回路を参考にしました。ウーハーのネットワーク回路を18dB/octの回路とします。現状の12dB/octよりも6dB急峻に下がってきます。

とりあえず、下記の回路で実際に音出しして確認。

これは、なかなか行けそうです。一番初めに試したネットワークではなんだか物足りなく詰まった感じがしたのですが、この回路だとかなりクリア。早速製作に取り掛かりました。

下記が、完成したものですが、上からN314Xのネットワークと

下は、ウーハーのネットワークになります。

手前のトロイダルコイルは、追加した0.37mHですが、本来はネットワーク用ではありません。電源か何かのチョークコイルですが巻線がかなり太く直流抵抗も少なくてスピーカに使ったら良さそうだと、以前、デジットの通販で購入したものになります。ネットワークのコイルは、単に銅線を巻いたものなので、高価なものをわざわざ買う必要はないと思っています。自分で巻いてもいいですしね。気にするかしないか(金があるかないか)の差です。なんとこいつは4つで5百円なり!

測定結果を下記に示します。

まずは、ウーハーAltec 414Aの18dB/octのカーブです。2000Hzあたりの盛り上がりはエアコンの風です。はっと気が付き、この後からエアコンは消しています。

次は、N314Xです。

合計したものが下記になります。

クロスが1.6kHzあたりになりました。

かくしてこのようにネットワークも改造を重ね、ようやく落ち着きました。しばらくはこの状態で楽しみたいと思います。

 

 


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