日光を流れる大谷川に有名な神橋が架かっていますがもっと上流には憾満ヶ淵と呼ばれる景勝地があります。
ココは男体山の噴火時に出来上がったもので、巨大な岩の間を水は大きな音を立てて流れていきます。
どうやらあの松尾芭蕉さんも訪れていたようです^^
その渓流沿いには慈雲寺という小さな本堂だけの寺があり、その先には無数のお地蔵様が並んでいます。
憾満ヶ淵を見つめるように一列に並ぶお地蔵様。その名も“並び地蔵”。
歴史は古いようで慈眼大師天海(安土桃山~江戸期)の弟子たちが彫ったものですが、
明治の洪水時により何体か流出してしまったといいます。
背後が崖ということもあり昼なお暗く、苔むしたお地蔵様の中には首から上が無いものもあって
少々不気味さを醸し出しています。
また、このお地蔵様たちは“化け地蔵”とも呼ばれており、数を数えてもその度に数が違うといううわさもあります。