サイプレス

鬱病になり不安定な毎日。今は宝塚熱が再燃して、これがいい処方箋になっています。

おばちゃんは、サンタクロースになるまでに疲れた(笑)

2010年12月23日 | つぶやき
今日は、朝から「もうこんないい天気は年内は
ないだろう・・・」と言う感じで、お掃除。

見えるところはともかく、私には見たくない「隠された場所」があった。(笑)


それは、『換気扇』

病気になってから、掃除なんて全然出来なくなってしまったが、
よくっなってきてからは、調子の判断材料は、朝新聞を読むことが
出来るか?と言うことと掃除ができるか?ということで
してきた。

新聞は、たとえ斜め読みでも、気になった記事だけでも
拾って読むことが出来る日はかなり元気な日だ。

掃除は、始めるまではかなり気が重いけれど、
始めると気分がスッキリしてくる。これは、多分単純に体を
動かす作業をすることが「うつ」には有効である場合が多いからだと思う。

そんな訳で、見えるところはそれなりにだったのだけど、
換気扇はどうしてもそこまでの気力がなくて、この数年間放置状態。

そんな状態だから、汚れも一筋縄ではいかず、なんど洗剤パックを
繰り返したことか・・・・。(笑)
普通に、キッチンペーパーでのパックでは歯が立たないような汚れ具合で
サランラップで汚れている部分のパックを繰り返すこと3回。

それでも、私には満足できる綺麗さとは程遠かったけれど、
もうこれ以上はまってやるとエネルギーが切れる・・・・ので、
今回はあきらめた。
まあ、今度もう少し温かくなって気が向いたらやろう。

で、お昼からはまったり読書してエネルギーチャージ!!


夕方に、怪獣と姫にあってプレゼントを渡す約束をしていたからだ。
今回は、お望みのものをプレゼントしたので、大喜びだ。

今度は、本物のサンタさんを心待ちにしている三人。
だって、まだまだ欲しいものがイッパイあるんだもの!!

失われた私

2010年12月23日 | 読書

「多重人格・シビルの記録」
フローラ・R・シュライバー著 ハヤカワ文庫 1973年

この本は、20年位前に読んでから何度も思い出したように読んでいる本の一冊。

私自身は、今だ出会ったことはないが、昔は多重人格といわれていた
「解離性人格障害」の患者は日本でも増えているという。

一般的には、あまりにも辛い記憶や経験をするとその経験を
覚えておくのが、又は耐えるのが辛いので別の人格にその辛さを
変わってもらう・・・・一度こうやって人格を生み出す方法を
覚えると、何かのきっかけで人格をドンドン増やしていく・・・ものらしい。


なので、自分の人生なのにぽっかり抜けている記憶があったり、
まったく自分がした記憶がないのに皆に誉められたり・・・と、
本人にも摩訶不思議な状態が生まれるらしい。

最近でこそ、この障害の認知度は少し上がって来ていると
思うけれど、この本の主人公は、1962年にこの作者と
彼女のカウンセラーを通じて出会い、そこからまだ10年間かかって
出来た本。

実際の治療にはかなりの困難を極めただろうし、
初めて他の人格をみたときの驚きはすごかっただろうな~と、思う。

で、この主人公はIQは170という頭脳をもち、
美術に造詣の深い女性。
けれども、16の人格を持ち、自分が買った覚えの無い洋服が
箪笥にかかっていたり、ふと気がつくと出かけた覚えが無いのに、
全然違う街にいたり・・・・と、全く自分の行動やその他に自信がない女性。

けれど、彼女自身がカウンセリングを受けていく中で
他の人格がいて、そのれぞれが、全く自分に消えている記憶を持っていることが
明らかになっていく。

それを統合していくことで、彼女を新しく生まれ変わらせようとする
カウンセラーと彼女の試みを、精神医学ジャーナリストの筆者が
あくまで科学的にこの病気にせまろうとしているのがよく判る本だと思う。

その後、ビリーミリガンシリーズが日本でも有名になったけれど、
あのシリーズより、この1冊のほうが私は好き。


でも、こんな本を読んでいるから病気になったんだと・・・・、
疑われそうな本かも?(笑)