100年の謎はなぜ解けたのか~天才数学者 失踪の謎~
たぶん本放送からは幾日も経っているのだろうが、DVDに録画していたものを先日観た。 ロシアの天才数学者が、多くの数学者が100年かかっても誰も解くことの出来なかったポアンカレ予想なるものの証明に成功したというお話し。
といっても、私自身、数学が好きなわけではない。むしろ、学生時代はいっつも赤点だったし・・・。この番組を観たかったのは、2時間ドラマのタイトルのような(この手のドラマは観ないけど)ちょっと意味深な感じにそそられたから。それにあまりにも自分に関係ない世界なだけに、興味が湧いた。
どんなに硬い内容だろうと思って観始めたが、NHKの上田早苗アナウンサー、俳優の小倉久寛さんの柔らかい語り口と、要所でCGやアニメーションを取り入れてくれ、文系の頭にも視覚に訴えるように構成されており、興味深く最後まで観ることができた。
一番面白く感じたのは、多次元というものの考え方を、ジェットコースターにたとえて解説してくれたところだった。3次元の世界で、上を下へと動き回っているコースターは、当たり前だが途中でコースがぶつかり合ったりすることはない。しかし、地面に映し出された影をみると、そこは2次元の世界であり、コースがぶつかり、重なりあっている。
説明が下手で申し訳ないが、なにせ、番組では一目瞭然でわかりやすかった。何かに行き詰ったとき視点を変えることの大切さを、大嫌いな数学の世界から教わった。