木曽Now2

木曽の自然と大阪の自然を日記風に

ジロボウエンゴサク よく似た花三種

2020-05-11 07:16:17 | 木曽Now

開田高原アメダス     今朝の最低気温  12.1℃      昨日の最高気温  15.8℃    
木曽町新開        午前7時の気温  12.0℃        今朝の天気   晴れ

散歩コースの藪陰に
ジロボウエンゴサクの
花が咲いている。




昔から
奇妙な名前だと
思っていた。


次郎坊って
まるで人の名前
お坊さんなのか?


調べてみると
伊勢地方の方言で
スミレを太郎坊と言い
この花を次郎坊と
呼んだからとか。


エンゴサクは
延胡索で
中国の漢方薬の
名前だそうだ。


何とも
仰々しい名前を
つけたものだ。


花は
ムラサキケマンに
そっくり
それもそのはず
同じケシ科キケマン属。

(ムラサキケマンの花)


(ムラサキケマンの花)

筒状の花で
先は唇状に開き
後部は距となる。


距に蜜を
ためているとすれば
太郎坊のスミレと
似ていることになる。


蕊を見つけようと
思ったが
雄しべも
雌しべも外に
顔を出していない。


花の構造は
かなり複雑なようだ。


すぐそばで
ケシ科キケマン属の
ミヤマキケマンの花も
ひっそりと
咲いていた。

(ミヤマキケマンの花)



散歩道で出会った蝶たち

2020-05-10 07:23:14 | 昆虫など

開田高原アメダス     今朝の最低気温  8.5℃      昨日の最高気温  12.4℃    
木曽町新開        午前7時の気温  9.5℃        今朝の天気   雨

桜の花が満開を過ぎ
そろそろ散り始めた。


散歩道で
出会う蝶が
増えてきたようだ。


開田高原で暮らす
蝶にとって
厳しい冬をどんな姿で
過ごすかは
生死に関わる
大きな問題だ。


蝶そのもの
成虫で越冬する蝶は
一番大変だ。


クジャクチョウは
成虫越冬
見かける蝶の
翅はかなり
傷んでいる。




綺麗な模様の翅だが
鱗粉がはがれ
後ろの翅が
大きく欠けている。




スジボソヤマキチョウも
成虫で冬を過ごす。


真冬でも
陽だまりで
日向ぼっこをしている
スジボソヤマキチョウに
出会うことがある。


スプリングエフェメラル
この時期
1度だけ姿を見せる
ツマキチョウ
ギフチョウは
蛹で越冬している。


餌は花の蜜
花が咲いていないと
生き残れない。


吸蜜植物が
花をつけた頃
誰にも教えてもらわずに
うまく時期を合わせて
羽化してくるので
翅が美しいのは
当然だ。

(羽化したてのギフチョウ)

ツマキチョウは
枯れ枝など
ギフチョウは
落ち葉の下や
石のすき間などで
蛹になり
1年の大部分を過ごす
これも大変なことだ。


美しい翅をしている
モンキチョウは
幼虫で越冬する。


あの柔らかい
青虫の体で
よく氷点下の世界を
生きのびたものだ。


小さい体で
ブルーの色が美しい
ツバメシジミも
幼虫で冬越しする。


この時期は
翅がとても美しく
特徴のツバメの尻尾
尾状突起も健在だ。


どの越冬態でも
開田高原の厳しい冬を
乗り越えたからこそ
出会いがあるのだと思うと
愛おしさが倍増する。




一応フデリンドウと言うことで

2020-05-09 07:21:20 | 木曽Now

開田高原アメダス     今朝の最低気温  2.1℃      昨日の最高気温  20.2℃    
木曽町新開        午前7時の気温  7.0℃        今朝の天気   曇り(昼から雨予報)

先日
桜の写真を撮り終え
ふと足元を見た。


可愛い小さな
リンドウが
たくさん
顔を出している。


結構
開田高原の
あちらこちらで
このリンドウを
見かける。


春に咲くので
ハルリンドウだと
長い間思っていた。


ところが今回
ブログ掲載にあたって
少し詳しく
調べてみたら
少々ややこしい
フデリンドウと言う
リンドウがあるからだ。


図鑑で調べると
見分け方は
色々あるようだ。


ハルリンドウは
日当たりのよい
湿地などに生える
ロゼット状の
根生葉が大きい。


フデリンドウは
日当たりのよい
山野に生える
根生葉は小さく
ロゼット状にはならない
副花冠は
ときに2裂する。


野草図鑑
見分け方のポイント
講談社の図鑑には
こんな風に
記載されている。


湿地などに生える
ときに2裂する
などとてもあいまいだ。


決め手に欠けるが
湿地ではない
大きなロゼット状の
根生葉がない
副花冠が2裂
と言うあたりで
フデリンドウと
判断した次第。







ショウジョウバカマ 生長し続ける花

2020-05-08 07:19:09 | 木曽Now

開田高原アメダス    今朝の最低気温  -1.7℃     昨日の最高気温  16.0℃    
木曽町新開       午前7時の気温   2.0℃       今朝の天気   晴れ

