Fuji Trip!

水豚先輩の週末旅日記

会津の旅 3 鶴ヶ城

2012-09-07 00:01:08 | とらべる!

 

前回


博物館の目の前はもう鬱蒼と木が生えている。
この先に鶴ヶ城のがあるのだろう。


木々を抜けて、曲がりくねった路をしばらく歩くと白く美しい天守閣が目の前に現れた。

これが鶴ヶ城である。
正式には若松城と言い、史跡にに指定されている。

難攻不落の名城として広く知られ、会津地方の歴史を見守ってきた。


とはいえこの鶴ヶ城天守閣は維新後に取り壊され、現在のものは20世紀半ばの復元である。
内部は郷土博物館となっている。


とはいえ
会津若松のシンボルとなっており、近年天守閣の屋根瓦を取り壊し以前の「赤瓦」に葺き替えている。


青空にそびえ立つ姿が勇ましい。






内部は完全なる博物館となってしまっているが、
最上階、5層目からの眺めは素晴らしい。

当時の人々もこの景色を見ていたに違いない。
そう思うとなんだかわくわくする^^

この階までは階段しかないのだが、
この景色を求めてお年寄りも頑張って階段を登ってくる。
そして景色を眺めては皆満足そうだ。






最上階から街並みを眺めていると、なるほど本当に周囲を山地が覆っている。
北東に磐梯山を発見。





階下まで来ると、伝統工芸品などを扱うショップがある。
もちろん赤べこも売っていた。


郡山に着いてからこの方、無数の赤べこと出会っている。
その数は知れない。

会津の人は強烈に赤べこを推しているが、可愛いから仕方があるまい!


各地に伝統工芸品は存在するが、赤べこは特にかわいい。
こけしに然り、金魚ねぷたに然り、東北には可愛らしいものが多い^^


一家に一つは欲しいところだ。
My赤べこが欲しい!

小さいものは400円から
一番大きいサイズはなんと8000円。


しかし私には赤べこを飼う資金がない。
ここは我慢。赤べこは次の機会にしよう。


泣く泣く赤べこと別れて
本丸内を散策し、市街地を歩く。

 


会津の旅 2 ハイカラさん

2012-09-06 22:56:36 | とらべる!




会津若松駅のホームに降りると「ようこそ会津へ」と巨大な赤べこがおもてなし。
麦わら帽子をちょこんとのせた手作り感あふれるあかべえがすごく素敵^^

あかべここそ会津の証!

 

 

 

