木曽Now2

木曽の自然と大阪の自然を日記風に

フユノハナワラビ 変わったシダ植物

2020-10-11 07:00:42 | 木曽Now

開田高原アメダス   今朝の最低気温   7.0℃     昨日の最高気温  14.5℃    
木曽町新開      午前7時の気温   8.5℃       今朝の天気  晴れ

散歩道の
日当たりの良い場所で
今年もフユノハナワラビが
伸びてきました。


フユノハナワラビは
シダの仲間ですが
かなり変わっています。


名前の通り
秋に葉を出し
そのまま冬を越して
初夏の頃には
姿を消してしまいます。


このような生活を
冬緑性(とうりょくせい)と呼んでいますが
今盛りの彼岸花も
冬緑性の植物です。


地上近くの
シダのような葉(栄養葉)から
すっと伸びているのは
胞子葉と呼ばれるもの
花のように
見えることから
フユノハナワラビと
呼ばれています。




小さなつぶつぶは
胞子嚢(ほうしのう)と呼ばれ
中には細かい胞子が
ぎっしり詰まっています。


普通のシダ植物は
葉の裏に胞子嚢を
つけるものが多いです。


我が家の
フユノハナワラビは
先週まで盛んに
胞子を飛ばしていました。


このシダを
初めて知ったのは
大昔の観察会でのこと。


学芸員の先生は
胞子から発芽した
前葉体(苔のような物)は
葉緑体を持たず
土の中で菌類から
養分をもらって
生活していると
話されていたました。


余りにも
熱心だったので
今でもよく覚えています。



昨夕の夕焼けは
とても美しかった
AさんSさんと3人で
心行くまで堪能しました。

(2020.10.10 17:23)


(2020.10.10 17:24)


(2020.10.10 17:29)









ヤマラッキョウ ニラの花に似ています

2020-10-10 07:12:16 | 木曽Now

開田高原アメダス   今朝の最低気温   10.8℃     昨日の最高気温  11.2℃    
木曽町新開      午前7時の気温   11.0℃       今朝の天気  雨(3日目)

この花も
毎日のように通る
ウォーキングコースで
咲いていた花です。


ヤマラッキョウ!
ピンクがかった
紫色の花で
ニラの白い花と
よく似ています。

(ニラの花)

花簪のような
こんな目立つ花が
今まで気づかなかったのには
訳があります。


この道
アカツメクサの花が
至る所に咲いています。


遠目には
色と言い形と言い
よく似た花で
いかに漫然と
歩いているかと
言うことです。


花被片は6枚あり
雄しべも雌しべも
花被片よりも
飛び出しています。


気が付くのが遅く
花の最盛期は
終わっているのが
残念でした。


鳥取県出身としては
ちょうど今頃
ラッキョウの花が
満開だろうなと
想像しています。




雨の中 アトリがやって来た

2020-10-09 07:00:01 | 散歩道の鳥たち

開田高原アメダス   今朝の最低気温   8.7℃     昨日の最高気温  10.3℃    
木曽町新開      午前7時の気温   9.0℃       今朝の天気  曇り

台風14号の影響で
昨日は一日中雨
ウォーキングにも行けず
洗濯や掃除機がけをしていた。


昼前
あっ 鳥?!
見たことのない鳥が
餌台の屋根に
とまっているのに
気がついた。


パソコンの手をとめ
カメラのスイッチON
撮影して気がついた
アトリではないか?


もちろん自信はない
すぐ図鑑で確認!
やはりアトリだ。


冬鳥のアトリが
もうやって来たのか?!
それも雨の中
あちこちの枝に
とまっている。


ヤマガラが
たくさんいるので
何とも紛らわしいが
ヤマガラより
ほんの少し大きいので
慣れたら区別ができる。


ひとしきり
降りしきる雨の中
飛び回ったあと
全員で飛び去った。


シベリアから
渡って来るそうだが
一番最初に
立ち寄ってくれたと
勝手に喜んでいる。


写真はすべて
部屋の中から
窓越しに撮影した。

シオガマギク スクリューの様な花

2020-10-08 07:01:25 | 木曽Now

開田高原アメダス   今朝の最低気温   8.6℃     昨日の最高気温  16.7℃    
木曽町新開      午前7時の気温   9.0℃       今朝の天気  雨

