福 風

心にとまった物や想いを集めて。穏やかな風が吹きますように。

氏神様にご挨拶

2007-05-16 | 暮らし向き

食料品の買出しに出かけ、荷物で重たくなる前にとフラッと近くを散歩してみました。

以前そこを通ったときにも、看板を見て気にはなっていたのですが、
昨日は、現在住んでいる地域の氏神様に、越してきた報告をしてきました。

車の通りがわりとある道路から住宅街を歩くこと数分。
歩いていれば鳥居が見えてくるでしょとキョロキョロしながら歩いてみたものの、
なんだかそれらしいものが見当たりません。
途中、前を歩くおばあさんに追いつき、追い越したとき、よっぽど場所を聞いてみようかと思ったのですが、
まぁ、もうちょっとと思ってまた歩くこと数分。

・・・うーん、やっぱりないなぁ・・・。

さすがに心細くなってきました。
立ち止まって人を探していると、美容室から人が出てきた様子。
今しかないと近づいて、声をかけてみました。

「こんにちは」と言うと、満面の笑みで「こんにちは!」と答えてくれ、
「仁井田神社に行きたいのですが、このあたりでしょうか?」と聞くと、「もうすぐそこよ。」と、親切に道順を教えてくれました。

そういえば、こちらに越してきてから、朝のゴミ出しのときに犬の散歩をして通りかかっただけの見知らぬおばさんと目が合えば、お互い「おはようございます」と言ったり、散歩のときすれ違う人とも、違和感なく「こんにちは」と言えたりしています。
これって、今までの生活ではなかった体験ですが、この上なく幸せを感じます。

そしてほどなくして、氏神様の鎮守の杜に着きました。
ちょうど同時くらいに軽トラックで乗りつけたおじさんも、どうやらいつもの参拝らしく、入り口の鳥居のところから柏手(かしわで)を打っていました。
杜は木々に覆われ、少しひんやりしました。
『氏神様にこちらに越してきました。これからよろしくお願いいたします。』と挨拶を済ませてから、ゆっくりと辺りを見回してみました。
大きく成長した木々に覆われた杜は少しひんやりして、それが一層身を引き締めます。
(思えば『となりのトトロ』でもこんな感じのシーンがありましたね。思い出しました。)

石段を降りていくと、幹に注連縄が張られている大木が目に留まりました。
お参りする前は、氏神様のいらっしゃるお社(やしろ)にばかり気をとられていて気付かなかったのですが、
それはそれは大きな楠の大木が御神木として祭られていました。樹齢700年を越えるそうです。
700年前というと鎌倉時代あたりでしょうか。それがずっと時を越えて今に息づいていると思うと、なんだかロマンを感じます。
できればその幹にガシッと抱きついて、ほとばしる神聖な力を分けて頂きたいところですが、そこは御神木なので、放出されている(であろう)“気”をめいっぱい吸い込んできました。








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