我が家に数株の
ショウジョウバカマがある。


カタクリと一緒に
花を咲かせている。


同じように
春一番に花を
咲かせるが
ショウジョウバカマは
スプリングエフェメラルとは
呼ばれない。


葉はロゼット状態で
冬を越すからである。


この花
なかなか面白い
性質を持っている。


花を咲かせながら
どんどん花茎を
伸ばして
生長し続けるのである。


4月27日
地面を這うように
広がる葉から
ピンク色の蕾が
顔をのぞかせていた。


4月29日
花茎が伸び
蕾から雄しべの葯が
顔をのぞかせている。


4月30日
更に花茎を伸ばし開花。




花被片6枚
雄しべ6本
なかなか美しい
花である。


この花
雌しべが先に
成熟するようだ。


5月1日
花茎は伸びて
雄しべも盛んに花粉を
出しているようだ。


これで
生長をとめても
よさそうなのだが
花を咲かせたまま
どんどん花茎を
伸ばし続け
30cmほどになる
花も見られる。

(5月2日撮影)


(5月7日撮影)

生長は
それだけでは
終わらない。


花が終わっても
まだまだ
花茎を伸ばして
種が熟す頃には
50cm超のものまで
見られる。

(2018.5.7撮影)

花を咲かせながら
花茎を伸ばし続け
花後もさらに
急生長すると言う
ショウジョウバカマ
自己主張が強いのかも?!



昨夜は満月でした
薄雲があり
鮮明な月の写真は
とれませんでした。




ピエロ様へ

リスが食べた
マツボックリの残骸
エビフライです。





我が家のお客様  ニホンリス 

2020-05-07 07:18:22 | 動物

開田高原アメダス    今朝の最低気温  1.4℃     昨日の最高気温  14.6℃    
木曽町新開       午前7時の気温  3.5℃       今朝の天気   晴れ

我が家にやって来る
ニホンリスは
以前に
紹介した。


餌台に置いてある
オニグルミを
目的にやって来る。


餌台までの
ルートは様々
階段を上がり
玄関前を通り
直角に曲がって
餌台まで来るコース。


もうひとつは
デッキの下を通り
切り株から
顔を出して
最短距離で
餌台まで来るコース
最近はこのコースが
お気に入りだ。


顔を出したかと思うと
前脚をデッキにかけ
辺りを見まわす。


やおら全身を現し
一目散に
餌台まで
やって来る。


クルミの
品定めをして
口にくわえ
走り去る。


直角に曲がる角に
壊れたいす椅子が
置いてある。


その上に
行儀よく座り
クルミを食べるのが
定番だった。


何度か窓を開け
写真を撮ったため
危険を察知し
そこでの食事は
やめてしまった。


最近は
どちらのコースで
やって来ても
敷地内の木の上まで
クルミを運び
悠々と食べているようだ。






桜満開 開田高原

2020-05-06 07:49:42 | 木曽Now

開田高原アメダス    今朝の最低気温  8.7℃     昨日の最高気温  23.1℃    
木曽町新開       午前7時の気温  9.0℃       今朝の天気   雨

開田高原でも
遅まきながら
桜が満開になった。


毎年
伊那や飯田
高山村など一本桜を
撮りに行っていたが
外出自粛のため
開田高原周辺の
桜で我慢するしかない。


毎朝
散歩の出発点
末川稗田の碑の
前にある桜の木。


大きくはないが
色が濃く
美しい桜だ。


散歩コースにも
桜やハナモモの木が
植わっているが
末川にかかる
橋のたもとの桜も
御嶽山を従え
見ごたえがある。


散歩が終った後
管沢(くださわ)の枝垂れ桜を
見に行った。




おうちの庭先
樹齢はおよそ70年
古木ではないが
近くまで行くと
ひときわ高く
目立っている。


この集落には
小さな桜が
あちらこちらで
花をつけている。


今年は近場で
満開の桜を楽しんだ。


本日は
コメント欄を
閉じています。


キセキレイ いつもの場所で

2020-05-05 07:04:55 | 散歩道の鳥たち

開田高原アメダス    今朝の最低気温  10.6℃     昨日の最高気温  19.4℃    
木曽町新開       午前7時の気温  10.0℃       今朝の天気   晴れ(霧)