開田高原の散歩道で
シオガマギクの花を
見つけた。


ススキの生える
草原を少し下りた所で
ピンク色の花がチラリと見えた。


望遠レンズで確かめてから
ススキをかき分け
下りて行った。


週に何度か通る農道
こんな場所で
咲いていたら
気がつかなかったのも
無理ないか。


花を見たとたん
トモエシオガマ?
と思ったが
先端だけでなく
茎の途中からも
花が咲いているので
シオガマギクと
判断した。


花の上からのぞくと
船のスクリューを
思わせる花をつけている。


この仲間の花(旧ゴマノハグサ科)は
上下に開いた
唇形をしているはず。


ところが
シオガマギクの花は
下唇は大きく開き
上唇は鳥のくちばし状
何とも変な花だ。


その嘴の先から
飛び出しているものは
雌しべの柱頭だろうか?
好奇心がむくむくと
頭をもたげてきた。


持っている
ピンセットと
ハサミで開いてみると
雄しべが出てきた。


どうやら雄しべは4本
折りたたまれたような
下唇の中にあり
雌しべの柱頭だけが
飛び出している
構造をしている。


どうして
外に雄しべが
出ていないのか?
昆虫はどうやって
入り込むのか
疑問がますます広がった。










クロアゲハ 救出作戦!

2020-10-07 07:00:57 | 昆虫など

開田高原アメダス   今朝の最低気温   3.4℃     昨日の最高気温  15.4℃    
木曽町新開      午前7時の気温   5.5℃       今朝の天気  晴れ

蝶の幼虫が出てきます
苦手な方
スルーしてください。


我が家の敷地内
アゲハチョウの仲間の
食草が3種類
植えてある。


敷地の鬼門に植えている
サンショの木と
それにコクサギ。

(サンショの木)


(コクサギ)

もうひとつがキハダ
この木はまだ植えて2年目
葉を食べられたら
即枯れてしまう
ひ弱な苗木である。

(キハダ)

先日
最低気温が
5℃を切った日
サンショの葉を見たら
アゲハの仲間の幼虫が
ついていた。


まだ終齢になっていないので
霜でも降りたらと思い
室内で飼育することにした。


棘に気を付けながら
丹念に探すと
合計4頭の
終齢前の幼虫を
発見した。


念のためにと
コクサギの葉を
調べてみると
2頭の終齢幼虫が
見つかった。


終齢幼虫になると
特徴がはっきりするので
検索してみると
予想通り
クロアゲハの幼虫だった。




この2頭は
あともりもり食べて
蛹になるだけなので
袋掛けした屋外で
飼育することにした。


当然
羽化は来春
うまく袋の中の
コクサギの枝で
蛹になってほしい。


4頭の方は大阪に
持って帰ることになるが
ミカンの葉でも
充分飼育可能なので
心配はない。




ちなみに
キハダはミカンの仲間
胃腸薬として有名
樹皮の内側が黄色いため
キハダと呼ばれる
カラスアゲハ
ミヤマカラスアゲハの食草。

コクサギもミカンの仲間
特殊な葉のつき方
コクサギ型葉序で
有名な樹木
クロアゲハや
カラスアゲハの幼虫が
食草としている。

イヌタデ おまけのタデ科

2020-10-06 07:00:34 | 木曽Now

開田高原アメダス   今朝の最低気温    7.1℃     昨日の最高気温  18.5℃    
木曽町新開      午前7時の気温    8.5℃       今朝の天気  晴れ

何回かに分けて
タデ科の花を
紹介してきた。


秋はそれほどに
タデ科の花が
多いのだが
最後はどこでも
見られるイヌタデ。


またまた
動物の名を
安易に使った
悪しき例。


料理に使う
ヤナギタデに対して
食べられないと
言う意味で
イヌタデと
命名されたようだ
犬に対してとても
失礼な名前である。


ところが
このイヌタデ
大変人気が
高い花である。


昭和10年
与謝野晶子などの提唱で
斎藤茂吉たちが選んだ
『新・秋の七草』
と言うものがある。


時の文人たちは
次の花を選んでいる
   葉鶏頭(長谷川時雨)
  コスモス(菊池寛)
  彼岸花(斉藤茂吉)
  赤まんま(高浜虚子)
  菊(牧野富太郎)
  おしろい花(与謝野晶子)
  秋海棠(永井荷風)


また佐藤春夫は
『秋花七種』
と言う随筆の中で
  からすうり  
  ひよどりじょうご
  あかまんま
  かがり (彼岸花)
  つりがね (釣鐘草)
  のぎく
  みずひき
の七種の花を
選んでいる。


どちらの七種の花にも
あかまんまこと
イヌタデの花が
入っている。


イヌタデの美しさを
再認識した次第です。

 

コメント欄閉じています。


            


ショウゲンジ・コムソウダケ・ボウズ そして・・・

2020-10-05 07:00:00 | 木曽Now

開田高原アメダス   今朝の最低気温  12.1℃     昨日の最高気温  17.1℃    
木曽町新開      午前7時の気温  13.0℃       今朝の天気  曇り

昨日
朝のウォーキングから帰ると
玄関にビニル袋が
吊るしてあった。


中をのぞくと
たくさんのキノコ!


