猫を捨てる奴は捨てられろ

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King Crimson Live in Toronto November 20th 2015

2016年03月21日 11時31分09秒 | 音楽
皆さん褒め過ぎ。

いまのところ懐メロバンドです。

フリップと3人太鼓が入ってクリムゾンっぽさは5割り増しですが、 21ST Century Schizoid Band でしかありません。
レヴィンもいるけど存在感がありません。
この時点のレベルでKing Crimsonを名乗っているのはマーケティングの理由以外無いと信じたいです。


確かに良いところも少なくありません。

「戦慄1」は今の編成の良いところが表れた素晴らしい出来ですし、「Red」や「Level Five」のコリンズのラッパも良いです。

特にオチがなく中途半端な曲だった「Level Five」がコリンズのラッパのおかげできちんとオチた曲になっているのには感動すら覚えました。
Power To Believe が中途半端な作品だっただけにその中の1曲だけでもきちんと完結させてくれたことが嬉しいです。

なので新曲と言ってよい「Radical Action To Unseat The Hold Of Monkey Mind」~「Meltdown」が、曲自体は「The ConstruKction Of Light」のボツテイクくらいのクオリティしかなく、また、編曲も現在の編成が全く活かせていないことが寂しいです。


他の曲は良い所を探すのが難しいです。

「VROOOM」はブラッフォードとマステロットがやった実験がなかったことにされズンドコしているだけで、コリンズのラッパもズンドコに拍車をかけるダサいものです。

「The ConstruKction Of Light」は今の編成が活かせているとは言い難く、演る意味が分かりません。なにより「Radical Action To Unseat The Hold Of Monkey Mind」~「Meltdown」があるのなら不要です。

「Sailors Tale」も今の編成が活かせているとは言い難く、演る意味が分かりません。演るのなら最低でもEarthboundの再現を目指すべきです。

「Starless」は曲が完成されていないというのが、これまでフリップが一度も演奏がうまく行ったことがないということの原因です。
今回は曲を完成させるよいチャンスなのですが、これまでの演奏を踏襲しただけに留まっています。

ボーカル曲に関しては、ジャクジグのボーカルは下品で、「Pictures Of A City」「The Letters」「21馬鹿」には合っていますが、その他の曲には甚だがっかりさせられます。
ブリューのボーカルに文句を付けていた方々がなぜジャクジグには文句を付けないのか理解できません。

ジャクジグのボーカルは置いておくとして、3人太鼓、コリンズを活かせ切っていないことが一番残念なことで、レヴィンの存在感が殆ど無いのが二番目に残念なことです。



確かに、クリムゾンのライブで60~70年代クリムゾンの曲が聴けるというのは嬉しいのかもしれません。
私も「Easy Money」の再現度の高い間奏にはグッときました。
でも、それだけでは懐メロバンドです。
King Crimson を名乗るのは、メンバー全員がその時持てる能力をフルに発揮しぶつかり合ってケミストリーが生まれたときであるべきです。
ほとんどケミストリーが感じられない現在の有り様に、2年もツアーをして一体何をしていたの?という思いを強く持ちました。



P.S.
私はDGMからダウンロード版を購入しましたが音は素晴らしく良いです。
音の良さを楽しむために今後もちょくちょく聴くとは思います。

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