14:34 総社行き
吉備津彦神社を参拝したあとは、
備前一宮駅から再び桃太郎線に乗車します。
ゆっくりする間もなく、次の吉備津駅で下車します。
乗車時間はわずか4分ほど。
次に巡るのは吉備津神社。
吉備津彦神社と一文字違うだけなので紛らわしいかもしれません。
御祭神が大吉備津彦命というところも同じですが、
吉備津彦神社と一文字違うだけなので紛らわしいかもしれません。
御祭神が大吉備津彦命というところも同じですが、
吉備津彦神社は備前一宮、吉備津神社は備中一宮として知られています。
鉄道で1駅ほどの距離しかないのに、2つの神社は昔は違う地域だったのです。
ちょうど境界に位置していたのが、両神社の背後にある吉備の中山です。
歩いても行けるような近い距離に、地域を代表する神社が集まっているということは、古来からこの一帯が栄えていたことを物語っています。
吉備津神社は吉備津駅の近くから立派な参道があります。
松並木の参道を3分ほど歩くと、境内の入口に到着します。
正月の三が日ということもあって境内に入る列ができていました。
手水をするのに渋滞していたようで、境内はそこまで混雑していませんでした。
境内に入るとまず、北随身門をくぐります。
室町時代に建てられた歴史のある建造物。
吉備津神社は近代以前の建造物が多く現存することもあって見応えがあります。
吉備津神社は吉備国の総鎮守として繁栄し、現在の岡山県で最も大きく格式の高い神社として知られています。
その創建については定かではありませんが、桃太郎のモデルとなった大吉備津彦命とその一族を祀っています。
背後にある吉備の中山には古代の自然信仰の痕跡が残されているため、かなり古い時代からこの地が聖域であったことが窺えます。
本殿などの社殿は小高い場所にあるため、急峻な階段を登ります。
階段の頂上付近は授与所の建物を突き抜けるような構造になっていました。
階段を登りきると、すぐ目の前が拝殿。
拝殿と本殿も室町時代に再建された歴史のある建造物です。
参拝を終えてあと、
授与所を抜けて広場に出ると初めて社殿の全貌を見ることができました。
吉備津彦神社の社殿は「比翼入母屋造り」の建築様式で建てられました。
鳥が羽を広げたように、破風が仲良く2つ並んだ全国にも例を見ない建物です。
そのことからも吉備津造とも呼ばれているんだとか。
様式だけではなく、大きさも日本有数のもの。
社殿の周囲があまり広くないので、じっくり眺めることができるのは社殿の東側だけ。
冬は西日が強いので午後に参拝すると逆光です。
眩しくてじっくり見ることはできませんでしたが、写真で撮るとシルエットがいい感じでしたね。
【その9】へ続く