駅前に出ると白虎隊(選抜2名)と巨大赤べこに出迎えられた。

本当に赤べこだらけだな!と思いながらも可愛いから許す。
そしてこの赤べこ、なんと喋るのだ。

手前のボタンを押すと首を振りながら喋るのだが1人で聞くと少し恥ずかしい。

赤べこを撫でて、駅を出発。
会津若松観光にはバスが便利である。




駅前をまっすぐ進むとバスロータリーがあり、そこから市内のおいしいところを周遊している
「ハイカラさん」と「あかべぇ」に乗ることができる。

「ハイカラさん」はオシャレなボンネットバス仕様で
「あかべぇ」はその名の通り会津もイメージキャラクター「あかべぇ」をあしらった真っ赤なバスだ。

会津若松駅から内回りが「ハイカラさん」、外回りが「あかべぇ」となっており、
前者が30分に1便、後者が1時間1便。

このバス、1回乗車が200円。
3回以上乗る場合はフリー乗車券(500円)がお得ということなので
バス停近くにある駅前案内所で購入。

まずはじめは「赤べぇ」に乗って、くるりと一周。

駅を出てまっすぐに走っていくと、早くもバスは山に突き当たる。
白虎隊で有名な飯盛山はこのあたりにある。

バスは右折し山に沿うように走る。

ひときわ大きな道路に出たかと思うと、武家屋敷前を通り、渓谷沿いの東山温泉でUターン。
ふたたび市街地に入る。


車内では最寄りの名所について音声アナウンスで紹介されるので心揺さぶられる。
そんなこと言われたら降りたくなってしまう。


文人たちの愛した東山温泉や得体の知れないネパール博物館など
是非機会があったら訪れたいものだ。



まず私は鶴ヶ城に程近い、鶴ヶ城三の丸口バス停で下車。
目の前には福島県立博物館がある。







広々とした敷地に建つこの博物館は福島県の歴史や文化を展示している。
この地にふさわしい博物館だ。

常設展の他に企画展で恐竜の展示を行っていた。








あの有名なフタバスズキリュウも福島県内で発見されたという話はどこかで聞いたことがあった。
部門展示室には骨格が展示されている。

本物は上野の国立科学博物館にあるという。



 


会津の旅 1 会津路

2012-09-05 01:00:56 | とらべる!

 

列車に乗ってしまうと何処までも行けるような気がして、途方もない旅に出たくなることがある。

そして去年の7月の島根、最後に一人旅をしてからもう1年の月日が経ってしまっていた。

時間はあるけどお金がない。

そんなこともあって日帰りでどこか遠くへ。
考えついたのが会津若松だった。


会津若松は福島県の内陸部にある四方を山に囲まれた古き良き歴史の街である。

長きこと城下町として栄え、戊辰戦争を経て都市へと発展をしていく。

時代の史跡が入り混じり共存している街として南東北の代表的な観光地として知られている。


かねてから興味を抱いていた「栄螺堂」、そしてあまりにも有名な「白虎隊」など
そこには魅力が詰まっていた。


思いついたらすぐにも出かけたくなったので、思いついて2日後には出発してしまった。
8月28日の事である。

苦学生の強い味方、「青春18きっぷ」よりも実質的に安い「北海道&東日本パス」。
北海道と東日本のJR線の普通列車が7日間乗り放題で10000円だ。




朝5時の急行に乗って新宿へ出、上野駅から宇都宮線へと乗り込む。
やはり北へ向かうときは上野駅がいい。

終着駅の風情漂う北の玄関口である。

がらがらの宇都宮線に乗り込んでシートに座ればまだ早朝ということもあってかぐっすりと寝てしまった。

気付けば終点・宇都宮に程近い、「自治医大前」である。

寝てしまえば栃木も近いものだと思いながら、早くも到着した宇都宮駅で列車を降りて乗り継ぎ列車を探すと
なんとこの先での人身事故の影響でダイヤが乱れて出発が遅れるようだった。

それでも20分の遅れで出発したこの先北へ向かう東北線、黒磯行きは車窓を刻々と緑色へと変えていく。

那須塩原を抜けて、1時間弱で黒磯へ到着。
黒磯でまたも東北線郡山行きに乗り換え。

座って持参した横溝正史の『悪霊島』と森見登美彦の『太陽の塔』を読んでいると郡山に着いた。
本を読んでいるうちに福島県に入るとともに東北地方になっていた。

数分遅れで郡山駅に降り立つと、乗り換えはこれで最後。
跨線橋を越えたホームで待つ「あいづライナー」に乗車。



 





会津ライナーは郡山と会津若松を結ぶ快速列車で車両は特急列車のようであり、快適。
車両には会津の伝統工芸品「赤べこ」をあしらった「あかべえ」というキャラクターがプリントされており可愛い!


郡山を出発するとすぐにも車窓は田園風景に。途中から山々に変わり始める。
本当に自然しかないような場所で、通過する駅のホームには雑草が生い茂っている。

しばらく走ると、平地に至り磐梯山が見え始めた。
磐梯山は会津富士とも呼ばれる美しい山で尖った山頂が印象的だ。
緑一色の風景の中、ひときわ異彩を放っている。

見ることはできなかったが左手には猪苗代湖がある。

湖に山とは風光明媚な場所だ。

猪苗代を過ぎると、またも山が近くなり線路は右へ左へ蛇行して景色は目まぐるしく変わる。
会津若松に至るまでにかなりの高低差があるためだと思われる。


やっと平地に出ると住宅地の中に入りまもなく会津若松駅に到着。

時計を見ると、まもなく12時になろうとしていた。

 

つづく