1年で5万トン❔・・・・地球が少しずつ軽くなっているってホント❔
この地球で当たり前に感じていることでも、うまく説明ができないことがあります…「青い空が夕暮れに赤く染まるのはなぜ❔」
「台風が日本列島めがけてやってくる理由は❔」そんな地球に生きる私たちが知っておくべき「理系雑学」を紹介します・・
太陽系を含む地球の歴史をはじめ、地球上に成立した大自然や気候、資源など、地球を巡る大疑問、あらためて考えると、
私たちはこの地球にまつわる様々なことを、実はほとんど知らないのかもしれません・・
国連が発表した「世界人口白書」によると、2011年に世界の人口は70億人に到達したと推計されており、2050年代には
90億人に達すると予測されている・・・・このように地球の人口が増え続け、ビルの巨大建物が次々に建てられていくと、
さぞや地球自体の重量も変わるだろうと思いきや、どれほどの人間が増えても、地球全体の重量は変わらないのである・・
ただし、地球の重量は毎年変化し続けている、宇宙空間に漂っている無数のチリが地球の重力に引き寄せられ、1年間に
4トンも降り注いでいるのだ…では、地球は年々重くなっているのかというと、実はその逆で、なんと毎年5万トンずつ地球は
軽くなっているのだ・・その大きな原因となっているのが、水素とヘリウムである、これらの元素は非常に軽く地球の重力で
引き留めることが出な…その結果、毎年約9万5000トンの水素と約5万トンのヘリウムが、宇宙空間に逃げてしまっている。
このほかにも、地球内部の核が消費するエネルギーにより、毎年16トンの質量が減少しており、これらを合算すると差し引き
5万トンほど、地球は軽くなっていることになる・・
ちなみに、5万トンというとかなりの重さが感じられるが、地球の質量の10京分の1(京は1兆の1万倍)と微々たるものに
過ぎず、そのため、いくら毎年軽くなってるとはいえ、当分地球が消えてなくなる心配はなさそうだ・・・
地球上の水素も当分尽きることはなく、へりウムだけはその量に限度があることから、将来的にとても希少価値のある資源です。