開田高原アメダス 今朝の最低気温 17.9℃ 昨日の最高気温 27.8℃
木曽町新開 午前6時の気温 18.5℃ 今朝の天気 晴れ
開田高原の森を
歩いていると
オレンジがかった
朱色の鮮やかな
フシグロセンノウの花が
よく目立つ。
ナデシコ科の花で
直径は5cmほども
あるだろうか
ほぼ平らに開いた
5枚の花弁が
鮮やかである。
花の中心をよく見ると
もうひとつ小さな花が
咲いているように見える。
副花冠と呼ぶには
あまりにも小さいが
王冠のように
盛り上がっている。
今回接写で
花を写していて
面白いことに気が付いた。
花の中心を
のぞいて見ると
外に出ている
紫色の雄しべの他に
まだ紫色の
雄しべらしきものが
のぞいている。
外の雄しべは弾けて
葯から花粉が
こぼれているのだが
第2弾の雄しべが
花の中で
準備中なのである。
それに
先端が割れた
雌しべの先も
のぞいている。
咲いて時間の経った
花を見ると
確かに10本の
雄しべが出ている。
先に外に出て
花粉を出した
雄しべは
花糸が長くなり
外側に垂れている。
フシグロセンノウは
雄しべの
時間差攻撃を
している。
花粉をすべて
出し終わったら
やおら中心から
雌しべが
伸びてくるのだ。
雨の多い時期から
咲き始める
フシグロセンノウは
花粉を2段階で出し
自家受粉を避けるため
雌しべまで
後出しをする
賢い花だったのだ。