「スタークルーザー」は,アルシスソフトウェアが発売した3DアクションRPGです。人類が近隣の恒星系に進出し始めた近未来の宇宙を舞台に,反乱組織「VOID」とハンター(賞金稼ぎ)達の戦いを描く,壮大なスペースオペラがゲームの背景となっています。プレイヤーは「スタークルーザー」と呼ばれる宇宙艇を駆り,数々の恒星系を縦横無尽に飛びまわりつつ,様々な敵との戦闘を繰り返しながら最終的に反乱組織「VOID」の中枢へと迫っていきます。宇宙空間や惑星内での敵宇宙艇との戦闘シーンには,当時はまだ画期的であった「3Dポリゴン」による描画が用いられており,操作感が若干重く感じるものの,そのリアルな飛行感覚に 当時はかなり感動した覚えがあります。
国産ソフトの名作として扱われる事が多い本作ですが,事実,PC-8801版,X1版,PC-9801版,X68000版,メガドライブ版と,非常に多様な機種に移植されました。X68000版は1989年にアルシスソフトウェアから発売されています。
「スタークルーザー」の魅力は,主人公「ブライアン・ライト」のクールさと,彼を巻き込んで展開するドラマチックなストーリー展開に尽きます。特に,主人公の親友である「ダニエル・ギブスン」をキーマンとしたゲーム序盤のストーリー展開は,あまりにも熱くあまりにも秀逸。プレイヤーを惹き付けるには十分だと思います。昨今のゲームほど情報量が多くないので,あらためてプレイしてみるとかなり「寂しい」感じがするのですが,当時は,まるで映画作品を観ているような感覚さえ覚えたほどでした。
個人的に好きだったのは,無意味に宇宙空間を飛べること。こういうのは「自由度が高い」とは言わないのかもしれませんが,ストーリーとは全く関係なしに,単に興味本意で「冥王星」まで行けたりしたのが素敵でした。燃料を満タンにさえしておけば,基本的には「自動操縦」なので難しくはありませんが,ワープなしの通常飛行だと,目的地到達まで実際に「数分間」の時間がかかるので,ちょっとした旅行気分(笑)。目的地についても何も起こらないんですけど,いろいろ寄り道はしましたね。
ブライアンのモデルって,やっぱ「マイケル・ナイト」ですよね?
PC-88版は顔が違うんだったかな?(≧∇≦)
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