Fuji Trip!

水豚先輩の週末旅日記

伊豆シャボテン公園 動物たち

2013-11-18 01:40:22 | 東海地方




伊豆高原大室山山麓に位置する伊豆シャボテン公園。
高原の暖かい気候を生かして、主に温暖な地域に暮らす動物がのびのびと暮らしています。

街の動物園と違って、ここの動物たちはなんとも自由主義。
放し飼い状態の動物が多く、活動スペースが多いからなのか、ストレスが少ないからなのか・・・・


まず驚かされるのが放し飼いにされたクジャク。
人間と同じように園内を散歩し、屋根で休憩し、時には入り口でお客を出迎えます。
気まぐれですが、わりと人には慣れている模様。

リスザルの森では上空をリスザルが飛び回り、落ちて来ないか勝手に不安になってみたりします。

バードパラダイスはその名の通り鳥たちの楽園で、
ハシビロコウやフラミンゴをはじめとする印象派の鳥たちが気ままに生活しており、私たちが近づいても気にする気配はありません。
特にハシビロコウの不動っぷりと言ったらありません。

雨上がりに訪れると、独特の鳥臭に満ち満ちています。

バードパラダイスと同じく、隔てられた空間にあるカンガルーの丘も、
柵のないフラットな空間でカンガルーやワラビ―に会う事ができます。
ワラビ―は元気に跳ねて、カンガルーはぐうたらしています。

このように動物たちとの距離が近いことがこの公園の魅力の一つ。
その距離も、動物の気分次第なのですが・・・

ただ柵越しに観察するのではなく、動物たちの暮らす空間に私たちが入っていくという行為が素敵です。



この公園が特に推しているのがカピバラ。
近年ではシャボテン公園三柱がメキシコ・サボテン・カピバラになっているほどです。
飼育数も多く、積極的に関連イベントも行っている模様。

中でも有名なのが冬季にカピバラを温泉に入れるカピバラ露天風呂で、毎年恒例になっています。
寒さの苦手なカピバラたちがお湯に浸かった姿や人間味のある表情が人気を呼び、
現在ではいくつかの動物園で試みられていますが、ここが元祖なのだとか。

園内で販売されている土産物もカピバラ関係が充実しています。




その他に、リャマやアルパカ、ミーアキャットと言った他の動物園でも好まれている動物も飼育されています。
相変わらずプレイリードックはファンサービスが多く、人気です。


バルコニーで休憩中のクジャク

 

 雨宿り中のチンパ。何か物思いにふけっているよう

 



懸命に歯を研ぐカピバラ

 

 親子でしょうか

 

 ダルそうな目がたまりません

 

 

 お昼時のワラビ―

 



散策路の上空でリスザルがたわむれます

 バードパラダイスの最奥には重鎮、ハシビロコウが待ちうける

ハイギョを食べる姿を見てみたいものです

 散策路に立ちつくし、仲良く毛づくろうカモ

 

 いつ見ても鮮やかなフラミンゴ

 

今日も咀嚼が止まらないリャマ 

 

 

 群れを成して寝るくびわぺっかりー

 

 
相変わらずのあざとさで人気のプレイリードック

 

 

 

 


伊豆シャボテン公園

2013-11-18 00:40:27 | 東海地方

 

伊豆高原大室山山麓に位置する伊豆シャボテン公園。
世界各地のサボテンや動物たちを見る事ができる、動物園と植物園を混ぜ合わせたテーマパークです。

高原にあるために見晴らしがよく、起伏に富んだ園内には約100種類の動物と約1500種類ものサボテンが見られます。
まずサボテンにそこまで多くの種類があったことに驚き。


園内の中心に鎮座するシャボテン公園のランドマークとも言うべき高原竜の像が温室への入り口。
ちなみにこの像、高原竜ヒドラとしてウルトラマン第20話に登場しており、園内ほか大室山がロケ地となっています。

温室内では世界各地のサボテンを見る事ができ、地方別に分けられた温室を順に巡ります。
温室と温室の間は地下道で結ばれています。

南アメリカ・アフリカ・森林性シャボテン・マダガスカル・メキシコと南方を旅しながらサボテンを見て回ります。
温室内はこれでもかというほどサボテンだらけ。もう、一生分のサボテンを見たような気にさえなります。

一般の人はサボテンについて多くの事を知らないため、一つ一つ丁寧に解説したキャプションが付いています。
誰が命名したか、不思議な名前をしたサボテンも多い。

容姿も小さなものから巨大なものまで、時に可愛く時に威圧的です。

最後の温室を抜けるとシャボテン狩り工房があります。
その名のとおり、サボテン狩りができる日本で数少ない場所で、、自分だけのオリジナルサボテン鉢をつくる事ができます。
温室内に可愛らしく生えたサボテンからお気に入りを見つけ出し、箸でつまんで捕獲します。
サボテン初心者でも育て方の解説を付けてくれるので安心です。

