Fuji Trip!

水豚先輩の週末旅日記

【DVD】mr.children wonderfulworld on DEC21

2016-04-19 19:10:47 | 映像作品レビュー

ここのところ、帰宅してからすることと言えば、Mr.ChildrenのDVDをその日の気分ごとに流しては聴いている。
じっくり観るというよりは、聴きたい曲を流しながら聴いている感じ。

基本的にMr.Childrenのライブは、NEWアルバムリリース後に収録曲中心に組まれたアルバムツアーを行うという形態が取られている。
そのため、アルバムの世界観を深めるセットリストになっており、ライブ演出・映像などを含め一つの作品として楽しむことができる。

あらかじめ非常に聴きたい曲があって購入する場合もあれば、CDでもあまり聴いていなかった曲なのに映像を見て大好きになってしまったものもある。
ファン歴も10年になって、気づけばDVDも14枚。
ちょっと振り返りがてら、それぞれのTourの魅力とお気に入り曲、あとは特典とかその他もろもろを紹介したい。



■『mr.children wonderfulworld on DEC21』


2002年、10thアルバム『IT’S A WONDERFUL WORLD』リリース後、ホールツアーを行う矢先に桜井が小脳梗塞で倒れバンドは活動休止を余儀なくされてしまう。
その年の12月21日、横浜アリーナで一夜限り行われたライブを収録したものが、『mr.children wonderfulworld on DEC21』である。
その状況から見ても、このライブが異端であったことはわかる。

DVDのパッケージは当日会場となった新横浜(どうやら雨)の風景で構成されている。
表紙を飾るのはJR横浜線新横浜駅のホームで、公衆電話で通話しているサラリーマンらしき男性の姿。
Mr.ChildrenのライブDVDとは一目でわかりづらいデザインになっているのだ。

DVDは2枚組。
Disc1には一部MCを含めたライブ映像、
Disc2には公演中にバックスクリーンで流れた「HERO」、「Dear wonderful world」、「ファスナー」、「いつでも微笑を」、「It's wonderful world」のMVと、
メンバーがライブ映像を見ながら振り返る「talks&interview」がそれぞれ収録されている。

セットリストは『IT’S A WONDERFUL WORLD』の収録曲を中心に22曲。
「名もなき詩」、「ニシエヒガシエ」、「終わりなき旅」といった過去のヒットシングルから、またまだアルバム未収録曲の「Any」、「HERO」などを含んでいる。

一言でいうと、封入されているブックレットの巻末に載る、小林武史のインタビューにも語られている通り、明らかに迫力不足なのである。
照明などの舞台色が控えめなのもあるだろうが、桜井のMCのすべりっぷり、演奏時のアクシデントなども挙げられる。
しかし、そのすべてを隠すことなく収録されているのがこのDVDの良いところなのである。
完全復活とは言えない、バンドの姿。今後の活動の暗示などが込められていて個人的には好きである。

特に桜井は死と一度向き合うことによって、彼の意識に大きな影響を与えている。
特に「HERO」、またその後に発表される「タガタメ」、そしてap bankの設立などMr.Childrenとしても桜井和寿としても2002年は大きな転換点だった。

曲についての個人的な感想を述べれば、まず「ファスナー」がよい。
「It's wonderful world」でも歌われ、アルバムのテーマともなっている”醜くも美しい世界”観。
バックに流れるライブ用のMVがまた秀逸で、心に潜む相手への関心と畏怖が混じった心理状態を体現している。

アンコールで演奏される「いつでも微笑を」も可愛らしい。

日常のすべてのことは両義的であって”捉え方次第”ということがアルバムのメッセージにあると私は思うのだが、
このライブではそこに「復活を果たしたMr.Children」という要素も合わさり、全体が把握しづらくなっているかもしれない。

後半の「ALIVE~終わりなき旅~光の射す方へ」という選曲は、近年の未完TOURにも似た、前向きなMr.Childrenを代表する曲である。


Mr.Children Tour2015 未完 横浜レポ

2015-09-08 00:26:43 | 映像作品レビュー




 

『SENSE』、『SENSE in the field』、『POPSAURUS』、『(an imitation)blood orange』と続いて、実に2年半ぶりのMr.ChildrenのTOUR。
『REFLECTION』TOURに続いて、今回のツアータイトルは『未完』。未完は『REFRECTION』の中に収録されている曲のひとつだ。

『HOME』も『SENSE』もアルバムツアーをアリーナに続いてスタジアム公演も行っていたが、今回はアルバム名を冠するツアーではなく。曲名というところに惹かれた。
さてどんな内容なのだろうと期待を高まらせていた。

公演日は9月5日(土)、日産スタジアム。
今まで、どのツアーもよかったけれど、なんといっても4年前の同じ時季にどうにか当日引換券で参加することのできた『SENSE in the field』が忘れられない。
その公演も日産スタジアムであった。

4年ぶりの日産スタジアム。今回は東ゲートの1階席。
さすがに6万何千人も収容する会場ではステージが小さく見えるほどだ。
スタジアムは天井が開いているから、空が額の中の絵のように見えて好き。
この時期は大体天候が不安定であるから、心配していたが大丈夫そう。

開演は17時。
いつものように少し遅れて、始まった。 


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Mr.Children Stadium Tour 2015 未完
2015.9.5(sat) 日産スタジアム


※以下当日セットリスト※

未完
擬態
二シエヒガシエ
光の射す方へ
(MC)
CHILDREN`S WORLD
(MC)
運命
FIGHT CLUB
斜陽
I can make it
(MC)
忘れ得ぬ人
(MC)
and I love you
タガタメ

蜘蛛の糸
REM
WALTZ
フェイク
ALIVE
進化論
終わりなき旅
幻聴
足音~Be strong

I wanna be there
ovetrue~蘇生
Tomorrow never knows
fantasy
innocent world

Starting Over



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今回の公演は会場で販売されているTシャツやタオルにも描かれている「鳥」や「羽」がキーワード。
導入部のアニメーション終わると、歓声の中Mr.Childrenが登場。
しばらくの間、サポートメンバーからは外れていたSunnyが『REFRECTION』TOURからキーボードに復帰している。
Sunnyさんといえば『シフクノオト』TOURの「掌」の掛け合いが印象的。キーボードを奏でながらコーラスも担当していのだ。

さて、歓声おさまらぬうちに「未完」。
1曲目から直球で来た。

桜井さんの声の調子はよさ気で、ホームランボールの放物線のようにこちらまで届いてくる。
今回のTOURのテーマである「未完」という曲は、「さぁ行こうか」から始まり、「胸の中の約束の場所へ」でしめる現時点から目的へ向けて書かれた曲である。

次に続くのは『SENSE』に収録されている「擬態」。
『SENSE』TOUR以降はライブ終盤を盛り上げる曲として演奏されていたが、今回は「未完」と連続するメッセージが伝わってくる。
ポップなメロディーとは裏腹に、世の中のものごとの捉え方を問う曲である。

「擬態」が終わると、アニメーション映像が流れ、桜井さんに導かれて手拍子で次の曲を待ちわびる。
打ち上げ花火と共に始まったのは『ニシエヒガシエ』。
イントロのないヴァージョンを聴くのは初めてであり、アレンジの加わった演奏は映像と共に印象的であった。

スクリーンが暗くなり、聴いたことのあるイントロのシャウトと共に、反射する三角形が映し出される。
「光の射す方へ」だ。
近年の『終末のコンフィデンスソング』と『POPSAURUS2012』のTOURでは演奏されていたが、私の参加した『POPSAURUS』東京ドーム公演では残念ながら演奏されなかったので、
生で聴くのは初めてである。どちらもDVDでは正三角形の映像が映し出されている。
「小学校時代に帰りた~い」という高音の伸びも絶好調。

「未完」を中心として、曲の世界観を広げる過去の名曲を連続して演奏。
まだ暗くならぬうちに、贅沢極まりないセットリストである。
しかしながら、会場とMr.Childrenとの距離がまだ少しあるようで、以前のような呼応した盛り上がりは感じられなかった。




ここでMC。
「20年ぶりにライブで演奏する曲」と解説し、演奏されたのは「CHILDREN`S WORLD」。
ファーストアルバム『EVRYTHING』の最後に収録されている曲だ。
長年のミスチルファンには感動ものである。
この曲が歌われるとは、きっと誰もが予想しなかっただろう。
私も『EVRYTHING』はあまり聴き馴れていないので、イントロでピンと来なかったのが残念だ。
でも過去の公演でここまで予想外なこともなかったからいい経験。

もう一度MCが入って、「運命」という単語が出たので間違いないと確信を得ながらも、『REFRECTION{Naked}』のみに収録された「運命」を演奏。
影絵のような可愛らしい映像と共に演奏される「運命」はカルピスのCM効果も相まってとっても夏らしい。
「ほころび」や「ひびき」を曲を彷彿とさせるポップなメロディーが好き。

続いて「FIGHT CLUB」。
『REFRECTION』の中でも桜井さんが思い入れのある曲のようで、2014年のファンクラブツアーを編集した、映画『REFRECTION』でも印象的だった。
運命とは対照的な、ロックナンバーで、曲の疾走感の中で歌われる青年期の歌詞がいい。
『HOME』以降、日常という等身大の世界と希望を歌うことが多かったMr.Childrenが、若き日に苦悩し辿り着いた『DISCOVERY』や『Q』の時代に戻って来たような新鮮な曲だ。

その後も、「斜陽」「I can make it」と『REFRECTION』の4曲が続いた。
この2曲についてはつい3か月前まで行われていた『REFRECTION』TOURの内容をそっくり持ってきたようなもので、
会場には行けなかったものの、スカパーの放送を見た私的には物足りない感じ。




MCではメンバー紹介。
今回はJENがよく喋る。『Blood orange』TOURでは田原さんがマイクで話して大盛り上がりであったが、今回は中川さんも喋る。
昔のミスチルじゃこんなことなかっただろう。
けれど、会場も和んでメンバーの素顔に触れられる感じがよい。

そのさなか、花道の楽器のセットが行われており以降3曲は花道での演奏。
「忘れ得ぬ人」は『REFRECTION{Drip}』にも収録された曲。
「しるし」「365日」のように近年多かった女性受けしそうなバラード曲だ。
空もようやく暗くなって、少しだけ涼しい風に吹かれながら聞くバラードもいい。
少しだけ雨がぱらつく。

桜井さんの「愛」に関するMCを挟んでいるうちに雨は止んで、続いては「and I love you」。
はっきり言って、この『未完』TOURで歌われるとは思ってもいなかった。

「飛べるよ」という印象的なフレーズが会場内に響き渡る。
とてもキーが高い音なので、この曲が収録された『I♡U』TOURでもキーを下げて歌われていたのだが、今回は原曲のままで歌われた。
単純な歌詞だが、奥はとてつもなく深い曲である。
スクリーンに星空が映し出されて、桜井さんの歌い出しで「タガタメ」へと切り替わっていく。
この2曲は、いわば姉妹作品のようなもので、「タガタメ」のテーマを単純化したものが「and I love you」であった。

私も初めて「タガタメ」を聴いたときは衝撃を受けたものである。
社会を風刺的に、やや悲観的に捉えていた90年代のMr.Childrenがこの曲では社会問題について真っ向から考えている。
そして、その結果として「愛すこと以外にない」と半ば諦めを語っている。
この「タガタメ」は桜井さんの世界観や価値観の動きを感じる作品だ。

ゆるやかな曲調から徐々に感情的になるこの曲は、過去のDVDを見ても泣きそうになってしまう。
今回はスクリーンに大きく歌詞を載せ、世界の様々な人々や状況のスナップ写真をスライドする感じは少しだけあざとい。



「タガタメ」演奏後はバンドは舞台に戻り、「蜘蛛の糸」を演奏。

続いて「REM」「WALTZ」「フェイク」とダークな曲が続く。
しっとり系が続いて、座りながら聴き入っていた人々も総立ちになって「REM」を聴く。

映像と相まって凄みを感じたのは「WALTZ」。
ベルトコンベアで生産されていくスーツの男と、半透明のドレスの女とワルツをし始める桜井さん。
一夜限りの『wonderful world on the DEC 21』での「LOVEはじめました」と双璧を成すほどの狂いを感じる。
『blood orange』TOURの「Pink~奇妙な夢」のようにMr.ChildrenのTOURではこのようなダークな世界観がCDで聴くよりも染み込んでくる。

アレンジの加わったイントロから始まる「フェイク」もよかった。

お次は「ALIVE」。
桜井さんが「救い」であると言ったこの曲は、全体を通して重苦しい空気感に包まれており、最後には薄いぐらい雲の先に一筋の光がみえるような、そんな曲である。
答えは見つからなくとも、「夢」や「希望」がなくても、その先を見て進もうという意志が歌われている。
スクリーンでは桜井さんの影が、モノクロームの荒野や戦場を歩いている映像が流れ、大サビに向かって色が増え、人が増えていく構成になっていた。

地の果てのような倦怠感から意味や答えを出さずとも、進んでいこうとする力強さはCDで聴くよりも何倍も感じられる。
今回のTOURで聴いて、再発見した曲であると思う。
サビからのギターの音もいい。



スクリーンの映像は真っ白な世界へと人々が歩んでいく形で終わり、「進化論」へと続く。
この曲は「365日」と同じように冒頭に長いSEが入る。
しかし、「進化論」の演奏を聴くうえで決して無駄ではない映像だ。

「進化論」も歌詞重視の曲ではあるが、驚くほど歌詞の内容が沁みてくる。
映画『REFRECTION』のMCでも桜井さんがキリンの首はなぜ伸びたかの話をしていたのを覚えている。

今回はアニメーション映像も素敵で、泣けてくる。
会場で販売されていた「進化論」Tシャツが欲しくなってしまった。

「タガタメ」ともリンクする部分はあるが、この曲はタテの繋がり(家族)を歌ったものである。
自分の夢が叶わなくとも、その過程は次へと繋がっていくから決して無駄ではないと説いている。

「空を飛び 月を歩き それでも自然に脅かされる すべて受け入れて」ってところでなんだか泣きそうになる。



桜井さんが花道へと出てきた。
そしてギターを鳴らす。『HOME』や『POPSAURUS』TOURと同じ、弾き語りの「終りなき旅」だ。

「ALAVE」よりも半歩もしくは一歩踏み出した位置から歌ったこの曲には、過去を振り返らずにプラスの力に変えていこうとする意思表明がなされていると感じる。
その影響か、人々の心にも沁みこみやすい。

震災後に行われた『SENSE in the field』TOURでは最後の最後に「消えない希望と終わらない夢を込めて」歌っていたことを思い出す。
私も様々な面でこの曲に背中を押してもらった経験があって、思い入れの深い曲だ。

今回も1番は大合唱で、2番は桜井さんが歌う。
そして最後は、桜井さんが舞台に戻ってバンド4人が向き合って奏でる姿は非常に印象的であった。



ここに爽やかなイントロが流れて、「幻聴」が歌われる。
公演もいよいよ大詰め。いつの間にかMr.Childrenと観客の距離が近くなっていて、共鳴し合っている。
曲の最後に共に叫んで終了。

「聞こえてるぞ、みんなの足音―」
以前はMr.Children側から「聞いてほしい」と投げかけていた「足音」も今回は反対である。

「足音 Be strong」はアルバム『REFRECTION』の核でもあり、Mr.Childrenの新しい軌跡の始まりを告げる曲でもあった。
プロデューサーの小林武史から少し距離を置き、セルフプロデュースを行った曲でもあることから、演奏にも4人の意志が強く感じられる。
なんといっても序盤のギターがカッコよい。

私も初めてこの曲を聴いたとき、「終りなき旅」と似た印象を受けた。
しかし、「ALIVE」そして「終りなき旅」からさらに一歩を踏み出した歌であることは確かだ。

「ALIVE」で抱え込んでいた迷いや悩みと共に歩き、「終りなき旅」でプラスに変えようと扉を叩く。
その後、新たなステップを「足音」に仮託して歌っている。

歌詞にしても「終りなき旅」よりさらにプラス思考であり、目標へと近づいている。




演奏はこの「足音 Be strong」で終了。
近年では「エソラ」に代表される盛り上がり曲で占められるライブが多かったものの、今回はテーマ重視の引き締まったライブであった。
観客との音楽を通しての時間の共有を図った「エソラ」は近年多用されてきたが、ここでまた新たなMr.Childrenのライブを完成させたのだなと思った。


一歩先へ踏み出したMr.Childrenが奏でる、今伝えたいもの。
今回のTOURの特徴は「答えがない」ことである。ミスチルはこれまでも「Simple」や「優しい歌」、「HERO」などで答えを手にしてきた。
しかし今回の曲たちは例えば点Aから点Bへと向かう、移動中のMr.Childrenの曲を集めている。

「未完」で始まり、「足音 Be strong」で終わるこのツアーは「未完」TOURでもあり、ある意味「終わりなき旅」TOURでもあったと思う。
また、Mr.ChildrenのTOURの中でも最も定まった方向を向いた、ある意味で鋭利なものであった。

彼らの駆け抜けてきた軌跡とこれからの一歩、そして現代を突き進まなければならない人々へ向けた指南的なものでもある。



『blood orange』の時には予想もしなかった方向のCD、そしてTOURだったので今後のMr.Childrenにますます期待である!!









さてさて、おまけにアンコールもレポ。
友人とはアンコールで「fantasy」と「Starting Over」は演奏されるだろうと話していたが予想は当たっていた。

しかし、イントロからどーんという感じではなく、いつの間にか花道上の小ステージに現れたメンバーが、間接照明だけで「I wanna be there」を演奏。
この曲は、『REFRECTION{Naked}』のみに収録された曲。
そもそもNakedに収録された曲はスタジアムやドームで演奏するよりかはライブハウスが良く似合う曲が多いような気がする。
そのため、今回もNakedのみの収録曲はあまり歌われないであろうと思っていたが、なるほど花道で歌うと非常に映える。

演奏中は観客がスマホのライトを点灯させてペンライトのように振って、参加していたのだがいつの間にかこんな伝統ができたのであろう。
それにしても6万人のスマホライトは夜空の星よりも多く見え、非常に美しかった。

次は「fantasy」かな?と思っていると、なんと流れてきたのは「overture」。
これには予想外だったので大興奮。高まる鼓動と共に音楽が「蘇生」へとシフトしていく。
蘇生は「何度でも」のところで合唱できるし、ライブ向きの曲だ。

「もうちょっとだけ付き合ってくれ!」という桜井さんの声。
蘇生のあとのテンションで「fantasy」へと入る。
『REFRECTIO』TOURでは一番最初に歌われた曲で、


「今のMr.Childrenをこの曲に込めて」と言って、最後に歌われたのは「innocent world」。
アンコールは後夜祭のようにテンション高めな曲の連発である。
花火や紙吹雪などの演出もあって、会場の雰囲気は最高潮を向かえる。
会場の歌声や歓声に同化して、大声で歌っている自分がいる。
桜井さんも非常に楽しそうだ。

最後の最後、お待ちかねの「Starting Over」が歌われた。
「innocent world」を歌う前にこれが最後と言っていたから、諦めていた人もいただろうが、本当に最後のお楽しみにとって置いてあったのだ。
NHKの「Songs」でも大々的に特集されて、映画「バケモノの子」のテーマソングにもなっていたから聴きたい人は多かったと思う。
しかも、アニメーション映像は前回のTOURのものとリンクしており愛着が湧く。
自分の中の怪物との戦い。これは『未完』TOURのもうひとつの側面であろう。

『未完』TOURは自分との内なる戦い、そして「何かが終わるとき何かが始まる」というメッセージを残して終了した。


TOUR POPSAURUS 2012 DVD

2012-12-18 23:17:26 | 映像作品レビュー

ついにでた。
Mr.Children20周年TOUR、『POPSAURUS 2012』

20周年の日に当たる5月10日の大阪・京セラドーム公演が収録されている。


とにかくすごい。
20周年に対する思いがセットリストにもメンバーの意識にもにじみ出ている。
圧倒的オープニング、『エソラ』は現在のMr.Childrenを象徴している。
『箒星』、『youthful days』と飛ばし気味ではないかというほどのセットリストである。

久々に歌われる『LOVE』やライブで歌われたことのない『デルモ』は長年のファンへのサービスであろう。

桜井さんが「一緒に歌ってほしい」と話す『終わりなき旅』は合唱バージョン。
合唱は画面の前で歌ってしまうこと間違いなし。

中盤は『Dance DanceDance』、『ニシエヒガシエ』、『フェイク』への流れ。


毎度おなじみの花道での演奏は、『くるみ』、『sign』、『1994年、夏、沖縄』。
アルバム色のないBEST版のライブだからこそ、沖縄なども演奏できたのだろう。


『ロックンロールは生きている』、『Worlds end』は魂の歌。
近年歌われていなかった『Round about ~孤独の肖像~』へと続き、クライマックスへ。
『fanfare』、『innocent world』と、盛り上がりは最高潮のまま終了。

アンコールは久々に歌われた『光の射す方へ』『蘇生』が印象的。

POPSAURUS 2001と同じ、恐竜のセットも格段と進化して驚かされる。

そして絶妙なカメラアングル、
下品なほどに光輝き、旋回する照明。

聴くものではなく見るものだと実感させられるライブDVDになっている。

ミスチルの進化とともに映像技術や舞台技術の進化をも目の当たりにする事となる。

セットリストも昔の曲から最新曲まで歌われ、桜井さんの言うように何年も聴いてきたファンも初めてす気になった人も楽しめる作品。


私は5月23日東京ドーム公演に参加したけれど、特典映像ではその日歌われた『東京』が収録されていたのが嬉しい。

あの感動をもう一度。


[(an imitation) blood orange]Tour さいたまレポ

2012-09-29 23:35:20 | 映像作品レビュー

12月28日(金)は『Mr.Children[(an imitation) blood orange]Tour』さいたまスーパーアリーナ公演初日。

初めてのファンクラブ当選で行ってきました。



※以下セットリスト※

 

過去と未来と交信する男
LOVEはじめました
Worlds end
End of the day
〈MC〉
靴ひも
マーマレードキッス
抱きしめたい
〈MC〉
Surrender
Pink~奇妙な夢
常套句
piece
CENTER OF UNIVERSE
fanfare
〈MC〉
イミテーションの木
かぞえうた
Happy Song
hypnosis
Tomorrow never knows
エソラ
Marshmallow days

〈encore〉

天頂バス
HERO
空風の帰り道




今までMr.ChildrenのTourは3度参加していましたが、さいたまスーパーアリーナでの参加は初めて。

会場に入って驚かされるのが、舞台。
SENSEのシアター、POPSAURUSの恐竜と来て、今回はいくつもの6角形のスクリーンで構成されています。

6角形の画面がどのように活用されるのか期待しつつオープニング。

緊張感のある映像が流れつつ、映し出されたのは一枚のトランプカード。

そして始まるのは『過去と未来と交信する男』。
アルバム内でも異彩を放つ私のお気に入りの曲。
怪しげな雰囲気の中、舞台に現れた3人の黒尽くめの怪しい男、今までにない斬新な仕掛けが待っています。

2曲目『LOVEはじめました』『Worlds end』と桜井さんの動き回る曲が続き、
『End of the day』では前回ツアーとも異なった、桜井さんのサビソロから入るいいアレンジ。

MCを挟み時代別の三曲のラブソング。
どちらもあまりツアーで歌われることの少ない曲。

『靴ひも』の愚直な歌詞が好き。

桜井さんのNEWギター(blood orangeギター)紹介MCを挟んで『Surrender』。
ミスチル随一の失恋鬱ソング!田原さんのコーラスにも注目です。
確かにブラッドオレンジのような渋さを持った曲。

続いて『Pink~奇妙な夢』。
シフクノオトTOURから演奏されていない曲でしたが、これがまたライブ映えする名曲。
背後の不気味な映像と相まって今ツアーで一番完成度高いかも。

次に雰囲気は一転し、アルバム曲『常套句』。
ベタな歌詞なんだけども何故か泣けてくるメロディー。
MVの映像も背後で流れていて、切なくなる。

続けて『piece』。
その延長線上のように、続けて 『CENTER OF UNIVERSE』に突入。

その勢いで『fanfare』。
『Surrender』からの流れは内面的な苦さや甘酸っぱさからの脱却のようなテーマ性を感じるものになっています。

ここでメンバー紹介。
非常に珍しく、田原さんが喋ります。

6角形の画面を利用した海や宇宙の映像、それから会場付近の映像も映し出され、次の曲『イミテーションの木』のテーマに繋がっていきます。

『イミテーションの木』は日常のちょっとしたもの、瞬間の喜びをテーマにしたアルバムの中でもお気に入りの曲。
画面全体が美しい黄緑色に染まっていく瞬間は今回のハイライトの一つ。

つづけて『かぞえうた』。
アルバム曲ですが震災後最初にできた曲で、これまでも何度か歌われていましたが、今回も歌いました。

そして『HappySong』。
ここまでの三曲は背景に震災や復興などへの想いが背景にあるような曲。

『hypnosis』、『Tomorrow never knows』が歌われ、
いよいよフィナーレは定番『エソラ』から『Marshmallow day』。

『エソラ』の前奏が流れ始めてから、『Marshmallow day』が終わるまで、会場はもう大盛り上がり。
カラフルでポップな映像も気分を盛り上がらせます。
本編はすっきりと終了。

 

アンコールはいきなりシフクノオトツアー以来歌われていないという『天頂バス』
力強い音と前向きな歌詞の熱き魂の曲です。

ここでもう一発くらい来るかと思いきや『HERO』へと一転。
無難にアンコールは終了。

 

最後の最後に花道で『空風の帰り道』が歌われます。

最新技術が盛り込まれた舞台での演奏の後は等身大のミスチルの演奏。

おもわずほっこりして幕を閉じました。



今回ツアーは例年に比べて曲数は少なめですが、

NEWアルバム[(an imitation) blood orange]のテーマやら世界観が強く意識されていているように感じます。

その他選曲された曲たちも、アルバム曲を引き立たせて世界を繋げているように思えました。


日常を生きることから生まれる喜びや苦悩、そしてそこから前に進んでいこうといく思いや力がこのアルバムでは奏でられているように思えます。
震災以降に初めて発売されたアルバムということもあるでしょう。

『Surrender』から『CENTER OF UNIVERSE』の壮大な流れからの-から+思考へと。
『hypnosis』から『Tomorrow never knows』の流れから、前へと明日へと。

しかしまだ「終点はない」と『天頂バス』で宣言しています。

SENSEのロックっぽい感じが好きでしたが、今回のアルバムでは歌詞に合った落ち着いたメロディーが心地よいです。
アルバム色が強いのでPOPSAURUSとは選曲は一転していますが、ツアーに参加すれば[(an imitation) blood orange]がもっと好きになるに違いありません。

盛り上がる曲揃いより、何か考えさせられる方が私は好きです。





それにしてもが良かったのは舞台。

SENSEの大画面にも驚かされましたが、6角形の画面をつなぎ合わせるという発想は・・・

時には映像を映し出し、時には海のように、木々のように果実のように光る。

実物がないと説明しづらいですが、非常に感動しました。

 

常に新しい発想が素敵です。


Mr.Children POPSAURUS 2012 東京ドーム

2012-05-24 00:50:30 | 映像作品レビュー

 

今日は念願の東京ドーム公演!
ミスチルデビュー20周年ライブ、POPSAURUSです!


POPSAURUSという名のツアーは前回のベスト盤CDアルバムを発売した時も行われました。

今回は新たなベスト盤microとmacroを引っさげたツアー!
ステージのデザインは前回を周到した恐竜型。

エソラで始まったライブは箒星、youthful daysと盛り上がる曲揃い。

途中はLOVE、デルモやなど予想外の面々も・・・
久々のEverything(It's you)

最近お気に入りのEnd of the dayも歌われました。

DanceDanceDance
ニシエヒガシエ
フェイク
と続き、

花道での演奏、くるみにsign
1999年、夏、沖縄

ロックンロールは生きている
Worlds end
fanfare
そして締めはinnocent world

タマゴ型風船が場内に飛び回りました!


アンコールは桜井さんソロで東京。

彩り、overture ~ 蘇生と来て
この春の新曲、祈り ~ 涙の軌道で終わりました。

有名な曲揃いのセットリストで、
前回のPOPSAURUSのような壮大な仕掛けはなかったものの
ドームらしい非常に盛り上がったライブでした!!


原曲が一番好きだけど、合唱の終わりなき旅も素敵!

でもミスチルも前期と後期ではだいぶ曲風が変わってきたなあと実感します´`


今までのライブの写真や、様々な人のインタビューの載った公式パンフレットも買いです!!!!!


Mr.Children 2001-2005<micro> 2005-2010<macro>

2012-05-12 21:09:39 | 映像作品レビュー


 

一昨日はミスチルデビュー20周年!
というととで、5月10日にBESTアルバム、
2001−2005<micro>
2005−2010<macro>
が発売されました!

水と太陽をイメージした素敵なパッケージが目印です^^
↑(POPSAURUSの桜井さんのMCにより卵子と精子であることが発覚)

BESTアルバムが出るのはこれで二回目。
今回の初回限定盤にはミュージックビデオが収録されたDVDが付いてきます。
初DVD化の作品も多いので嬉しいです。

私は「くるみ」や「Worlds end」、「箒星」がお気に入り^^


CDはミスチルの一つの転換期である2001-2005、
新たなステージへと向かった2005-2010、
どれも有名な曲ばかりで選曲も納得です。

microには「優しい歌」、「youthful days」「HERO」「掌」「くるみ」のほか「Sign」、
macroには「箒星」、「フェイク」「しるし」「GIFT」「HANABI」ほか「365日」等の名曲たちがそろっています。



Mr.Children SENSE DVD

2011-11-23 13:15:56 | 映像作品レビュー

 

待ちわびていた、
Mr.Children TOUR 2011 “SENSE” LIVE がついに出ました^^

うーん、やはり好きな曲がずいぶん入っていて嬉しいです。

私が長野に見に行ったときは一曲目が蘇生だったのですが収録されている、さいたま公演はNOT FOUNDでした!
まぁ、どっちも好きだからいいんですけど^0^

それにしても舞台の全面スクリーンっていうのがすごいですね。
迫力ももちろん、後ろの方の席からでも見やすそうです。


結構古い曲の
【es】〜 Theme of es 〜
Dive
シーラカンス 〜 深海
という流れは歌はもちろん映像も合わせて素敵です。

また、
ロックンロールは生きている
フェイク
の流れもかなりイイ!!


全体の接続というか流れがすっきりしていて好きですね。
中間あたりのロックな感じも好き!!

preludeは最後にふさわしい一曲。
SENSEの中で一番に気に入っています。

TOUR2011 SENSE -in the field 横浜

2011-09-05 20:42:35 | 映像作品レビュー

 

昨日はついに待ちわびたミスチルライブ。
しかも彼女とデート!!

新横浜の日産スタジアムもいつも横浜線の車窓から見ていた憧れの地。
さすがに大きい。予想をはるかに超えていた。

しかし大きいからスムーズに入場。
西ゲートから入って席は2階左サイドスタンド。
ステージの奥(キーボードとドラム)は見えないけれど意外と近かった^^

まだ薄明るい17:00過ぎに開演。


※以下セットリスト※


かぞえうた
Prelude
HOWL
未来
I'm talking about Lovin'
innocent world
Replay
君が好き
Mirror

I
CENTER OF UNIVERSE
365日
ハル
ロックンロールは生きている
ニシエヒガシエ
Everything is made from a dream
風と星とメビウスの輪
HERO
擬態
エソラ

~ENCORE~
fanfare
星になれたら
Tomorrow never knows
かぞえうた

終わりなき旅


 

4月にライブは行ったので今回は少し緊張せずに会場と一体になれたと思う!

しかし初めから『Prelude』とは鳥肌もの。
会場もかなりの盛り上がり・・・

次の盛り上がりは、『I'm talking about Lovin'』からの『innocent world』。

今回、『innocent world』が来ることをものすごく期待していたので興奮。
曲が緩やかにシフトしていくところがライブならでは。

そしてMCが入って『Replay』。これはライブで歌われるのは久々!
桜井さんの話のよるとこの曲は私と同い年だという。

あとは『Mirror』。
これは“シフクノオトTOUR”のDVDで好きになった曲。

『I』、『CENTER OF UNIVERSE』と、しびれる曲が続いて毎度おなじみの導入から始まる『365日』。

ちょっと座っていた私だったが、『ニシエヒガシエ』のイントロを聞いた瞬間にもう一度立ち見に(笑
曲中には桜井さんがステージの左端まで来てくれて辺りも大興奮・・!!


個人的には次の『Everything is made from a dream』に驚き。
マーチ風のメロディーが妙に心に響く一曲!

しかし、『風と星とメビウスの輪』、『HERO』ともう一度ゆっくりめの曲へと舞い戻った。
もうちょっといい流れがあったと思う。

その先『擬態』、『エソラ』と総立ちの盛り上がりで幕を閉じる。
やはり『エソラ』はライブの曲だなぁと実感。

アンコール。
65000人の拍手はDVDで聴いたようにすごい音。
それに応えるかのように『fanfare』のイントロ!

続いて『星になれたら』!
これには驚き^^

“HOME TOUR”のようなアレンジは無く、原曲に近い『Tomorrow never knows』も大好き。

そして予想と同じく『かぞえうた』。
Mr.Childrenの想いをこの曲にのせてSENSE -in the fieldは終了。

と思いきや
終わりなき旅!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

まさか、歌ってくれるとは((+_+))!!

迷った時、つらい時
特にこの3年間私を支えてくれた大切な一曲。

その不意打ちにものすごく感動してしまった。

『誰の真似もすんな 君は君でいい 』
『胸に抱え込んだ迷いがプラスの力に変わるように』

すごい感動の中、ライブは終わった。
もう、終わりなき旅が聴ければ言うことはない・・・

となりの彼女もミスチルファンとまではいかなかったが結構楽しめた様子^^

歌の力というのが素晴らしいと感じた素晴らしい一日でした。


SENSE TOUR 2011 長野

2011-04-10 01:44:04 | 映像作品レビュー

 

まさかMr.children SENSE TOURの長野・エムウェーブ公演が当たってまして、しかも今日の公演で気づいたのが今日という事態。

しかし、キャンセルも出来ないし、無駄にするのも嫌だし、遠方の長野ですがバイトやった後に行ってきました。
長野駅からシャトルバスが出てまして開演ギリギリに到着。

まさか行けるとは思っていなかったので、かなり嬉しい。


※以下セットリスト

1overture -蘇生
2 HOWL
3名もなき詩
4I'm talking about Lovin'
5エソラ
6HANABI
7くるみ
8花
9【es】~Theme of es~
10Dive-シーラカンス-深海(サビ)
11I
12ロザリータ
13365日
14ロックンロールは生きている
15フェイク
16ポケットカスタネット
17HERO
18擬態
19prelude

~ENCORE~
1横断歩道を渡る人たち
2fanfare
3Forever
4かぞえうた




初めから『蘇生』とは・・・
かなり感動してしまった。
『overture』が流れだしたらもう鳥肌が立った。

『エソラ』はDVDで見て盛り上がる曲だと思っていたけれど、実際相当気分が盛り上がった。
あの曲はライブでとても生きる^^

嬉しかったのは大好きな『くるみ』、ライブでは久々の『花』の演奏。
くるみは幸福の食卓系でなくてシフクバージョンぽかった・・・!

そして『【es】~Theme of es~』、『シーラカンス~深海』と過去の曲が続く。
ちなみに『深海』はサビのみのバージョン。

『ロックンロールは生きている』、そして『フェイク』はもう会場はノリノリ。
個人的には徐々にテンポの上がっていく『ポケットカスタネット』が大好き。

SENSEの代表的な曲、『擬態』、最後には『prelude』
preludeは少し最後にアレンジが。


アンコールは Split The Differenceで印象深い、『横断歩道を渡る人たち』。
次にお待ちかねの『fanfare』。最後に『Forever』でしっとりと締めた。

しかし、最後の最後に新曲『かぞえうた』の披露もあった。
震災を受けて作られた曲で、配信限定でリリースされたものだ。

桜井さんの声が少し調子悪そうだったけれど、迫力が生で伝わってきて、さすがミスチル。というライブだった。
カーテンの付いたオシャレな舞台は西洋の劇場のようで素敵。
全編を通して仮面の少年のアニメ映像が流れ、曲やTourのテーマを理解しやすくしていたように思います!



Split The Difference

2010-11-13 19:13:36 | 映像作品レビュー

11月10日、ついにのDVDが発売!!

映画が公開したのが9月だから
結構早くDVD化してくれた。

映画DVDはもちろん、CDもついている。

しっかりとしたアルバム並みのCD。
しかもDVDの曲とは4つしかかぶってない。
内容は

01.横断歩道を渡る人たち
02.Another Mind
03.Surrender
04.アンダーシャツ
05.my sweet heart
06.隔たり
07.タイムマシーンに乗って
08.LOVE is Blindness
09.I‘ll be
10.ニシエヒガシエ
11.HERO
12.Your Song
13.しるし

と言った感じ。

パソコンのドライブが壊れてるからウォークマンに入れられない。
残念。