連休中も
毎朝朝の散歩は
欠かさず行っている。


ゴールデンウィークに入って
他府県ナンバーの車が
増えている。


閑散としていた
お蕎麦屋さんや
ソフトクリーム屋さんには
たくさん車が
とまっている。


そんなところに
立ち寄らないので
三密の心配はない。


歩くコースは
人に出会うことは
ほとんどないが
毎日のように
出会う鳥がいる
キセキレイだ。


それも決まった場所
Uターンする
橋のたもと。


橋に近づくと
「チチッ チチッ」 
鳴き声が
遠くまで聞こえる。


川を渡してある電線に
とまっていることが多い。


橋の手すりに
カメラを固定して
撮っていても
お構いなし
大きく嘴を開け
さえずっている。


同じポーズで
こちらが撮りあきて
歩き始めても
まだ鳴いている
ことさえある。


警戒心の強い鳥だが
この場所は
お気に入りなのか
いつもしっかり
モデルになってくれる。



今朝は濃い霧だったが
太陽が昇ると同時に
どんどん消えていった。






コブシの花 開田高原

2020-05-04 07:16:15 | 木曽Now

開田高原アメダス   今朝の最低気温  7.9℃    昨日の最高気温  22.1℃    
木曽町新開      午前7時の気温  9.0℃      今朝の天気   曇り

開田高原の芝生広場に
大きなコブシの木が
あります。




今ちょうど
コブシの花が
満開を迎えています。




今年は花の数が少なく
少々寂しいですが
それでも
御嶽山とのコラボは
見ごたえがあります。




昨年は
満開を迎えたこの時期
遅霜があり一夜にして
真っ白い花が茶色に
変色してしまいました。


今年は
遅霜の心配もないようで
もうしばらく
コブシの花を
楽しめそうです。





銀河を撮る 開田高原

2020-05-03 07:18:06 | 星・星座

開田高原アメダス   今朝の最低気温   5.9℃    昨日の最高気温  26.0℃    
木曽町新開      午前7時の気温  10.5℃      今朝の天気   薄曇り

久しぶりに
銀河を撮りに
開田高原に行った。


時刻は真夜中
午前3時前
心配していた
星撮りの人はいない。


さっそく三脚を立て
コンパクトデジカメ
RICOH GRを取り付ける。


いつもなら
Nikon D800Eなのだが
寝る前にカメラを
点検した時
レンズの裏蓋が
外れず
悪戦苦闘した。


結局どうしても
取れず
Nikonは諦め
コンデジを
持っていくことにした。


月齢6.4の月は
とっくに沈み
薄明までしばらく
余裕がある。


御嶽山の南側に
美しく横たわる銀河が
待っていてくれた。


我々が住む地球は
10万光年と言う
想像もできない
大きな銀河の中の
小さなひとつの星だ。


その中には
約2000億個もの
恒星が渦巻状に集まる。


そのことが
実感できる瞬間が
この銀河を
眺めたときなのだ。

(2020.4.30 3:08撮影)



たくさんの星々に
囲まれていることが
実感できる。


開田高原のシンボル
コナラの上に
いて座がある。


ちょうど
このいて座の方向が
銀河の中心にあたる。


そのため
銀河が最も
明るく見えている。


銀河を頭上に
たどれば
夏の大三角に
行きつく。


大きなハクチョウが
銀河の中を
悠然と飛んでいる。


カメラは
いまいちだったが
素晴らしい
銀河浴ができた。












ニリンソウ 一輪で咲き始めました

2020-05-02 07:14:57 | 木曽Now

開田高原アメダス    今朝の最低気温  2.8℃     昨日の最高気温  19.0℃    
木曽町新開       午前7時の気温  5.5℃       今朝の天気   晴れ

散策コースで
ニリンソウが
咲き始めました。


このコースは
ギフチョウが舞う
雑木林です。


今年は
コロナ騒動で
採集者は来ないだろうと
思っていましたが
甘かったようです。


お天気もよく
暖かいので
毎日数人の方が
網を持って
歩いています。


林道の真ん中に
咲いている
ニリンソウは
無残にも
踏みつけられています。


ギフチョウさえ
採れれば
野の花は
眼中にないのでしょうか?


綺麗な花だけ
腹ばいになって
撮影しました。


ニリンソウなのに
1輪ずつしか
まだ咲いていません。


ほどけていく蕾が
ほのかに色気があり
美しく感じます。


まだギフチョウウには
出会っていません。




(上弦の月 2020.5.1 21:16撮影)