21年ぶりのファミコン向け新作カセットとして発売された「8BIT MUSIC POWER」のムック本「8BIT MUSIC POWER サウンドブック」が発売になりました。ファミコンのカートリッジとして発売された「チップチューンアルバム」である「8BIT MUSIC POWER」の開発者であるイラストレーターのRIKI氏と,楽曲提供を行ったアーティストより,慶野由利子氏,国本剛章氏,塩田信之氏,与猶啓至氏らとの対談記事が掲載されている他,雑誌「ゲームラボ」に掲載されたRIKI氏の連載記事より「8BIT MUSIC POWER」に関するものをピックアップして掲載。「8BIT MUSIC POWER」で使用されている8BITライクなグラフィックたちもすべて掲載されています。個人的にお薦めは,慶野由利子氏のインタビュー・・・と言いたいところですが,ゲームラボの連載記事が面白くてちょっとツボでした。特に面白かったのは「ファミコン愛」のハード編とソフト編。自分は最近になってファミコンを弄りはじめた「にわか」ですが,この記事を読んでいると本格的にファミコンの世界に踏み込みたくなってきます。
今回のムック本には付録に「CD-ROM」が付いていて,なんと「8BIT MUSIC POWER」のWindows版とエミュレータ向けの「.nesファイル」が収録されています。また,収録楽曲のMP3ファイルと,NFSデータやMMLデータのファイルも収録されているうえ,CD-ROM自体を音楽CDとして再生すれば「8BIT MUSIC POWER」のサントラとして全収録楽曲を聴く事も可能。ボーナストラックとして「ORIENTAL MYSTIQUE」のFM音源バージョンと,「BLACK CARTRIDGE」の特殊音源バージョンが収録されており,もはや付録のCD-ROMが「本体」と言っても過言ではない感じです。まあ・・・「8BIT MUSIC POWER」は,実機をフル活用して音楽を奏でるところに面白さがあると思うので,興味がある人は是非カセット版「8BIT MUSIC POWER」を入手してみて欲しいです。