Fuji Trip!

水豚先輩の週末旅日記

採茶庵跡

2011-06-19 16:22:40 | 東京都





 

 

仙台堀川の隣、清澄通りに面した“採茶庵”


“おくのほそ道”の文中に

‘住める方は人に譲り、杉風が別墅に移るに’

とありますが
この“採茶庵”が芭蕉の弟子、杉山杉風の別荘だったとのこと。

隅田川付近の自分の庵を捨てた芭蕉は
ここに住み、隣にある仙台堀川から船に乗り
“おくのほそ道”の旅へと出発した、まさに始まりの地です。

 

 

家の前には松尾芭蕉が腰かけています。


‘股引の破れをつづり、笠の緒つけかへて’

 今旅立とうとしているのでしょうか、
その眼は遥か遠くを見つめています。



 

 しかしながら裏に回ってみると
何とも残念なことに・・・


前から見るだけにしておいた方がいいかも。

 


芭蕉記念館

2011-06-17 19:10:48 | 東京都

 

‘月日は百代の過客にして行きかふ年もまた旅人なり’


という書き出しの紀行文“おくのほそ道”は江戸時代に俳人・松尾芭蕉によって書かれました。

江戸・深川の地に移り住んだ芭蕉は
俳人としての活動を続け、
おくのほそ道の旅もこの地から出発したと言われています。


ということで深川特に小名木川と隅田川の合流地点付近
には松尾芭蕉ゆかりの地として様々な史跡がありました。


まずは隅田川のほとりに
小さな“芭蕉記念館”があります。

入館料は100円。


入り口には‘草の戸も・・’の句碑が立っています。

内部は芭蕉やその他俳人達の句や
昔の深川の地図などが展示されていました。


狭いながらにも庭園も併設されていて、
滝や池、祠があり癒しスポットです。

庭園から隅田川の方へ出ることもできます。




記念館より小名木川方面に少し歩くとあるのが“芭蕉稲荷”。




ここに“芭蕉庵跡”の碑が建っています。

が、当時の芭蕉庵の正確な場所は分かっていないらしく、
大正時代に津波があったとき
このあたりから“芭蕉遺愛の石の蛙”が出土したために
ここが有力地として建てられたらしい。

石の蛙がごろごろしていました。


ちなみにその石の蛙は記念館に展示されています。






‘古池や 蛙飛びこむ 水の音’






芭蕉稲荷から歩いてすぐの所には
芭蕉記念館分館の“史跡展望庭園”が
石の階段を登った先にあります。


こちらは昼間なら誰でも入ることができます。









池も椅子もありなかなかこだわりのある庭園。


高台に位置しており、すぐ目の前が隅田川です。







園内で待っているのは
芭蕉翁像。


この像がまたハイテクで、閉園したあとの午後5時に
自動で隅田川の方を向くらしい!!


そしてライトアップされるそうです。

一度は見てみたい気もします^^


庭園からは隅田川そして清洲橋が見えました。

芭蕉さんと現代都市との対がまたなんとも面白いです。


この庭園のすぐ下の隅田川沿いの遊歩道にも
芭蕉の句のレリーフが設置されているので散歩がてら見て歩くのいいかもしれません。

 





次回は
採茶庵跡
を訪れます。


深川ゑんま堂

2011-06-15 20:05:00 | 東京都

 

清澄白河駅から
清澄通りを南下すると法乗寺というお寺が建っています。

目の前が大通りという小ぢんまりとした都会のお寺ですが、
歴史は江戸時代の寛永頃からという。


このお寺の目玉というのが“ゑんま堂”。

すごい閻魔様がいらっしゃると聞いて
前から気になっていたので来てみました。

 

 

小さいながらも存在感のあるゑんま堂。
朱塗りの外観が目を引きます。


ゑんま堂とと言って
文化財指定的なものを想像してはいけない。

ここの閻魔様は別の意味ですごいのです。

 


ガラスの窓を開け、中をのぞくと閻魔様が・・・!!


HPによると日本最大の閻魔大王坐像だそう。


恐くはないけれども何とも極彩色。


そしてこの閻魔様、
日本初のシステムが導入されたハイテク閻魔。



 





手前にある穴に
お賽銭すると起動して
仏様の説法を聞くことができるのです。


しかも賽銭口がそれぞれ異なっているからには
説法の内容も様々!


説法中に閻魔様がライトアップされるのは圧巻。
まさにハイテク!!


信仰とかそういう面ではどうかと思うけれども
時代はこうなんですよね。

 


深川江戸資料館

2011-06-13 21:28:43 | 東京都

 


隅田川沿いには江戸時代の文化を伝える施設が多いです。

浅草や両国は有名ですが、
深川なんかも私は好きです。

地下鉄・清澄白河駅からほど近くの深川江戸資料館。

公民館のような建物の中に入り、入館料300円を払って
導入展示室を進むと
突如現れる、江戸の町並み!!





江戸時代末期のこの地・深川を再現した空間です。

眺めるだけでなく階段を下りて地下一階に降りると実際に街の中を歩くこともできます。






建物内ということもあり、外部と遮断されている分、
音響や照明も工夫されています。

照明で町が昼になったり夜になったりするようです。









八百屋。

実際に中へ入ってじっくりと江戸の暮らしを知ることができます。

そのため用具などは細部までこだわっているらしく、
なかなかのこだわりを感じます。




順路などはなく自分の好きなように巡って
気になる建物に入ることもできます。

見学というより体験できる資料館です。








堀の多かったこの地域らしく、一番奥には堀も再現されています。


堀に面した船宿や柳の木が風情を出しているのでしょう。
館内でも人気スポットです。







高さ約10mの火の見櫓。

火事の多かった江戸では重要視されていたそう。









路地裏に入ったり蔵に入ったり、
思い思いに江戸を感じ取ることができる。


長屋の中にも誰かが住んでいるようなそんな気さえしました。



深川江戸資料館は移りゆく東京から消えつつある
“江戸”を復元した、貴重な資料館なのです。




明日の神話

2011-06-03 21:10:56 | 東京都

 

近年、行方不明だったものがメキシコの資材置き場から発見されて
騒がれたT岡本太郎の代表作の“明日の神話”。

日本に持ち帰られた後、
汐留の日本テレビで
その後、東京都現代美術館で公開されました。

それはまだ記憶に新しいと思います。


しかしこの明日の神話、なぜメキシコなのかというと
大阪万博開催迫る1960年代後半、
メキシコに建設されるホテルに飾る絵画の依頼を受けた太郎さんは
多忙ながらも東京・メキシコ間を往復し
完成させましたが、ホテルの経営悪化により
その後行方不明となってしまいました。


この作品、
原爆の炸裂した瞬間が描かれたもので
キノコ雲・第五福竜丸なども描かれています。

しかしこの瞬間が悲劇で終わることなく、
それを乗り越えていく
そこに明日の神話が生まれるというのです。

 

 

 

 

今は渋谷駅に恒久展示されています。

場所は京王井の頭線渋谷駅からすぐの連絡通路。

毎日、何万人もの人が行き交う渋谷の地に
露出展示してあるのも太郎さんの作品らしい。



 




絶え間なく人が往来しているので
2F部分からの鑑賞がおすすめ。


“死”の瞬間のはずなのに
この絵を見ていると
自分の中に“生”というものが湧きあがってきます!

世の中行先不安な状況ですが
この時も私たちは乗り越えていかなくてはならないのです。

 


「万博TAROコレクション」

2011-06-02 22:07:46 | 素敵な展覧会



渋谷のパルコで開催されている
岡本太郎生誕100年企画展“顔は宇宙だ。


それに同時開催されているのが
“万博TAROコレクション”展。

こちらは地下1階で開催していて、入場無料。


太陽の塔も出張してきてくれています。

主に大阪万博の記念品等がガラスケースに飾られていました。



TAROグッズや万博当時の品も販売していて
とても楽しいです^^