妻が突然大きな声で私を呼んだ。
『お父さん、これ見てっ見てっ・・・』とやや興奮気味に部屋の角においてある
大きな鉢の月下美人の葉の中を指さしていた。
そこにはなんと、少し膨らみかけたつぼみがその尖った先をやや上向きにして
コンブ状の葉の間から顔を出していた。
まだ小さく、薄緑の柔らかそうな蕾は顔を出して間もないのか首にあたる茎の部分も
短く、触ろうものならポロリと落ちてしまうのではないかと思うほど危うかった。
この月下美人は何年か前に友達からもらったもので、あっという間に大きくなり
一夜限りではあるが3~4個の白い花を咲かせて我々を楽しませてくれている。
我が家に以前からある月下美人には赤い大輪の花が咲き、木そのものはそれほど
大きくはないが花が開き始めるころはいずれも私が主役だとばかりに咲き競っている。
それにしても何故今頃?・・・
月下美人は初夏から秋にかけて咲くものだとばかり思っていたが・・・
『お宝』を探したような嬉しさと興奮のあまり友達に尋ねたところ、決して珍しい
現象ではないらしいとのこと。
春先とは言えこんな寒い時に何故?・・・と疑問は続く。
昆布が立ち並ぶような葉の先から生まれてくることなど思いもよらぬ月下美人の花は
色も形も艶やかで神秘的であり、夕方から濃厚な香りを放ち始め、夜に咲いて翌朝には
しぼんでしまう現象は「はかない美しさ」「はかない恋」を思わせるようでありまさに
その名のとおり『美人薄命』の例えとなっているようだ。
今後注目しながらまた一つ何かを覚えられるいいきっかけにしようと思う。
『お父さん、これ見てっ見てっ・・・』とやや興奮気味に部屋の角においてある
大きな鉢の月下美人の葉の中を指さしていた。
そこにはなんと、少し膨らみかけたつぼみがその尖った先をやや上向きにして
コンブ状の葉の間から顔を出していた。
まだ小さく、薄緑の柔らかそうな蕾は顔を出して間もないのか首にあたる茎の部分も
短く、触ろうものならポロリと落ちてしまうのではないかと思うほど危うかった。
この月下美人は何年か前に友達からもらったもので、あっという間に大きくなり
一夜限りではあるが3~4個の白い花を咲かせて我々を楽しませてくれている。
我が家に以前からある月下美人には赤い大輪の花が咲き、木そのものはそれほど
大きくはないが花が開き始めるころはいずれも私が主役だとばかりに咲き競っている。
それにしても何故今頃?・・・
月下美人は初夏から秋にかけて咲くものだとばかり思っていたが・・・
『お宝』を探したような嬉しさと興奮のあまり友達に尋ねたところ、決して珍しい
現象ではないらしいとのこと。
春先とは言えこんな寒い時に何故?・・・と疑問は続く。
昆布が立ち並ぶような葉の先から生まれてくることなど思いもよらぬ月下美人の花は
色も形も艶やかで神秘的であり、夕方から濃厚な香りを放ち始め、夜に咲いて翌朝には
しぼんでしまう現象は「はかない美しさ」「はかない恋」を思わせるようでありまさに
その名のとおり『美人薄命』の例えとなっているようだ。
今後注目しながらまた一つ何かを覚えられるいいきっかけにしようと思う。