福 風

心にとまった物や想いを集めて。穏やかな風が吹きますように。

鬼北町のジャンボきじ鍋

2007-10-22 | 暮らし向き






愛媛県南予地方の山間にある鬼北町で行われた『でちこんか2007』と呼ばれるイベントに行ってきました。このでちこんかとは、でてきませんか?という意味だそう。

そもそもこのイベントを知ったのは、一ヶ月程前、高速道路のSAに置かれてあった広報誌を読んだ時でした。何より惹かれたのが、2500人分のジャンボきじ(雉)鍋が無料で振舞われると書いてあり、。きじの肉なんて今まで食べたことが無かったものだから、俄然興味が湧きました。

地元小学校の子供たちによるバンド演奏にて、朝9時催しがスタート。
えらいさん方のお話が済んだ後、恒例(らしい)の餅まきの準備が始まります。
ネットで事前に餅まきがあることを知っていた私は、こんなこともあろうかとしっかりコンビニ袋を持参しており、地元の方々に遅れを取ることなく戦闘準備完了。
餅まきに参加したのなんか、小学校以来だと思う。子供時分、私は親戚の誰よりも多く餅を拾うことができる子供でした。親にもそこだけは感心されたものです。
さて、あの頃の感覚は鈍っていないだろうか・・・。

「では、皆さん準備はいいですかぁ?」
という司会者の声と共に、まわりのみんなが一斉に腰を下ろす。あらっ、そんな風にするんだっけ?とウロたえている間に、
「よーい・・・スタートッ!!」

櫓の上から、法被(はっぴ)を着たおじさんたちが、紅白の丸い餅を空中に威勢よくばら撒く。老いも若きも、子供も大人も、入り乱れての争奪戦。運よく足元に落ちた餅をすかさず拾う。タイミングが合えば、こちらに向かって飛んでくる餅をダイレクトにキャッチできた。前後左右の人とぶつかり合ったり、餅が体に当たったり。
あっと言う間の餅取り合戦でした。
我が姿をみると、帽子にバックにジーンズに、そして顔にもいっぱい餅取り粉が付いていて、戦いのすさまじさを思い知りました。
そして戦果は・・・14個。上等です。昔の勘は鈍っていなかった。
久しぶりにとても楽しい餅まきを体験できました。

そして。
待ってました。きじ鍋がいただける時間となりました。




これがそのきじ鍋です。
写真にはお肉が写っていません。なぜならとってもちっちゃかったから。
2500人分のきじともなると、ちっちゃくないと賄いきれませんわね。
それでも初めてのきじ肉のお味は、しょっかんはちょっと砂ずりっぽく感じましたが、それほど硬いわけではなく、臭みも無かったし、これがきじ肉かぁと思いながらいただきました。味付けはお醤油ベースでした。

ここ鬼北町は、『鬼北熟成きじ』としてきじの養殖に力を注いでおり、首都圏や箱根・伊豆などの飲食店でも食されているそうです。まだまだ認知度は低いかもしれませんが、北海道のラム肉同様、これからちょっとしたブームになるかもしれません。


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