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最近、連日のようにばあちゃん(私の妻)と野鳥(ヒヨドリ・鳩・ムクドリなど)の珍しい
戦い(?)が起きている。
我が家はマンションのため庭は狭いが妻が毎年キヌサヤやスナップエンドウなどの
種を撒き、成長とその収穫を楽しみにし、そしてとれたての独特の香りと味を楽しんでいる。
今月のはじめにラディッシュと一緒に撒いた種を大切に育てようとばあちゃんは素人ながら
ちょっと工夫をしていたようだが地面に直接撒いた個所の土が芽の出る前に荒らされている
様子を見て私に『お父さん、この辺りで何かしたんですか?』と聞いた。
私は『何もしていないけどさっき夫婦らしき鳩が遊んでいたよ・・・』と答えた。
妻が指さす方を見ると確かに土が散乱しテラスのレンガの部分まで飛散していた。
プランター内のものには変化がなかったのでそこにはまた何らかの手を加え、近いうちに
出るだろうと思われる芽への対策を講じたようだった。
その後も妻は鳩の動向に注意しているが、気が付くといつの間にか鳩やほかの小鳥たちも
庭を訪れ、ガラス越しに、或いは窓を開けて脅しているつもりのばあちゃんをからかうように
飛び立っては戻り、また飛び立っては降りてくることを繰り返し最初の『珍攻防』が始まった。
スナップエンドウはかなり伸びて大きくなったのでもう食べられることはなさそうだが・・・
最近温かさが続いたので木蓮の蕾も膨らみ、今にも開きそうなものも見え始めてきたが
このころになると毎年、決まったようにヒヨドリが花を食べに来るのだ。
今年も数羽のヒヨドリがばあちゃんの様子を見ながら木蓮の蕾を啄み始めている。
温かいせいかムクドリの集団も庭に降りてくるのでばあちゃんは窓際で目を光らせているが
ムクドリの狙いは木蓮ではなく、芝生の中の虫のようだ。
偶然なのかどうかはわからないがばあちゃんは何度追い払っても鳥たちはすぐに集まって
くるのに私がちょっと顔を出すと一目散に逃げる野鳥たちはその後なかなか姿を見せないのだ。
この様子を妻は『ばあちゃんはきっと鳥たちになめられているのだろう』と笑いながら話している。
ばあちゃんと私の差は何だろう?
鳥たちは腰が痛いので行動がゆっくりのばあちゃんからは気迫を感じないに対し、私の風体が
ツルツルのスキンヘッドに口髭なので鳥たちはお互いに『ヤバイ奴』と認識し即座に仲間へ
合図を送っているのではないかと妻は笑いながら言う。
昨日も同じ状況が続き、あれほどばあちゃんを舐めていた野鳥たちは私が一度顔を
出すとその後1回も現れなかった。『なにこれ珍百景』に登録を申請したいくらいの光景である。