今や MMORPG が生活の一部(笑)と化している感のある自分ですが「Ultima Online」と出会う前までは,ストーリー仕立ての大作RPG(FFシリーズやテイルズシリーズなど)に随分と時間を割いてプレイしていました。そんな自分の「嗜好」を完全に変えさせられたゲームがこの「どきどきポヤッチオ」です。(Diablo と言わないところがポイントね)
「どきどきポヤッチオ」は,主人公のジャン少年が,夏休みを利用して 姉のマリアを訪ね,姉が営む商店(?)を手伝いつつ,近隣に住む6人の少女と仲良くなるべくコミュニケーションを図る・・・という,一瞬「ギャルゲー」ともとれるゲーム内容ですが(いや・・・ギャルゲーなのかもしれませんが),パッケージには「アクティブコミュニケーションRPG新システム」という記載があり,製作サイドには「RPG」という意図もあった様子。戦闘とかは全然ありませんが,ジャン少年の夏休みを規則正しく追体験するという意味では「RPG」言えるかもしれません。生活のロールプレイですからね・・・。
このゲームの特徴は,一日の時間がきちんとながれている事。村で生活する6人の少女達も,独自のタイムスケジュールを持っていて自律的に行動しています。主人公は,姉の店の手伝いと 就寝時間さえ忘れなければ,あとは何をやっていても良いというシステムです。当時はその自由度の高さに驚きました。しかしながら,目当ての少女のスケジュールを把握したうえで 自分の行動スケジュールを決定しなくてはならないという,かなりシビアな戦略性も持ち合わせているゲームなのです。6人の少女毎に個別のイベントとエンディングが用意されているので,決められた時間の中で,いかに好感度をアップさせてイベントを発生させられるかが攻略のカギです。
とりあえず,ヒロインの「ルフィー」がお薦め。
屋根の上に座ってボーっとしている事があるので
後ろから接近して突き落としたいです(笑)。
(実際にはできません)
森で果物をひろったり,誰かにプレゼントしたり,買い物したり,よく考えると「どうぶつの森」にも かなり通じるものがあるように感じます。攻略面をある程度犠牲にすれば,マップの中をうろうろと散歩する事も可能。思わぬイベントに遭遇する事もありますし,妙な遺跡やオブジェクトが多数配置されているマップなので観光だけでもかなり楽しいですよ。
このゲームを自分勝手に遊んで以来,自分が自由にプレイできる余地の少ないゲームには魅力が感じられなくなりました。「Ultima Online」は,この「自由にプレイできる余地」という部分では,現在のどの MMORPG よりも突出していると思います。戦闘が必須ではありませんし,ある意味「成長」すら必須ではありませんからね。
現在は結構入手困難なのだとか。
中古でも高めなので,安価で発見したら押さえておくのが吉かも。
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