まるで
ごんぎつねの
兵十の家みたいだと
思いながら
家の中に入った。


ごんぎつねの物語と
違うところは
持ってきてくれたのが
誰かが分かっていること。


ご近所のFさん
毎年春と秋に
キノコをいただいている。


新聞紙を敷いて
キノコを出してみた。


ほとんどが
ショウゲンジ
またの名を
コウムソウダケ。


天蓋をかぶった僧に
似ていることから
虚無僧(こむそう)と
呼ばれている。


木曽ではボウズ
ボウズダケと
呼ばれている。


呼び名が
多いと言うことは
それだけ
親しまれている美味しい
キノコだと言うこと。


その中に1本
マッタケが
入っていた。


今年は
マッタケが不作とか
道の駅などでも
高値で並んでいると聞く。


言うまでもなく
昨夜はキノコづくしの
夕飯をいただいた。








サラシナショウマ 果実と種子

2020-10-04 07:01:32 | 木曽Now

開田高原アメダス   今朝の最低気温  10.8℃     昨日の最高気温  17.0℃    
木曽町新開      午前7時の気温  11.0℃       今朝の天気  曇り



散歩道のサラシナショウマ
そろそろ花が終り
果実が熟してきました。


近づいてみると
緑色の小さな
サヤエンドウが
並んでいるようです。




果実の先端には
先の曲がった
柱頭の痕跡が
残っています。


まだまだ緑色の果実が
多いですが
茶色く熟している
果実もあります。


花が早く咲いて株は
果実の上部が開き
翼のついた種子が
顔をのぞかせています。




種子を出してみると
薄くて小さな
鱗片のような
翼がたくさんついていて
まるで小さな虫のようです。




種が飛んだ後の
抜け殻は
かさかさして
ドライフラワーのようです。


1本のサラシナショウマから
どれくらいの種子が
できるのでしょうか?


種を少しいただき
我が家にも
巻いておきました
発芽してくれたら
嬉しいです。

 

昨夕の夕焼けです。

(2020.10.3    17:36撮影 於木曽馬の里) 

 


オヤマボクチ お蕎麦のつなぎ・草餅・山菜

2020-10-03 07:00:00 | 木曽Now


開田高原アメダス   今朝の最低気温    5.7℃     昨日の最高気温  19.2℃    
木曽町新開      午前7時の気温    6.5℃       今朝の天気  曇り(霧)

オヤマボクチ
何とも変わった
名前の花である。


名前の由来は
葉の裏の白い綿毛が
火打石の火花を移しとる
綿毛のことで
火口(ほくち)として
使われたことによるようです。


ゴボウによく似た
大きな葉っぱを
裏返してみると
真っ白です。




蕾は総苞に包まれ
まるでいがぐり頭
クモの巣

張り巡らされている様。


花はキク科
アザミの仲間なので
すべて筒状花。




雄しべの先は
他のアザミ同様
花粉がモコモコと
出てくるようだ。




どの花を見ても
ハチの仲間や
小型の甲虫が
潜り込んでいる。




葉の白い綿毛は
蕎麦のつなぎとして
使われたり
ヨモギと同じように
草餅に入れられる。




また
根はヤマゴボウ
山菜として
利用されている。


ちなみに
我が家に近い
お蕎麦屋さん
時香忘さんは
幻の蕎麦
オヤマボクチ蕎麦で
有名である。







ゲンノショウコ お神輿わっしょい!

2020-10-02 07:00:00 | 木曽Now

開田高原アメダス   今朝の最低気温   2.5℃     昨日の最高気温  18.1℃    
木曽町新開      午前7時の気温   4.5℃       今朝の天気  晴れ(霧)

朝の冷え込みが
厳しくなり
今朝の最低気温は2.5℃。



望遠のカメラでのぞくと
御嶽山に紅葉のラインが
見られるようになりました。


散歩道でも
小さな紅葉が
始まっています。


ゲンノショウコの
草紅葉です
葉を陽に透かして見ると
とても美しく
輝きます。


控えめに
ひっそりと
色づいています。


まだ赤花も白花も
元気に咲いていますが
気の早い子が
染まり始めました。


もう種を飛ばした
あわてんぼうさんは
わっしょい
わっしょい
お神輿わっしょい!




花だけでなく
果実や紅葉まで
楽しませてもらえます。


昨夜は
満月一日前の
中秋の名月。


気温10℃の中
月の出を待って
撮りました。


月見団子は
ありませんでしたが
ススキはたっぷり
ありました。