温室出口はおみやげ館となっています。
出口に物販というところがちょっと古臭くて良いですね。


動物が飼育されている園内にもサボテンやその故郷であるメキシコに関連した展示物があります。
サボテンとメキシコの古代遺跡を展示したロックガーデンは、意味の分からない石像とサボテンが共存した異国情緒あふれる空間になっています。
石像はどうやらメキシコ政府から寄贈されたようです。

 



園内のシンボル、高原竜。ウルトラマンにも登場します

 

 サボテンに関する説明書きが興味深い

 



温室をつなぐ地下道は細々とイルミネーション中。途中に動物も展示

 



ハイライトであるメキシコ館。大小様々なサボテンが一気にたたみかける

 

 

カピバラに似た石を発見

 



地を這う不思議なサボテン。名前も不思議

 

 サボテン狩り工房。たくさんあり過ぎて迷ってしまう





サボテンは箸で狩ります

 

 オリジナルサボテン鉢の完成

 

 

 

 野外でもサボテンは元気

 

 


怪しい少年少女博物館

2013-11-17 02:20:19 | 東海地方



伊豆といえば一風変わった観光名所が林立することで有名です。
とにかく共通点は「何処か20世紀の香りがする」ということで、それは当人たちが気付いているかはさておいて
現在では一般的にこのような場所はB級スポットと呼ばれています。

B級スポットの特徴である、古臭さや怪しさを逆手にとって営業しているのが「怪しい少年少女博物館」。

東伊豆の幹線道路である国道135線沿いに堂々と建っているバラックのような外観が目を引く。
この博物館は閉館したペンギン博物館を改装して作られたそうで、入り口の黒衣の男の像はペンギン像の流用とのこと。
実に怪しい。

また、その名称だけではすべてを把握しきれないところにこの館の魅力があるのです。

展示のテーマは「レトロでちょっとふしぎ」。
昭和を中心としたファッション、雑貨、食玩、人形・・・カテゴリわけ出来ないサブカルチャー。
館内のショーケースに溢れんばかりの展示物。

1階は主にファッションマネキンと児童玩具やソフビの数々。
2階は怪しさを増して、化け屋敷で使用されていたと思しき等身大の妖怪、海外の魔物や訳あり気な人形。
上空には恐竜が飛んでいます。

レトロといえばレトロだけれど2階に至ってはもうなんだかわからない。
蒐集者の趣味がちょっと怪奇系に寄っていたのでしょうか・・・
小さい子供の頭の中みたいな世界です。

しかし、館内は決して広くはなく、目で流しながら見学したら10分もあれば見終わってしまいます。

この博物館を楽しめるか否かは山積した小物から懐かしさや面白さを見つけ出せるかどうかです。
美術館のように価値が定まったものではなく、一般人が手にしてきたもの、日常的な物品ばかり。


また、別棟で「あやしい夜の学校」に入る事ができます。
一言でいえばお化け屋敷です。

所要時間は短いですが、センサーに反応して動くマネキンが懐かしくて楽しめます。
近年は機械仕掛けのお化け屋敷に満足しなくなったのか、遊園地でも真の恐怖を求めた有人のお化け屋敷が増えていますからね。

前世紀サブカルチャーたちの巣窟・少年少女博物館。
正当に評価されない物は朽ち、捨てられ忘れられていく運命にあるなかで、この館は稀有な存在です。



 



ペンギン博物館時代の名残

なにがなんだかわからないのがいいところ



ずらりと並ぶ長身のマネキンと上には虎ゾーン



ナメゴン、ゴメス、リトラにラゴン。セミ星人もいてマネキンの足元にウルトラQワールドが出来上がっています

ペコちゃんにダッコちゃん。わかる奴もあればなんだかわからないのもあります

2階の日本の妖怪、幽霊たち

西洋の悪魔、モンスター

棚に収められた日本人形

日本人形



2階は吹き抜けになっていて狭苦しさを緩和させています


清滝隧道

2013-11-17 00:50:15 | 関西地方



京都市の嵯峨嵐山と清滝結ぶ清滝トンネル。
全長約500mの自動車用隧道で、京都市内では深泥池と並び多くの怪異譚が語られています。

この隧道は愛宕山参詣のため、嵐山と愛宕山を結んだ愛宕山鉄道の鉄道用隧道を転用したものです。

1929年に開通した愛宕山鉄道は嵐山駅(現在の京福嵐山駅)と清滝駅間の平坦線と清滝川駅から愛宕駅を結ぶ鋼索線から成っていました。
そのうち平坦線の鳥居本-清滝間の山中に掘削されたのが清滝隧道です。

しかしながら、この鉄道は戦中に廃線となり、隧道は工場として使用されたのちに道路として利用されるようになったと言います。
現在はほぼ同じ区間を京都バスが走っています。






嵐山駅から清滝行のバスに乗って終点清滝の1つ手前、「愛宕寺前」停留場で降りると目の前が清滝トンネルです。

単線時代の名残で1車線の狭いトンネル内はすれ違い不可能なため、信号機による相互通行が行われています。
周囲には人家は多くありませんが集落を結ぶ役割を担っているため歩行者・自転車も通行可。

しかし、隧道は途中で左へとカーブしているため見通しは悪く、出口の見えない構造は不安を掻き立てます。
さすがに歩行者として通るのは敬遠したいかなという印象。

隧道内では、ボンネットに落ちてくる女性の霊や、鉄道時代に事故死した人の霊が現れるとも言われています。


また、手前の交差点で枝別れして、トンネル上部を通る峠道(試峠)にも噂はあります。
頂上付近の切通区間に取り付けられたミラーにまつわる怪談です。




この付近で語られる噂の原因はなんなのでしょうか。

思うに、京都の市街と地方集落の境界の地にあたるこの土地が絡んでくるのではないかと思います。

歴史的にみると、町はずれ・村はずれの地は多く葬送地、処刑地という歴史を背負っており、
この付近は京都三代葬送地の一つである化野と呼ばれ、数多の無縁仏を供養する化野念仏寺が鳥居本付近に存在します。

遠い歴史事実が、着実に現代まで形の見えない雰囲気として生き残り、怪しげな空間を作り出す。

薄暗いトンネルの中に、遠い昔の深い闇が今も住み着いているのかも・・・


京都の鳥辺野にある東山トンネルもその手の、歴史息づく地で生まれた怪しげなスポットと言えます。

 


豪徳寺

2013-11-11 00:26:07 | 東京都

 


閑静な世田谷の地に佇む豪徳寺は小田急線の駅名にもなっているように、立派な参道に広い境内を持った曹洞宗の寺院です。

江戸期に井伊家の菩提寺として整備され、現在でも境内に残る墓地は荘厳で地域と隔絶した空間が残されています。
また、このお寺には猫を祀る招福堂があり、傍らには多くの招き猫が奉納されています。
この地は一説で招き猫の発祥の地とされており、それに伴う伝説が残されています。

昔、井伊直孝がこの地をお通りになった際、この寺の飼い猫が一匹、門前で招く様な仕草をしていた。
興味を引かれた直孝は、この寺で休憩をとることにして和尚も快く受け入れた。

するとにわかに外は雷雨となり、雨に濡れる事無く済んだ直孝は大いに喜び、荒廃していたこの寺に寄進を約束した。

この縁から豪徳寺が井伊家の菩提寺になったとも言われており、
福を招いた1匹の猫が死んだ際、和尚は招福堂を建てて丁重に祀ったという。

それ以降、片手を挙げた「招き猫」が祀られるようになった、というのです。

招き猫発祥には諸説ありますが、「招き猫の豪徳寺」として世田谷百景にも選定されています。












猫を祀る招福堂にはこれでもかというほど猫、猫、猫。

お堂の横には大小の招き猫がひしめいた猫やぐら。
残念ながらやぐらに入れず溢れ出してしまった猫たちが地面にもずらり。
一匹の招きは小さいが、ここまで多くの招き猫が揃うと強大な引力が・・・・
招き猫は社務所にていくつかの中から自分に合ったサイズを求めることができます。





境内の奥には、猫の縁でこの寺院を菩提寺としたといわれる井伊家代々の墓地があります。
時間の止まったような静かな空間になっており、とても東京都区内だとは思えない光景です。

この井伊家墓所は国指定の史跡にも登録され、桜田門外の変で暗殺された大老・井伊直助の墓所もあります。







境内は静かで散策にもよいかもしれません。
手招きする猫に会えるといいですね。


走水隧道

2013-11-10 23:25:42 | 神奈川

横須賀市街地から観音崎へ向かう国道16号沿いに残る走水隧道は、明治期に掘られたもので市内でも最古級。
明治9年に、走水から横須賀軍港へ湧水を送る水路隧道として掘られたのが始まりで、高さは1,5mの一本の隧道でしたが、
東京湾要塞としての観音崎地区の重要性が高まり、明治16年に車馬の通る事の出来る現在の大きさへと拡張され、隧道も2本に分かれました。

馬堀海岸駅側から手前が第一隧道で90m、続いて第二隧道が229mです。
入り口付近の煉瓦積み部分に当時の面影が残ります。

海岸沿いの国道が完成するまでは国道16号だったそうですが、現在では上り方面一方通行の県道として使用されています。
歩道も設けられ、馬堀海岸から観音崎公園まで歩く際に利用する事ができます。

 高さ3mあまり、薄暗い内部は壁面もわりとフラットな造りをしています。
一段高くなった歩道が用意されています。

馬堀海岸方面から見た第一隧道坑口です。
左手の壁がレンガ造りになっています。



第二隧道は、壁面が下部が白く塗られていますが、他は第一隧道と似た造りになっています。