家族と恋人と、自由研究に期末レポートに。
何かと便利な上野公園ですが、なかなか飽きないのが不思議です。
公園内に林立するミュージアムの双璧を成すのは東京国立博物館と東京国立科学博物館。
歴史も古く、新旧混じり合った館内も見どころです。
国立博物館は絵画や文書・甲冑を中心とした文化財展示であるのに対して、
科学博物館は剥製や模型を多用した視覚的に楽しめる展示なので学問の姿勢で構えなくとも十分楽しめるのがいいところです。
東京国立科学博物館については以前に一度紹介しましたが、何度訪れても飽きないのが不思議。
展示品や展示空間を毎回異なった視線で見つめることで新しい発見もありますし、
隣で一緒に鑑賞する人が違えば目の付け所も変わります。
地球館や特別展示も含めると館内はとても広いので、集中力を切らさずにすべての展示を見るのも難しいですから
毎回、焦点を絞って展示を見るのも、探検気分で歩き回るのも楽しいかもしれません。
展示品は一部を除き撮影可能なので、
自分の目で見えている角度や抱いた印象にできるだけ近い形で写真を撮影するのもおすすめです。
入り口すぐの日本館は重要文化財に指定された建造物で、中央にドーム型の吹き抜けを置き、左右に展示室。
上空から見ると翼を寛がた形が飛行機に見えるから洒落ています。
完成は1931年で、関東大震災の復興事業の一環として建てられました。
大正時代らしい、重厚で細部まで凝った造りが印象的です。
うすぼんやりとしたキツネ
超巨大マリモ
ただ見ているだけで美しい鉱石展示室
目が虚ろなシカが切ない
目つきの悪い鶏
縄文人、弥生人の順で並ぶ日本人街道
役目を終えた地震計
18世紀の天球儀は紙張子が多いという
黒漆塗りは光沢が美しい
日本館の展示テーマは「日本列島の自然と私たち」。
各展示室ごとにテーマが決められ、私たちを取り巻く自然環境と日本列島の歴史を展示しています。
主に化石や標本などで構成された展示ですが、
名前を見たところで解らない様々な種の好物が整然と並ぶ鉱物展示室や、顕微鏡や時計・天球の展示される1階展示室は科学館らしくて好きです。