先週から気になって仕方がなかった、スピーカシステムの2ウェイ化を行いました。当初は、現状の3ウェイ構成の下記図の回路から、赤枠のツイータを取り払い、スコーカのネットワークからローパスフィルタを外すだけでOKかなと思いましたが、それだけでは音質的には満足いかず、気に入ったものになるまでに結構時間がかかりました。
そこで、例のごとくいつもの計測方法で様子を見てみることにしました。
まずはAltec 414Aウーハーから。
そして、N314X
Altec 414A+N314X両方の場合
とこんな感じで、端から見ているとさっぱりわからないのですが、恐らくは、ウーハーとクロスする周波数がよくないと推測します。
そこで、N314Xのハイパスフィルタのカットオフをもう少し上げるのと、ウーハーももう少し下げてはどうかと思い、いろいろ試してみました。
まずは、N314Xのハイパスフィルタのコンデンサから確認。
その結果、あまり波形からではよくわからなかったのですが、C=3.5uFの時が、一番感じがよかったため、3.5uFとしました。9.6uFの場合は、N314Xの素のまま出力している感じでしたが、4.5uFのときよりも3.5uFの方がよく、2.5uFよりも3.5uFの方がよかった、という感じです。
ウーハーの方はというと、もう少しN314Xと交わる部分を下げたいと思い、小野市のS氏宅のネットワークを参考にすることとしました。
S氏宅は、スピーカの緻密な計測と計算によりネットワークの定数と回路を作成しておられます。その記事がMJ誌にも登場するぐらいですので、定数はともかく、回路を参考にしました。ウーハーのネットワーク回路を18dB/octの回路とします。現状の12dB/octよりも6dB急峻に下がってきます。
とりあえず、下記の回路で実際に音出しして確認。
これは、なかなか行けそうです。一番初めに試したネットワークではなんだか物足りなく詰まった感じがしたのですが、この回路だとかなりクリア。早速製作に取り掛かりました。
下記が、完成したものですが、上からN314Xのネットワークと
下は、ウーハーのネットワークになります。
手前のトロイダルコイルは、追加した0.37mHですが、本来はネットワーク用ではありません。電源か何かのチョークコイルですが巻線がかなり太く直流抵抗も少なくてスピーカに使ったら良さそうだと、以前、デジットの通販で購入したものになります。ネットワークのコイルは、単に銅線を巻いたものなので、高価なものをわざわざ買う必要はないと思っています。自分で巻いてもいいですしね。気にするかしないか(金があるかないか)の差です。なんとこいつは4つで5百円なり!
測定結果を下記に示します。
まずは、ウーハーAltec 414Aの18dB/octのカーブです。2000Hzあたりの盛り上がりはエアコンの風です。はっと気が付き、この後からエアコンは消しています。
次は、N314Xです。
合計したものが下記になります。
クロスが1.6kHzあたりになりました。
かくしてこのようにネットワークも改造を重ね、ようやく落ち着きました。しばらくはこの状態で楽しみたいと思います。
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