先日、E130Lのアンプを組み上げて、音質確認してみましたが3極管接続のせいか音質がいまいちだったと記載しましたが、11/3のレコードコンサートも近く、準備もあるのであーだこーだと色々いじっている暇がなく、仕方無しに球を交換しました。
交換したのはよく似た形の球で、以前真空管のところでご紹介した6327という球になります。
形は上記写真のようによく似ていますが、6327は高さが少し短く、ベースは金属の袴になっています。特性的には、E130Lの方が3倍ぐらいgmが高いので、今回のアンプだと発振対策に悩む可能性がありましたが、結局5極管では使用していないのでどうだったのかわかりません。プレート損失などはよく似た大きさの球になります。
しかし、6327はG2の電圧が330Vまで許容されており、E130Lの150Vと比較し、こちらの方が使いやすいです。ところで、以前の紹介ページで特性表からヒータ電流が0.8Aと記載しましたが、どうも1.8Aある様で、メーカ発表の特性表が間違えているようです。
6327を使用したアンプですが、回路は、E130Lで掲載した回路とほぼ同じです。
しかし、若干の定数の変更はありますが、この辺りの変更は現物合わせで行っていますので、特段設計したものではありません。
この回路で先週は突貫工事でもう1台も製作し、今は最終調整もほぼ済んだ状態です。
音質を確認しているところですが、結構いい感じでなっています。歪が少なく、音に透明感があり、かつ、しっかりとした音質です。5極管接続でのボンつき感もありません。しかし、悲しいかな、出力が差動回路ということもあり3Wにも満たない。
まあ当日は能率の高いスピーカですし、今までもこの程度の出力だったので問題はないと思いますが、図体がでかいわりにミニワッターというのも面白いかもしれません。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます