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何回かに分けて
タデ科の花を
紹介してきた。
秋はそれほどに
タデ科の花が
多いのだが
最後はどこでも
見られるイヌタデ。
またまた
動物の名を
安易に使った
悪しき例。
料理に使う
ヤナギタデに対して
食べられないと
言う意味で
イヌタデと
命名されたようだ
犬に対してとても
失礼な名前である。
ところが
このイヌタデ
大変人気が
高い花である。
昭和10年
与謝野晶子などの提唱で
斎藤茂吉たちが選んだ
『新・秋の七草』
と言うものがある。
時の文人たちは
次の花を選んでいる
葉鶏頭(長谷川時雨)
コスモス(菊池寛)
彼岸花(斉藤茂吉)
赤まんま(高浜虚子)
菊(牧野富太郎)
おしろい花(与謝野晶子)
秋海棠(永井荷風)
また佐藤春夫は
『秋花七種』
と言う随筆の中で
からすうり
ひよどりじょうご
あかまんま
かがり (彼岸花)
つりがね (釣鐘草)
のぎく
みずひき
の七種の花を
選んでいる。
どちらの七種の花にも
あかまんまこと
イヌタデの花が
入っている。
イヌタデの美しさを
再認識した次第です。
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