引き続き「OutRun 20th Anniversary Box」の話題。
CD11枚に収録されている曲数は合計207曲。各プラットフォーム毎にすべて聴いてみましたが「Magical Sound Shower~Passing Breeze~Splash Wave~Last Wave」のループが延々と続いたので 耳が若干マヒしました(笑)。セガサターン以降,ドリームキャスト,PlayStation2,Xboxといった据え置き型プラットフォームの楽曲群は さすがに安定した完成度。そんな中,予想以上に携帯型ゲーム機の楽曲群が頑張っていた感じがします。収録機種の一覧は以下のとおり。
【アーケード】
・1986 ...OutRun
・1989 ...Turbo OutRun
・1993 ...OutRunners
・2003 ...OutRun2
・2004 ...OutRun2 SP
・2006 ...OutRun2 SP SDX/DX
【コンシューマ】
・1987 SEGA MARK III ...OutRun
・1989 SEGA MASTER SYSTEM ...OutRun 3-D
・1989 FM TOWNS ...Turbo OutRun
・1990 PC-Engine ...OutRun
・1991 GAME GEAR ...OutRun
・1991 MEGA DRIVE ...OutRun
・1992 MEGA DRIVE ...Turbo OutRun
・1994 MEGA DRIVE ...OutRunners
・1996 SEGASATURN ...OutRun
・2001 Dreamcast ...OutRun(Shenmuell)
・2001 i-mode ...OutRun(for F503i)
・2003 GAMEBOY ADVANCE ...OutRun(SEGA ARCADE GALLARY/overseas only)
・2004 PlayStation 2 ...OutRun(SEGAAGES)
・2005 Xbox ...OutRun2
・2006 PlayStation 2/PSP/Xbox/PC ...OutRun2006 Coast 2 Coast(overseas only)
・2007 PlayStation 2 ...OutRun2 SP
・other EXTRA TRACKs
凄まじい数であります。恐るべし20年。
注目すべきは前述のとおり携帯ゲーム機の楽曲。特に「GAMEBOY ADVANCE版」は,音源スペックの割にはかなり脅威的な音を出しています。本体のズピーカーで聴くと判りづらいのですが,リズム系にはPCM音源を用い,ベースラインやバッキングに独自のアレンジが加えられています。メモリ制約の関係上,楽曲がフルで再生されないのが非常に残念ですが,「Magical Sound Shower」のピアノパートのアレンジは個人的にかなり好きです。音源スペックの低さが悔やまれますね。
あと「GAME GEAR版」も かなり頑張っています。PSG3ch+ノイズ1chという典型的な初期の音源構成にもかかわらず,比較的「原型」を保ったまま ステレオ効果まで実装しています。これは凄い。「SEGA MARK III版」の崩壊具合と比較すると,すでに雲泥の差(笑)。PSGならこうだよな!というような秀逸なアレンジを聴かせてくれています。ちなみに「MARK III版」は・・・ちょっとアレです。もうちょっとなんとかならなかったのかしら・・・。HIRO氏のコメント曰く「MARK III版の LAST WAVE の後半がグダグダになる件について,楽曲を移植した人が不明で,アレンジなのか打ち込みミスなのか いまだに不明」なのだとか。そんなのそのまま収録すんなよ(笑)。
ありえない和音で終わる「LAST WAVE」が素敵すぎです。(≧∇≦)
その他,聴いていて違和感が少なかったのは「PC-Engine版」。波形メモリ音源との相性が抜群。ドラムが独特で気持ちいいです。初期の割には頑張っているのが「メガドライブ版」。メガドラ音源は FM6ch+PSG3ch+ノイズ1chが基本。PCM音源は FM音源1chを潰さないと使えない仕様とのこと。(知らなかった・・・)メガドラのBGMが総じて「薄く」感じる原因はそこにあったのですね。そういえば,メガドラオリジナル曲「Step On Beat」は,あまり目立ちませんでしたね(笑)。クセがある曲ですが,SST臭さがあって好きなんですけど。
ぐおお。疲れた・・・。EXTRA TRACKs については,また今度ネタにします。
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